もふもふ的世界

主に、音楽制作・言語学・心理学・哲学・文学・音声学・音波・システム開発 等々色々と呟いて参ります。

我先

2011-09-17 08:54:00 | ブログ
いつからだろう?
表に出て、自己主張をするのが苦手になったのは。

思えば、今よりももっと若い頃は、数百人数千人の前で喋ることは全く平気だったはずなのに。
当時は、「これは自分しか出来ないことなんだ。自分は特別な人間なんだ」という圧倒的な自信を持っていた。
その自信はもうとうに消え失せ、今では、自分の小ささ、無能さを実感する日々である。

それもこれも全て、様々な人が「自分とは違う他者」であることを認識出来るようになったためではなかろうか。

これは「自分は特別な人間」と認識することと同義のようにも思われるが、実は全く違う。
「自分は特別な人間」と思う際には、その裏側に、「自分ではない(以外の)人間は、特別ではない人間」という考えがあるのであり、それは他者の存在の独自性を無視しているといえる。

本来ならば、自分とは違う存在であるから、当然、自分とは違う経験や思いをしてきているわけで、その神聖な過去には本人以外誰一人として、干渉することはできない。

----

私はずるい人間だ。
自分が「大した人間ではない」と知っているゆえに、かなり素のままで居られるからだ。
その逆「私は大した人間である」と思える人は、よほど気力が強いか、気付いていないかのいずれかではないか。
私なら自分を保つことは出来ず、苦しい日々を送ることであろう。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。