くららのチラ裏

在米6年の兼業主婦。思ったことを無責任に垂れ流し。まさにチラシの裏。

Smart.fm(旧iKnow)概要

2010年05月22日 | 英語
英語の語彙を増やす必要があると思ったので、Smart.fmというオンラインツールを使ってみることにした。ゲーム感覚で、しかも無料で学習できるので非常に有用なツールなのだが、難点はマネージメントがぼろぼろなこと。まともに使えるヘルプなどはない。途中であるサービスを変更・停止してもウェブサイトは残ったまま、など。まあ無料だから仕方ないか。ということで、私なりに理解した仕組みや使い方について書いていこうと思う。

まず、Smart.fmというのは単なる英単語暗記サイトではなく、英単語以外にも覚えたい内容なら何でもありの総合学習サイトである。フランス語や日本語の単語などのコンテンツもある。まあでも、コンテンツのほとんどは英単語のようである。私はもっぱら英単語を覚えるのに使うつもりだ。

Smart.fmのデータベースには各単語の意味や例文が蓄えられていて、これらの各単語を「アイテム」と呼ぶ。これらのアイテムは、Smart.fm本体や関連会社が登録したもの、あるいはユーザーが登録したものの両方がある。

Smart.fmの中で感覚的に最もわかりにくいのは「ゴール」という概念である。というか、概念は別にわかりにくくないのだが、ネーミングが悪い。「ゴール」というのは、目的に応じてお好みのアイテムだけを集めてリスト化したもののことだ。例えば、私がTOEICに向けて語彙力を強化したいとする。自分が目指すスコアに応じて単語集を購入し、そこに載っている単語をSmart.fmのデータベース上で検索してリスト化する。膨大な数のアイテムを含むデータベースから、自分が学習したい単語だけをピックアップしたリストを作るわけだ。このリストは、自分だけでなく他のユーザーも使うことができる。逆に、他のユーザーが作ったリストを自分も使わせてもらうことができる。

あるいは、個人ではなくどっかの会社とかが、「TOEIC○○点を目指す人のための単語集」みたいなゴールを作って公開してくれていることも多いので、それを使うこともできる。

こうやって、自分が学習したい単語のリストを調達したら、それを実際に学習するためのツールのひとつがiKnowである。iKnowは、普通のウェブブラウザで普通に動く。5または10個の単語をひとつのレッスンとしてあり、ひとつのレッスンは15分程度で終わる。この15分の間に各単語を、英→日、日→英、スペルの練習など、あらゆる方面から学習できるようになっている。発音も聞くことができる。そのゴールをコンプリートするまでに、各単語をそれぞれ何レッスンかに渡って学習できるようになっている。また、iKnow以外にも、DictationBrain Speedアイテムドリルなど、異なる形式でも同じ単語を学習できるようになっている。学習経過は保存されるため、後日また学習を再開するときには、それまでの学習に応じて新しいレッスンが生成される。

上記のような学習プログラムは全て普通のウェブブラウザ上で普通に動くものなのだが、それだけではなく、学習中の単語をpodcastで聞くことができるサービスもあるらしい。らしい、というのは、現在このサービスの新規受付を一時的に停止しているから。どうやら、ウェブブラウザ上で今日学習した単語を集めたpodcastを自動生成して配信してくれる、つまり、世界でひとつだけの、自分だけのためのpodcastを使って復習ができるということらしいのだ。その名もパーソナルポッドキャスト。早く受付を再開してもらいたい。

個人的に残念だと思う点は、例えば今日30個の単語を新しく学習したとして、その30語は後日再度復習できるように、いずれはもう一度出てくるのだが、そのゴールの中にまだ学習していない新規の単語がまだ残っている限りは、常に新規単語の学習が優先されるようである。(2010.5.22追記 各アイテムを初めて学習してから2日後ぐらいには復習として出て来ることがわかった。なので問題なし。)私としては、今日30語学習したら、翌日はまずその30語を復習してから、新たな30語に取りかかりたいのだが・・・ もしそのゴールに300語ぐらいの単語が含まれていたら、全ての単語を一通り学習して2巡めの復習段階に入る頃には、最初の30語なんて忘れてしまっている気もするのだが。上記のパーソナルポッドキャストが現在、新規受付を停止しているために私には使えないので、これはちょっとした問題かも知れない。

まあ、総合的に見れば非常によいツールだと思うので、しばらくは続けてみようと思う。

他のユーザーやどっかの会社が作ったゴールを使うのは楽でよいのだが、どうしても自分にぴったりのゴールではない。自分が本当に今学習したい単語がうまく含まれているとは限らないのだ。だから、他のユーザーや会社などが作ったゴールを利用するのと並行して、自分で日頃わからなくて調べた単語などをSmart.fmのデータベース上で検索してリスト化し、自分のオリジナルのゴールも作っていこうと思っている。