学問

学問とは、世界の捉え方であると私は思っています。

その切り口が、言語なのか、化学なのか、経済なのか、思想なのか、数学なのか……
さらに細分化するならば、文学なのか、生物なのか、物理学なのか、歌唱なのか、心情なのか、法律なのか……

それらの切り口から、世界を見る方法を学ぶのが、学問であります。
あくまで一面から世界を見る、というだけの話です。
全ての学問は、互いにじんわりと混ざり合っていて、それ単独で存在することはあり得ません。
それは、今世界を構成している全ての事物・事象が、あらゆる要素の複合体であるためです。

自然は、ただ其処にあるだけです。
人が手を加えようと、横でどんなに叫ぼうと、その摂理に従って柔軟に変化していくのみです。
その解釈の仕方（自分たちでの理解・納得の仕方）が、ある一定の法則を以て、その人間たちの集団に適用されるとき、自然は一気にその一部分しか見えなくなってしまうのです。