(この記事は今年の1月には完成していたのですが、諸事情があり公開を見送っておりました。しかしそろそろ公開しても良いのでは?と結論へといたりましたので公開へ踏み切ります。ではどうぞ。)
さてさて、
あなたはあの患者さん「グレコのSG」を憶えてますか?
コレですコレ↓
パーツがなーーーんにも無いし
↓おまけにこんな傷まであったのでありました。
実は随分前に仕上げていたのですが、
なかなかバタバタと忙しく公開が出来ませんでした。
数回に別れてしまうと思いますが、
このギターがどのように現場復帰するのか見ていただこう。
まずはあの傷である。
傷をよーく観察してみると何か尖った物で傷をつけているみたいですね。
ピックガードの縁のラインをなぞったのか・・・?
なんでまたそんなことを・・・??
疑問は残りますがそんな事はとっとと忘れて作業に取り掛かりましょう。
トップコートのクリア層で傷がある程度止まっている事がわかったので、
(一部点状に深い部分もありましたが今回は見なかったことに・・・ダメ?)
まずは耐水紙ヤスリ(400番)を石鹸水(家庭用キッチン洗剤を水で薄めたもの)に
浸けながらスリスリしていきます。
水を付けた紙ヤスリは塗装面に密着しますので、
スリスリしてると軽くなる瞬間がありますのでそうしたら、
また水でヤスリ自体を洗うような感じで水を付けてまたスリスリします。
この水を付ける事を適当に作業すると研磨したカスがヤスリと塗装面の間で、
悪さをして塗装面にかえって傷を付けてしまいます。
あとは傷の部分のみを研磨するのではなく、
時間をかけて傷を中心に多少広く研磨する事。
ついつい傷を速く消そうとして傷部分だけに力を入れすぎて研磨しないこと。
そうしてしまうと強く研磨した傷の部分が仕上がり時に凹んで見えてしまいちょっとカッコ悪い。
まぁーよーく見ればどれだけ綺麗に仕上げてもこのような部分的な傷消しは多少は凹んで見えてしまいますが・・・
あくまでも強く押し付けすぎずにスリスリスリスリ・・・していくと、
↓こうなる。(ココからの画像はデジカメが壊れたので携帯電話で撮ってるので粗い画像です。)
400番でここまで。
でも、よーく見るとまだ傷が・・・もう少しスリスリ・・・
番手を400番→600番→800番→1000番・・・・と徐々に上げていく。
↓これは1000番あたりまでスリスリしたところ。
最終的には4000番まで研磨して、
その後コンパウンドで仕上げをします。
↓
傷をつけたあろう尖ったモノが最初に突入したと思われる場所が少々深く
仕上げてみてもそれが小さな点となって残ってしまいましたが、
まぁ自分のギターだし、他にも打痕が結構あったのでこのくらいの点傷で完了としました。
目立つ傷さえ消えれば良いし、元々個人的にはあまりビカビカのギターは好きではないですしね。
あっそうそう!
本気ですべての傷を取るのなら(所謂ヘアライン程度の擦り傷)
プロはバフをかけますが、
そんなモン持ってねぇよって方のほうが普通でしょうから、
耐水ペーパー1000番以上からかけて
最終4000番くらいまでかけて、最後にコンパウンドで仕上げれば良いですし、
深い傷の場合は傷の程度にもよりますが、
クリア層の剥離なら、そのクリアの色と同じ塗料を作ってそれを傷に盛り付けていき、
その後耐水ヤスリとコンパウンド仕上げて部分的タッチアップをします。
着色層も剥離してしまったものは上記のクリア層タッチアップ前に
色合わせして着色をしてからクリア層の再生。
またポリ塗装系に多い厚いクリア層の再生の場合はエポキシボンドを使用することもあります。
木部まで達した深い傷や木部ごと欠けてしまった物は
まず木部の再生からはじめなくてはならずとても手間がかかります。
その上潰し色なら結構綺麗に再生できますがシースルー系は良く見ると傷が判ってしまうと思います。
ちなみに今回はスルーしますが塗装ってヤツがまた深~い深~い世界なのです・・・
さてさて、
コレで傷が消えたので次ぎはピックガードを作っていきましょうかね。
では
次回「ピックガードの製作」まで今しばらくお待ちください。
さてさて、
あなたはあの患者さん「グレコのSG」を憶えてますか?
コレですコレ↓
パーツがなーーーんにも無いし
↓おまけにこんな傷まであったのでありました。
実は随分前に仕上げていたのですが、
なかなかバタバタと忙しく公開が出来ませんでした。
数回に別れてしまうと思いますが、
このギターがどのように現場復帰するのか見ていただこう。
まずはあの傷である。
傷をよーく観察してみると何か尖った物で傷をつけているみたいですね。
ピックガードの縁のラインをなぞったのか・・・?
なんでまたそんなことを・・・??
疑問は残りますがそんな事はとっとと忘れて作業に取り掛かりましょう。
トップコートのクリア層で傷がある程度止まっている事がわかったので、
(一部点状に深い部分もありましたが今回は見なかったことに・・・ダメ?)
まずは耐水紙ヤスリ(400番)を石鹸水(家庭用キッチン洗剤を水で薄めたもの)に
浸けながらスリスリしていきます。
水を付けた紙ヤスリは塗装面に密着しますので、
スリスリしてると軽くなる瞬間がありますのでそうしたら、
また水でヤスリ自体を洗うような感じで水を付けてまたスリスリします。
この水を付ける事を適当に作業すると研磨したカスがヤスリと塗装面の間で、
悪さをして塗装面にかえって傷を付けてしまいます。
あとは傷の部分のみを研磨するのではなく、
時間をかけて傷を中心に多少広く研磨する事。
ついつい傷を速く消そうとして傷部分だけに力を入れすぎて研磨しないこと。
そうしてしまうと強く研磨した傷の部分が仕上がり時に凹んで見えてしまいちょっとカッコ悪い。
まぁーよーく見ればどれだけ綺麗に仕上げてもこのような部分的な傷消しは多少は凹んで見えてしまいますが・・・
あくまでも強く押し付けすぎずにスリスリスリスリ・・・していくと、
↓こうなる。(ココからの画像はデジカメが壊れたので携帯電話で撮ってるので粗い画像です。)
400番でここまで。
でも、よーく見るとまだ傷が・・・もう少しスリスリ・・・
番手を400番→600番→800番→1000番・・・・と徐々に上げていく。
↓これは1000番あたりまでスリスリしたところ。
最終的には4000番まで研磨して、
その後コンパウンドで仕上げをします。
↓
傷をつけたあろう尖ったモノが最初に突入したと思われる場所が少々深く
仕上げてみてもそれが小さな点となって残ってしまいましたが、
まぁ自分のギターだし、他にも打痕が結構あったのでこのくらいの点傷で完了としました。
目立つ傷さえ消えれば良いし、元々個人的にはあまりビカビカのギターは好きではないですしね。
あっそうそう!
本気ですべての傷を取るのなら(所謂ヘアライン程度の擦り傷)
プロはバフをかけますが、
そんなモン持ってねぇよって方のほうが普通でしょうから、
耐水ペーパー1000番以上からかけて
最終4000番くらいまでかけて、最後にコンパウンドで仕上げれば良いですし、
深い傷の場合は傷の程度にもよりますが、
クリア層の剥離なら、そのクリアの色と同じ塗料を作ってそれを傷に盛り付けていき、
その後耐水ヤスリとコンパウンド仕上げて部分的タッチアップをします。
着色層も剥離してしまったものは上記のクリア層タッチアップ前に
色合わせして着色をしてからクリア層の再生。
またポリ塗装系に多い厚いクリア層の再生の場合はエポキシボンドを使用することもあります。
木部まで達した深い傷や木部ごと欠けてしまった物は
まず木部の再生からはじめなくてはならずとても手間がかかります。
その上潰し色なら結構綺麗に再生できますがシースルー系は良く見ると傷が判ってしまうと思います。
ちなみに今回はスルーしますが塗装ってヤツがまた深~い深~い世界なのです・・・
さてさて、
コレで傷が消えたので次ぎはピックガードを作っていきましょうかね。
では
次回「ピックガードの製作」まで今しばらくお待ちください。
ノウハウの公開!∑(ノ▼ο▼)ノ オォオォオオオ!!
そして!今月3回目の驚きの更新!
(ノ゜ω゜)ノ*.オオォォォォォォォー
感涙です・・・・・
ではまた・・・・・
すべてじゃ無いですよ。
ポイントだけ。
すぐに出来ると思ってやってみればわかりますよ。きっと。
あっ!でもね失敗してもそこからですから。
あとは自分しだい。
本気なら時間とお金を自分に投資です。
更新しないで・・・・
ブログ、イメチェンでありますか・・・・・
ふ~~~~~~っ
う~ん・・・・
ダメ?
こういった作業は気の短い私には出来ません。
キタナイ楽器が好きです。
私は逆にアコギの塗装を全部ひっぺがしてみました。
ギターって軽いんですね。そして全てが柔らかいです。
荏油を全体に擦り込んで終了です。
とっても不安定な楽器になってしまいましたが、
全体のザラザラ感がなかなかナイスです。
ちょっとお休みするつもりが結構な時間留守にしていたようで、
このまま無くなってしまっても・・・などと考えていた矢先、
なんだか酔狂な方が更新してくれ!と
そうおっしゃるもので。
んん?
なんだか じー様もイジルことに
お目覚めになったようで。(笑)
オイルフィニッシュですか!
しかも荏油で!
自分で手を入れたものは又一味違って良いでしょう?
これからもドンドンやっちゃって下さいませ!
ではでは!
とかいろいろと思索しております。
で、台所で見かけた黒い物体。
ゴキブリではありません。
これでナットとサドルを作ったらさぞかし具合よかろうなあ、、、
で、やってみました。普通の工具ではすぐだめになるのでダイアモンド系の工具を買って来て、、、、(ダメにしたものも含めて)これだけでえらい負担です。
で、とりあえずナット完成。さっそく着けてみました。TASQみたいなかんじです。弦を張るとミシミシ音がします。でも壊れません。
弾いても大丈夫。よし。ではサドルもと思って弦を緩め始めたら、ミゾの周辺が崩れてくるではありませんか。
そう。この黒い物体。叩けばチンチンと金属っぽい音を出すこの素材とは!
備長炭ナット!
今現在、如何に強化するかを考えています。
さらに削った粉を再利用することを考えております。
なにか良い結合剤はないですかね?FRP用の樹脂で練ってオーブンで焼いてみたのですが、樹脂成分が残り過ぎちゃって後の加工がやりにくい。直火にかけたらただの炭の燃えカスだし。
七宝焼用のファーネスが欲しいところです。
無酸素焼成。これにとことん圧力をかけたらきっとダイアモンドナットが出来上がる筈です!
何を楽しいことをしているのですか?(笑
備長炭を使うのですか?
たしかに炭ですから滑りは良いでしょうねぇ・・・
しかし欠点はその脆さですか・・・
う~ん・・・
そうですねぇ~
たとえば。
その備長炭を乳鉢(すり鉢)なんかで細かく粉末状にして
膠と練り合わせれば
所謂「墨」
のように固まるはずです。
しかもすべて天然成分。
エコロジーでございます。
ただし実際にナット材として作るとなると
炭と膠のパーセンテージの各データーを取らないといけませんがね。
強度確認のためですね。
ところで、
>無酸素焼成。これにとことん圧力をかけたら きっとダイアモンドナットが出来上がる筈で す!
へっ!?
もっ・・・もはやそれは錬金術かと・・・
じー様ぁぁっーーーー
何処へ行こうとしているのですかぁぁ・・・
おぉぉぉぉい、じーーーー様ぁぁぁぁ・・・、、、、
ここにおります。
いつも、あなたのおそばで幽体離脱してプカプカと、、、
そうですか。膠で繋ぐと墨なんですか。
墨を200度くらいで焼くとどうなるんだろう。
実験ジッケンじっけんく~~ん!