くららのチラ裏

在米6年の兼業主婦。思ったことを無責任に垂れ流し。まさにチラシの裏。

育児への夫の「協力」?

2010年05月29日 | 未分類
ネットで、育児についての日本人女性の書き込みなどを見ていると、「夫の協力は得られそうもない」とか「つわりで料理がしんどいのでお惣菜を買ってきて夕食に出したら夫に嫌みを言われた」とかいうのがよくある。夫婦ふたりの子供なんだからふたりで育てて当たり前なのに、夫の側は「子供を育てるのは基本的に妻の仕事であって、それに自分が『協力』するのは飽くまでも好意」「子供を育てることにより夫である自分の世話が犠牲になるのは妻が悪い」という姿勢なのね。夫がそんなこと言ったら私だったらイヤだなあ。

日本で正社員として働こうと思うと長時間勤務が必須だからそんな発想になるんだろうな。現実問題として、男の人が「妻がつわりで苦しい時期なので僕は家事を多めに負担したいので今日は定時で帰ります」とか言えないよな。さらに、「妻が出産したので1週間休みます」とか「子供が産まれてしばらくは妻ひとりでは育児が大変なので早めに帰ります」とかも言えないよな。本当はそれぐらいは言えるべきだけど、なぜか日本ではそれが不可能なのが現状なんだよな。だから、育児にほとんど参加できない夫たち個人個人を責めることはできないのかも知れない。結果的に、女性にとって、子供を育てつつ働くというのがとてつもなく苦しいことになってしまう。まるで修行だものね。

職場での男女平等を目指す動きに対して、「女性のほとんどは(特に子供が産まれたら)家庭に入りたいと思っているんだから、職場での男女平等なんか無理」という反論がある。でもそれは、女性が子供を育てつつ働くとなると一方的に苦行に耐えなくてはいけないことが明白だから、無理をしないで家庭に入りたいという選択になってしまってるんじゃないかな。総合的に見て損得勘定するのは当たり前で、現状は女性が働きつつ子供を育てるというのは圧倒的に損な選択だと多くの女性が思うのだと思う。もし女性が働きつつ子供を育てるのにもっとよい環境(夫がそれほど長時間勤務しなくていいとか、自分の職場でも理解があるとか)が揃っていれば、仕事を続けたいという女性の率はもっと高くなるんじゃないかな。

日本での長時間勤務についてはまた別の機会に思うところを書こうと思っている。

Biotech Tuesday初参加

2010年05月28日 | 未分類
前から参加したいと思っていたBiotech Tuesdayに、先日ようやく参加した。Biotech Tuesdayというのは、文字通りバイオテクや製薬、その他周辺の産業の関係者が毎月1回火曜日にボストンのバーに集まってネットワーキングをするというイベントである。ここ数回の参加登録者数を見ると、だいたい300名ぐらいか。ただし、登録した人が全員参加するわけでもないし、参加者も3時間の間みんな出たり入ったりで、会場にいる人数は100人ぐらいかも。参加登録者リストを見ると、勤め先は大手製薬、バイオベンチャー、大学などさまざまで、職種も研究職から開発職から事務的な職から、あるいは経営者まで本当に様々だ。雰囲気はカジュアルな印象だった。ただしウェブサイトにはbusiness or cocktail attire recommendedと書いてあるので、ジーパンにビーサンというような人はいない。でも、びしっとスーツでないといけないということもない。ビジネスカジュアルぐらいかな。

会場では、既に知り合いがいる人もいれば本当にひとりで参加したという人もいる。また、私のような、仕事を探しているポスドクもいた。あと、私が話した人の中には、低分子量化合物合成会社(おそらく小規模)の人とか、大手製薬のquality controlに勤め始めて1年の人(Ph.D.持ち)、Law FirmのAttorneyなどもいた。少し話したポスドク(参加2回め)によれば、製薬会社のhiring managerと話して名刺をもらい、job openingがあれば公募を開始する前に知らせてもらうように頼んだとのことだった(相手が本当にそうしてくれるかはわからない)。

私は、グリーンカードがまだ取れていないし、妊娠してもいるので、現時点ですぐに就職しようというわけではないが、こういうところに出て行くことにより、実際に求職活動を始めるまでに何が必要なのかを知るきっかけにもなるだろうし、将来私を採用するかどうか審査することになるかも知れないような人々と話す練習だと思って今回はとりあえず1時間ほど参加してみたのだが、なかなかに勇気がいったものの良い経験だったと思う。まずは1回、とにかく参加してみることが重要だと思う。実際、今回参加するまでの心理的ハードルは非常に高かった。参加しよう、しようとずっと思いながらも及び腰だった。でもとりあえず1回参加してしまえば次回以降は心理的障壁は格段に低くなる。1回参加しただけで具体的に就職に直結するような出会いは期待できないが、こういうのは練習も兼ねて何度も行ってみるべきだと思う。しかもバイオ系関係者は参加費無料である。利用しない手はない。

私は一度、商業ベースで開催されているパネルディスカッション+ネットワーキングのイベント(日本人向けのではない)にお金を払って参加したことがあるが、大手製薬がスポンサーで、それでも参加費は$25、会場の食べ物はオードブルがほんのちょっとだった。同じ系列の別のネットワーキングイベントは、$50という案内がきたこともある。つまり、経費と運営側の利益を考えればそれぐらいの参加費は必要だということだ。そんな中、無料で参加できるBiotech Tuesdayはお得だと思う。

こういう、立食形式の集まりはまわりががやがやとうるさくて、英語での会話は普段以上に難しい。その上、本当に初対面の人たちと話すことになるのでなおさらだ。でも、ほかの参加者もみんな、人と話すことを目的に参加しているので、話す気は満々で、会話を始めるのは比較的簡単だと感じた。ただし、初対面同士で、名刺の交換でもしない限りはそれっきりになってしまうような条件でいかに意義のある会話をするか、はなかなか難しい。日本人限定でない集まりに敢えて参加するのは心理的なしきいが高いが、狭い日本人社会に閉じこもっていては将来は開けないのは明白なので、勇気を出してどんどん外に出て行こうと思う。要するに慣れでしょう、慣れ。

Smart.fm(旧iKnow)概要

2010年05月22日 | 英語
英語の語彙を増やす必要があると思ったので、Smart.fmというオンラインツールを使ってみることにした。ゲーム感覚で、しかも無料で学習できるので非常に有用なツールなのだが、難点はマネージメントがぼろぼろなこと。まともに使えるヘルプなどはない。途中であるサービスを変更・停止してもウェブサイトは残ったまま、など。まあ無料だから仕方ないか。ということで、私なりに理解した仕組みや使い方について書いていこうと思う。

まず、Smart.fmというのは単なる英単語暗記サイトではなく、英単語以外にも覚えたい内容なら何でもありの総合学習サイトである。フランス語や日本語の単語などのコンテンツもある。まあでも、コンテンツのほとんどは英単語のようである。私はもっぱら英単語を覚えるのに使うつもりだ。

Smart.fmのデータベースには各単語の意味や例文が蓄えられていて、これらの各単語を「アイテム」と呼ぶ。これらのアイテムは、Smart.fm本体や関連会社が登録したもの、あるいはユーザーが登録したものの両方がある。

Smart.fmの中で感覚的に最もわかりにくいのは「ゴール」という概念である。というか、概念は別にわかりにくくないのだが、ネーミングが悪い。「ゴール」というのは、目的に応じてお好みのアイテムだけを集めてリスト化したもののことだ。例えば、私がTOEICに向けて語彙力を強化したいとする。自分が目指すスコアに応じて単語集を購入し、そこに載っている単語をSmart.fmのデータベース上で検索してリスト化する。膨大な数のアイテムを含むデータベースから、自分が学習したい単語だけをピックアップしたリストを作るわけだ。このリストは、自分だけでなく他のユーザーも使うことができる。逆に、他のユーザーが作ったリストを自分も使わせてもらうことができる。

あるいは、個人ではなくどっかの会社とかが、「TOEIC○○点を目指す人のための単語集」みたいなゴールを作って公開してくれていることも多いので、それを使うこともできる。

こうやって、自分が学習したい単語のリストを調達したら、それを実際に学習するためのツールのひとつがiKnowである。iKnowは、普通のウェブブラウザで普通に動く。5または10個の単語をひとつのレッスンとしてあり、ひとつのレッスンは15分程度で終わる。この15分の間に各単語を、英→日、日→英、スペルの練習など、あらゆる方面から学習できるようになっている。発音も聞くことができる。そのゴールをコンプリートするまでに、各単語をそれぞれ何レッスンかに渡って学習できるようになっている。また、iKnow以外にも、DictationBrain Speedアイテムドリルなど、異なる形式でも同じ単語を学習できるようになっている。学習経過は保存されるため、後日また学習を再開するときには、それまでの学習に応じて新しいレッスンが生成される。

上記のような学習プログラムは全て普通のウェブブラウザ上で普通に動くものなのだが、それだけではなく、学習中の単語をpodcastで聞くことができるサービスもあるらしい。らしい、というのは、現在このサービスの新規受付を一時的に停止しているから。どうやら、ウェブブラウザ上で今日学習した単語を集めたpodcastを自動生成して配信してくれる、つまり、世界でひとつだけの、自分だけのためのpodcastを使って復習ができるということらしいのだ。その名もパーソナルポッドキャスト。早く受付を再開してもらいたい。

個人的に残念だと思う点は、例えば今日30個の単語を新しく学習したとして、その30語は後日再度復習できるように、いずれはもう一度出てくるのだが、そのゴールの中にまだ学習していない新規の単語がまだ残っている限りは、常に新規単語の学習が優先されるようである。(2010.5.22追記 各アイテムを初めて学習してから2日後ぐらいには復習として出て来ることがわかった。なので問題なし。)私としては、今日30語学習したら、翌日はまずその30語を復習してから、新たな30語に取りかかりたいのだが・・・ もしそのゴールに300語ぐらいの単語が含まれていたら、全ての単語を一通り学習して2巡めの復習段階に入る頃には、最初の30語なんて忘れてしまっている気もするのだが。上記のパーソナルポッドキャストが現在、新規受付を停止しているために私には使えないので、これはちょっとした問題かも知れない。

まあ、総合的に見れば非常によいツールだと思うので、しばらくは続けてみようと思う。

他のユーザーやどっかの会社が作ったゴールを使うのは楽でよいのだが、どうしても自分にぴったりのゴールではない。自分が本当に今学習したい単語がうまく含まれているとは限らないのだ。だから、他のユーザーや会社などが作ったゴールを利用するのと並行して、自分で日頃わからなくて調べた単語などをSmart.fmのデータベース上で検索してリスト化し、自分のオリジナルのゴールも作っていこうと思っている。