どの役にも共感できました。
俳優・女優さん本人についてなのか、役自体についてなのか、ごっちゃになりますが、またもネタバレだらけで。
・カレーニン(山路和弘さん)
どの人の気持ちもわかるけど、私、カレーニンの気持ちが一番共感できるかも!
冷たい態度や酷い言葉・・・いろいろありましたけど、私は否定できない。
山路さんについては「MA」や「宝塚BOYS」などを拝見した程度ですが、観劇前から期待していました。
良いですよね~!威厳があって厳格な冷たさを前面に出してるように見えて、奥深い優しさがあって。
最初、アンナがモスクワの兄の所へ行って、予想外に早くモスクワに戻ってきた際
「一言行ってくれたらよかったのに」と皮肉っぽく言ったり、一緒に食事をするとアンナに期待させておいて
実は、仕事込みで他の人と一緒で「お前ともいつでも一緒なんだからどうでもいい」的な態度。
でもアンナに背中を向けながらも「よく帰ってきた!」ときっちり言うところなんて
私だったら「この人、口ではああだけど、内心は喜んでるんじゃない?」内心クスッってところなんですけど。
アンナにとっては、けっこうキツイ一言だったのですよね。
不倫を知ってから、どうやってアンナをたしなめるかと考える歌を歌ってますが
あそこなんかもけっこう可愛いところがあります!(←カレーニンを「可愛い」と言い放つ私)
愛してるくせに「愛」ってことは絶対に持ちださないように意地になってる。
アンナが駆け落ちしてからブツブツと「夜だけはお前にいてほしい」とか言ってますけど
昼間自分が仕事に打ち込めること自体、シッカリ者のアンナのおかげだったってことは、
うすうす気づいているでしょうが!
最後の方で、セリョージャの親権を譲らないあたり、意地悪くも思えますけれど
アンナを取り戻したい心の裏返しでもあると思うので、納得できますよ。
山路さんってどんな方かは存じ上げませんが、きっと世の中の酸いも甘いも知った方なのでは?
なんだかそんなところが垣間見えて、
カレーニンが単なる嫌な男にならなかったのは山路さんのおかげなのかな?などと思えました。
聖書を緊張しながら復唱するセリョージャに最後にかけてやる一言!泣けますよ~
・アンナ(瀬奈じゅんさん)
語る順序が逆ですね
瀬奈さんのアンナは(もちろん他のアンナは知りません)、愛情豊かでシッカリ者で、
でも可愛いなんでもできそうでいて、ちょっと不器用な気もします。
上流社会の中での枠にはまった育ち方をし、親に決められた結婚。典型的な箱入りお嬢様。
でも、しっかり教育されてるので、浮気をした兄スティーバにも、
道義と愛情をもって、きっちりと説得に行きます。妹なんだか姉なんだかねぇ(笑)
いわゆる「恋とはどんなもの」かを知らないわけで、兄と一緒に「恋より大切な物がある」
と言い交わす歌を歌います。この場面、兄は陽気でおおらかで妹は可愛くて・・好きです!
兄は「恋」の素晴らしさを明るく訴えるけど、
恋には無粋もののアンナちゃんはその意味わからない
この場面があとあと、ヴロンスキーとの激しい「恋」に落ちてしまったアンナの、変容の伏線となって生きてきますね。
あと、瀬奈アンナはセリョージャにたいしてとても愛情深い!可愛がり方がハンパない!
ギュっと抱きしめて「あなたがいとしくてかわいくて」ってオーラがハンパないです!
そんな愛情豊かで表現もおおらかなアンナだからこそなお、夫の冷たい言葉がグサッと来たのかなあ。
夫は目に見える愛情表現がないし。冷たさの裏に秘めてる愛が見えなかったのでしょう。
なので余計に、ストレートなヴロンスキーの求愛に引きつけられる思いを止められなかったのかもしれません!
でも、貞節を守る人だってことはきっちりと演じているので
ブロンスキーのところに行くのは、これまでの自分を捨てることになります。
なので、いい訳混じりに「私は18でニコライと知り合って・・」なんて言っちゃって。
恋愛にウブなアンナの可愛さ全開!一気に盛り上がって、そして破滅へ・・・
瀬奈さんの演技はすべて入魂です!瀬奈さんの芝居心が100%出てる!
なので、アンナだか瀬奈さんなんだかの一生懸命さが見えて、釘づけなんですよ~
「セリョージャ」の歌は圧巻です!あれはなかなかできないことです!
見えてないセリョージャがアンナには見えている・・・そんな鬼気迫るお芝居。キャリアを感じました!
あ、長くなりましたが、まだまだ・・・でも続きはまたあとで。
(996)
俳優・女優さん本人についてなのか、役自体についてなのか、ごっちゃになりますが、またもネタバレだらけで。
・カレーニン(山路和弘さん)
どの人の気持ちもわかるけど、私、カレーニンの気持ちが一番共感できるかも!
冷たい態度や酷い言葉・・・いろいろありましたけど、私は否定できない。
山路さんについては「MA」や「宝塚BOYS」などを拝見した程度ですが、観劇前から期待していました。
良いですよね~!威厳があって厳格な冷たさを前面に出してるように見えて、奥深い優しさがあって。
最初、アンナがモスクワの兄の所へ行って、予想外に早くモスクワに戻ってきた際
「一言行ってくれたらよかったのに」と皮肉っぽく言ったり、一緒に食事をするとアンナに期待させておいて
実は、仕事込みで他の人と一緒で「お前ともいつでも一緒なんだからどうでもいい」的な態度。
でもアンナに背中を向けながらも「よく帰ってきた!」ときっちり言うところなんて
私だったら「この人、口ではああだけど、内心は喜んでるんじゃない?」内心クスッってところなんですけど。
アンナにとっては、けっこうキツイ一言だったのですよね。
不倫を知ってから、どうやってアンナをたしなめるかと考える歌を歌ってますが
あそこなんかもけっこう可愛いところがあります!(←カレーニンを「可愛い」と言い放つ私)
愛してるくせに「愛」ってことは絶対に持ちださないように意地になってる。
アンナが駆け落ちしてからブツブツと「夜だけはお前にいてほしい」とか言ってますけど
昼間自分が仕事に打ち込めること自体、シッカリ者のアンナのおかげだったってことは、
うすうす気づいているでしょうが!
最後の方で、セリョージャの親権を譲らないあたり、意地悪くも思えますけれど
アンナを取り戻したい心の裏返しでもあると思うので、納得できますよ。
山路さんってどんな方かは存じ上げませんが、きっと世の中の酸いも甘いも知った方なのでは?
なんだかそんなところが垣間見えて、
カレーニンが単なる嫌な男にならなかったのは山路さんのおかげなのかな?などと思えました。
聖書を緊張しながら復唱するセリョージャに最後にかけてやる一言!泣けますよ~
・アンナ(瀬奈じゅんさん)
語る順序が逆ですね
瀬奈さんのアンナは(もちろん他のアンナは知りません)、愛情豊かでシッカリ者で、
でも可愛いなんでもできそうでいて、ちょっと不器用な気もします。
上流社会の中での枠にはまった育ち方をし、親に決められた結婚。典型的な箱入りお嬢様。
でも、しっかり教育されてるので、浮気をした兄スティーバにも、
道義と愛情をもって、きっちりと説得に行きます。妹なんだか姉なんだかねぇ(笑)
いわゆる「恋とはどんなもの」かを知らないわけで、兄と一緒に「恋より大切な物がある」
と言い交わす歌を歌います。この場面、兄は陽気でおおらかで妹は可愛くて・・好きです!
兄は「恋」の素晴らしさを明るく訴えるけど、
恋には無粋もののアンナちゃんはその意味わからない
この場面があとあと、ヴロンスキーとの激しい「恋」に落ちてしまったアンナの、変容の伏線となって生きてきますね。
あと、瀬奈アンナはセリョージャにたいしてとても愛情深い!可愛がり方がハンパない!
ギュっと抱きしめて「あなたがいとしくてかわいくて」ってオーラがハンパないです!
そんな愛情豊かで表現もおおらかなアンナだからこそなお、夫の冷たい言葉がグサッと来たのかなあ。
夫は目に見える愛情表現がないし。冷たさの裏に秘めてる愛が見えなかったのでしょう。
なので余計に、ストレートなヴロンスキーの求愛に引きつけられる思いを止められなかったのかもしれません!
でも、貞節を守る人だってことはきっちりと演じているので
ブロンスキーのところに行くのは、これまでの自分を捨てることになります。
なので、いい訳混じりに「私は18でニコライと知り合って・・」なんて言っちゃって。
恋愛にウブなアンナの可愛さ全開!一気に盛り上がって、そして破滅へ・・・
瀬奈さんの演技はすべて入魂です!瀬奈さんの芝居心が100%出てる!
なので、アンナだか瀬奈さんなんだかの一生懸命さが見えて、釘づけなんですよ~
「セリョージャ」の歌は圧巻です!あれはなかなかできないことです!
見えてないセリョージャがアンナには見えている・・・そんな鬼気迫るお芝居。キャリアを感じました!
あ、長くなりましたが、まだまだ・・・でも続きはまたあとで。
(996)
私も、カレーニンの気持ちが一番理解できました!
山路さんカッコ良すぎます
伊礼さんもコッカ良かったなぁ~
瀬奈さん美しいですが、凄くカワイイですよね
瀬奈アンナの「セリョージャ」なんて特に迫真の演技でして、私はセリョージャが追いかけて登場するのかと登場を待った程でした!
セリョージャが実際にそこに居るかの様な瀬奈さんの演技には、本当に今更ですがこの方は「本物の女優だわ」
と感服いたしました
「アンナ・カレーニナ」はただの暗く悲しいお話だと思っていましたが、3時間位ありましたが中だるみも全然無くて最初から最後まで、目のはなせない楽しくも有り切なくもある演目でした!
私は1月にまた観に行きます
瀬奈さんのこのお芝居を、沢山の地域で観れるって、ファンの方々にとってとっても嬉しいですよね
みんな、瀬奈じゅんを待ってますからね
アンナ・カレーニナはいい舞台ですよね!
そしてシアタークリエという劇場も好きになってきました。
大劇場よりも、こじんまりした空間に、密度の濃い雰囲気で観劇できる気がします。