とある骨董店主の、、

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そして最終章へ。「市場買いって?」

2009-05-21 01:00:49 | 古道具屋 骨董商の開業
「市場買い」

そこには様々な人間ならではの「悲喜こもごも」があり

「一喜一憂」「狐と狸の馬鹿し合い」「天国と地獄」・・・

なんて言葉もピッタリ当てはまる

そんな世界です。



この記事から見はじめたアナタまずは↓からご覧を。

第一章、「それでもアナタはヤりたいの?」
第二章、「これが出来れば。」
第三章、「市場買いって?のその前に。」





さてさて、

前回の記事でなんとなく市場のイメージが出来ましたか?

言葉が足りないワタクシの説明ですので上手くイメージしてもらってるのかが少々心配・・・



まぁ、伝わらなくても実戦でその体で覚えてもらえば良いのですが・・・


だだし、




「市場へ出入り出来ればね。」







えぇぇ~~~~って感じですよね。(笑

でもコレにはイロイロとありまして・・・




古美術・骨董・古道具の市場は基本的に必要なのが、




「紹介者」




このことが前回の記事で「許可を受けた人間・・・」という件の説明にもなるんですが、

まぁ、

アナタがどのような人間かということが重要で

そのアナタを

「キチンとした(道理をわきまえた)人間です。」

と、既存のその会の参加者が「紹介」するのです。


紹介と一言で書きますが、その裏には

何かあった場合、責任の所在をハッキリさせるため紹介者が必要なんです。

簡単に言うなら、その新しい会への参加者が「何かのトラブル」等をおこしたり巻き込まれた場合

その紹介者が全責任を負うのです。


市場によっては何人かのグループを作らせその中で「管理し合う」という会もあります。

また市場へ参加するにあたり、「一定の金銭」を会側へ預ける場合もあります。

この「一定の金銭」とはアナタが理由はどうであれ

万一、会への支払い金(落札代金など)が払えなくなった時などに使用する保証金だと思ってください。

その保証金でも足りない場合は上記のグループメンバーの積み立てたものが使用されるケースもあります。




さて、

そんな酷い目に遭うかもしれない「紹介者」を引き受けてくれる人なんて立てられない。


そんなアナタは

この業界に入ること自体





「とっとと諦めなさい。」






アラアラそれじゃ 身も蓋も無いですか?(笑


じゃ~しょうがない。

それじゃその紹介者を探しましょうか。

まずはアナタの知人友人すべてに聞いてみましょう。

それでもダメならアナタが趣味で買ったりしてる骨董店・古道具屋さんへダメもとで聞いてみましょう。

昨日今日お客になった「一見さん」じゃないかぎり何かしらのアドバイスはもらえるはず。

あとは骨董市へ出店してる業者さんと仲良くなってみるとか・・・

いずれにせよ業者さんと仲良くなってください。

中には「弟子」になれ的な条件を出す業者の方もいるとは思いますが

その条件をどうするのかはアナタが考えてください。
(師匠になる方によって天国と地獄かがわかれますから。慎重によ~く考えてね。)

昨今はこの業界も既存の業者でさえ仕入れそして販売に苦労しているのですから

自ら敵になりそうな人間を作るわけにはいかないので

紹介を断る業者の方がいても怒らないでくださいね。

皆苦労してるんですよホントに。




まぁ、もちろん中には紹介者なんて立てなくても入れる市場もありますが

それでもワタクシはやはりその市場へ「顔を繋ぐ」人間が必要だとおもいますので

探してみましょうね「紹介者」を。

それぞれの市場には独特の雰囲気がありますし

ワタクシがよく出入りしている関東甲信越の市場では

「符丁」を使用している市場が数多くあります。
(※ここで符丁は公表いたしません。だって公表したら「符丁」じゃなくなりますので。)

そんな符丁を教えてもらうためにも必要ですし
(※符丁は共通しているものもありますがその市場特有のものもありますし、地域によっては符丁の使用を嫌う市場もあります。基本関東エリアの市場と思ってください。)

新人さんは何かと厳しくされることが多いですしねぇ。

まぁ、誰もがそれを通過するといえばそうですが・・・

やはり既存の出入りしている業者さんといた方が得です。

割合優しく教えてもらえるというか・・・

まぁ、その紹介者の市場との距離もありますが・・・




さてさて、

市場へ出入りするのにそんなことまで・・・

と、少々意気消沈気味のアナタ。






「もう諦めますか?」






ほほーう、諦めない。

スゴイですね。感心感心。


まぁ、こんなことで諦めるなら市場には入れても


やってはいけませんから。





ではアナタがどうにかして市場へ入り込んだとしましょう。

そこは先輩業者の面々が財力とプライドを賭けた壮絶な戦いを繰り広げられている様を

目にすることでしょう。

淡々としている場合でもその欲しい物にむかって様々な駆け引きがおこなわれている訳です。

そんな所へアナタは入っていかなければならないんです。


セリのテンポというのが各市場にはありまして

そのテンポのスピードが速い所など

「それ欲しいから参加しなきゃ!」

と思っている内に

あっ!という間にセリが終ってしまうでしょう。

もしくは、

どうにかこうにかセリに声を出したところで

アナタの突いたヤリを拾って(とって)もくれないかも知れません。

モノによっちゃ数十人がセリ合うんです。

はじめて来た人間の声(ヤリ)など振り手の耳には届かないのです。

ワーーーっとまわりの業者の声にかき消されて行く感じかな。



えっ?


「そんなの酷いっ!」


って?


あぁぁ~そうですね。酷いです。

と言いますか






酷い場所なんですよ。









それぞれの業者が命かけてヤってんですから。

見えない刀や槍で斬り合ったり刺し合ったりしてんです。

そんなヤルかヤラレルかの世界なんです。

甘かないですよ。




最初に行く市場。

まぁ、悔しい思いをするか、ただただ圧倒されて終わるか・・・

結果は良くないでしょうな多分。



「そんなんじゃ仕入れにならねぇ!」


って?


そうですね。そうかも知れません。



だったら自分で買えるようにするしかないのです。


では、どうしたら買えるようになるのか?


業界に入って初めて市場へ行ったのなら

黙って市場を観察してください。

進行そのものもそうですが、

重要なのがアナタが興味のあるモノをそのセリで誰と誰が最終的に競り合い

誰が何をどのくらいの値段で競り落としているのか。

そしてアナタに興味が無いモノでも高額になったモノは覚えておきましょう。


あとは、まぁ社会人として基本と言えば基本でしょうけど


デカイ態度は取らない。



イヤイヤ冗談じゃないんです。

この業界に入ったばかりなのに 骨董屋風(笑)の衣装着て

市場の振り台近く所謂「古株席」「固定席」へ座ろうとする方が。

そんなことすれば知っている人間からは


「ありゃ馬鹿だねぇ~」


なんて思われた挙句

アナタが場所取りなんて思って振り台横の特等席へ置いておいた

その車のカギ。

本来そこへ座るべき人物が来た時点で



「無くなります。」



無くなるんです。

消えるんです。

そこから。


運が良ければその座席の並びのずーーーと向こうか。

運が悪けりゃ何処か遠くへ行ってしまうでしょうな。



何処か遠くへ・・・



後々出てくれば良いけどね。(笑


こんなことだってキチンとした紹介者がいれば教えてもらっていて

遭わずにすんだ悲劇(喜劇?)でしょうから。



あっ?

話が脱線しましたね。

え~と・・・

そうそう市場で観察するって話でしたね。


その行けた市場にもよりますが

月一開催の市場なら3~6ヶ月は観察して下さい。


すると見えてくるはずです。

アナタに何をいくらで買えるのかが。

そしてその頃にはその市場のテンポも掴めていることだろうし

アナタの存在だって振り手や他の業者さんにも多少は覚えてもらっているはずです。



それでもアナタの槍が通らなくても怒ってはダメです。

まだまだ新人だなと諦めましょうね。


まぁ、一回一回で支払う会費なんて数千円程度ですから、

勉強代と思えば安いモンですよ。
(※会費は市場それぞれで違います。何も買わなければ(落札しなければ)支払い無しという市場から一回につき数万円という市場も存在します。まぁそんな市場になんて昨日今日の新人がそうそうは入れませんが・・・)



さぁ、ここまでアナタが出来たとすれば

もう一言も言うことはありません。

あとはまわりの状況が教えて(育てて)くれますよ。きっと。

そしてこの先も様々なことで悩んで苦しんで業者の道を進んで下さい。



アナタが

良い先輩と良い市場に巡り合うことを祈りつつ


健闘を祈る。






------------------------------------------------------------





さてさて、

ワタクシのようなヤツが

市場での買い方なんてテーマでここまでつらつら書いてまいりましたが

実際には正解なんてものはなくて、



結局は資金力が強い者が勝ち残っている事は事実。



(※もちろん各種知識も重要ですが最終的には資金力でセリ負けることもありますので。)

でもそんな弱肉強食の中でも生き残るため必要なのは

日々さまざまな手段でさまざまな情報を手に入れることなのかもしれません。



その情報がいったい何なのか?



それがアナタがこの業界へ入って一番重要なことかもしれません。









そうそう、


今回のこのテーマに異論や反論、誹謗中傷などは

一切受け付けますよ。(笑

コメント欄へどうぞ。

ただしエロ系のリンク張りは勘弁してね。




苦情て訳じゃないけど今回の記事に良いと思わない方々が

結構いると思いますよ。

イヤいるんですきっと。

この業界以外と開けた業界じゃないですから。

一応あまり突っ込んだ業界ネタは避けたつもりですが

この仕事は表に出るもんじゃないという意見もやはりありますしね。

ワタクシもそう思うことも多々ありますし。


そんな苦情も貴重な意見として受け付けますので

ご遠慮無くコメント欄へ。








(イヤ~長かったぁ~ココまで書ききるのに結局1週間近くかかっちゃったよ・・・)





市場買いって?のその前に。

2009-05-14 19:17:53 | 古道具屋 骨董商の開業

さてさて

いよいよ「市場買い」に触れましょうか。


と、その前に。

この記事から見てしまったアナタはまずは↓から見てみて下さい。

第一章、「それでもアナタはヤりたいの?」
第二章、「これ出来れば。」





まぁ、この「市場買い」って行為は

一見簡単なものと思われるのですが

それはそれはイロイロとありまして・・・

以外とワタクシなど直接買取の方が楽かな?なんて思ってみたりもするんですが・・・



それではまずは「古物市場」なるものの説明からせねばなりませんね。


「古物市場」とは読んで字の如く

古い物を「許可を受けた人間」(←後ほど補足します。)により競り(セリ)・入札形式で売り買いする場所です。

ワタクシが属している「骨董・古道具業界」の市場もございますが

上記「骨董・古道具」の枠ではない

「リサイクル品(家電、家具、厨房機器など)」市場

上記「リサイクル品」の各種ブランド品のみで構成された市場

「中古車両(おもに4輪・2輪等)」市場

他にも数種類の「古物市場」があるようです。



さて、そんな市場ってどんな所なのか?

取り合えずワタクシが知っている市場での範囲の話ですが、

行ったことの無い方へ伝えるとするなら会場内のイメージは・・・


会場には中央にセリにかけられる出品物流れるスペースがあり

その両サイドにセリの参加者が幾重にも座っていて最終的に流れ着いた先に「振り台」があり、

そこに「振り手」「発句を切る(入れる)人」とサポートの方含めて2~3人が振り台にいます。

(※振り手とは、セリの進行役)
(※発句を切る人とは、発句とはその出品物のスタート価格のことで、切る(入れる)とは、スタート価格を告げる行為のこと、おもに市場の会主叉はそれに近い役員がその役を行うことが多い。例外も有ります。)

そこへ参加者の前を流れていった出品物が置かれセリがはじまるわけです。



またこの形式とは少々異なる市場もあります。

セリの参加者は「車座」に座り出品物がグルッと回って振り台に行きセリにかけられる

という市場です。

この形式をとる市場は小規模の場合が多いですが

間違って欲しくないのですが小規模というとその市場のランクが低いと思われる方もいますが、

あえて参加者を抑えているということもあるんです。
(このことも後ほど補足します。)



あとコレは有る市場と無い市場がありますが、

外売りといわれるセリがあります。

大きい物や、少々汚れている物、数が多い物(一括売りなど)

を売る場合が多く基本的に値が付けば売る的なことが多いセリです。

内容もピンきりで えぇぇっ!と思っちゃうお宝から

コリャ~ダメだ的モノまで幅広いです。



さて、ざっとココまでが「競り」のお話。



では「入札」とは?

通常その出品物は競りのように流されることはなく、

それ専用の場所に置かれています。

そこには色々な形態がありますが

封筒など中が透けて見えないものが備え付けられており

スタート価格が書かれています。(その価格の桁を良く確認すること。)

そこへ自分の思う落札金額を書き込んで入れるわけです。

競りとは違い冷静に考えることも出来るはずなのですが

「あの人ならコレくらいいくだろう?てぇ~ことはもう一人のあの人が・・・・」

なんて考えすぎて入札金額が安くなりすぎて買えなかったり

逆に物凄く高く買ってしまったりと結構ギャンブル性があって楽しい気もします。






おぉぉっ?

なんと市場や競り、入札のザックリとしたお話でもうすでにこんなに長文ですね。

市場でモノを買うことについては

次回更新までお待ちを。


(長いなぁヤッパリ・・・書くんじゃなかった・・・涙)










これが出来れば。

2009-05-07 17:57:00 | 古道具屋 骨董商の開業
さぁ~て、


まずは前回の申請の時の補足を少し。

申請用紙のどこかに

取り扱い品目(実際は違う名称かも。)の欄があります。

今はどうなっているのかわかりませんが

えぇぇーーーっ!と思うぐらい品目が分かれています。

コレを選んでいくのですが、

まぁ、全部を選んでおきましょう。


あっ!そうそう

別にアナタが骨董品(焼物や掛け軸や刀剣・・・)だけしかヤらないっていう

とても男らしい方なら車やバイクなんてものを選ぶ必要は無いのです。

ただ、

どんな人も最初に思っていた計画通り行かない場合があったりする訳で、

そんないつかあるかもしれない「軌道修正」の時のため

全部を選びましょう。

もちろん後からでも変更できますが。




あともう一点。

行商について「する」「しない」と、やはり選ぶ箇所があるはずです。

行商というのはアナタがどこかへ出向いて販売をするということ。

この先アナタがアチラコチラで行われている

骨董市やデパート催事に出店したい場合に必要となります。

そのような商いをしたい方は 「する」を選んで下さい。





さぁ、ココまで来たら

各都道府県の公安委員会お墨付きの

古物商許可書がとれたアナタは

もうその時から


「古物商」


です。





でも、ココまでは

ハッキリ言って


「誰だって出来る。」


こと。


ココからが超難関の「仕入れ」に突入です。

仕入れは それぞれ皆さん試行錯誤していることです。

コレが出来なくて沢山の「アマチュア」が振り落とされて行く訳です。

「古物商許可書」を取ったくらいでは


「アマチュア」


ですから。



まぁ、それでは取り合えず説明から。


仕入れ方法はザックリと大きく分けて

「市場買い」か「直接買取り」

に分かれます。

「市場買い」とは業者専用古物市場で仕入れをすることを言います。

詳しくは後ほど。

もう一方の、

「直接買取り」とはアナタがお店をもっていて

お客様がお店に持ち込んだモノを買い取る場合もさしますが、

売りたいお客様のお宅へ出向いて買わせて頂く事もそう言います。

また、ちょっとニュアンスが違いますが

「蔵出し」「初出し(うぶだし)」「つぼ出し」なんて言われるのもココに入ります。

さてコレをヤるには

チラシを作ってまいたり、各メディアに広告出したりして行います。

ただ何処へチラシを入れるのか。

どのメディアへ広告を打つのか。

それでその反響がかなり違います。

どうすれば良いのかはアナタが試行錯誤しなければならないことです。



それではワタクシがヤっている1つの方法を紹介すると


まずはチラシをバックへ大都市エリアなら1,000枚ほど

小さな街なら500枚ほど積め込みます。

そして車で街へ出ます。

大都市なら必ずどこかの駐車場へ車を入れておきましょう。

駐禁切られたら馬鹿らしいですから。

そうそう必ず駐車場の場所を覚えておく事。

イヤイヤ冗談じゃなく以前都心部へ行った時

わかんなくなって青くなった時があったんですよね。

まぁ、ワタクシだけかも知れませんがね。


小さな街では車で回る事もありますね。


地図を見てエリアを決めた場所についたら

端から端までチラシを配るんです。

簡単でしょ?


そうそう、暑い季節は必ず水筒を持っていきましょう。

ワタクシは駆け出しの頃、夏の真っ只中

とある地方都市に配っている時

頑張りすぎて、

「脱水症状」で倒れましたもん。ホントに。



まぁ、しいて言うならコツは簡単です。

「必ず一軒一軒ノックして家人に直接渡す事。」

だって、ただチラシ突っ込んだところで

ポイっと捨てられて終わりでしょ?

もしアナタが家人ならそうしてるでしょ?

だから一軒一軒ノックして、

貴重な時間をさいて出てきてくれた家人に失礼の無いように、

何者かを伝え出来るだけ手渡しするんです。

もちろんそんな簡単に出てきちゃくれません。

インターフォン越しに断られたりなんて普通です。

時には「不審者」として警察へ通報されたりもします。

これで幸運にもその場で買取の依頼がもらえれば◎。


さて、ここまで読めば察しがつきますよね?

そう物販の「外回り営業」そのものです。

以外と元「外回り営業」の方がコレに向いてます。





さぁ、それでもアナタは出来ますか?

こんな辛いこと。(笑



またまた長くなってきたので

今回はこの辺でおしまい。


次回

「市場買いって?」

までお待ちを。


(イヤァ~ホントに長くなってきたな・・・もうヤメようかなぁ・・・)





それでもアナタはヤりたいの?

2009-05-06 17:13:42 | 古道具屋 骨董商の開業
どもども。

只今東京は雨が降っております。

アナタが住む街はどうですか?



さてさて、今回のテーマは・・・


「k太郎のように業者になるならどうしたら良い?」

「品物はどこで仕入れれば良い?」


そして、これは稀ですが、

「弟子にして下さい。」

などなど・・・


直接の場合やメールなどでこんな質問をちょくちょく頂きます。


その殆どの場合こう回答いたします。





「止めた方が良い。」


と。


「今まで勤めていた会社を辞めてヤりたい。」なんて言う人や

「定年したから今まで趣味でやってた骨董収集を仕事に。」なんて言う人

には特に念入りに。

つまらないから居場所が無いからなんて理由で

今給料貰ってる会社辞めてどうする?

この不景気にお給料を頂けるありがたさをもう一度考えた方がいい。

マッタク、子供じゃないんだから・・


趣味で集めた物で商売ができるなんてのも甘すぎる。

たとえばその集めた物達は何処から買い集めたんですか?

その殆どが業者の手から買っているのでしょう。

アナタはその買値をその品の原価とし値段を付ける・・・



まぁ~そんなもん売れないでしょう。きっと。



だって何処かの業者が利益を乗せて売ったもんですよ。


えっ?

あぁ~ナルホド、あの業者は物の価値がわかっちゃいない。と

俺は安く買えてるんだと。


そうですかそうですか。

アナタは「目利き」なんですね。

それなら話は早い。

ワタクシのこんな駄文なんて読まず自分の思うようにやって下さい。

ただコレだけは覚えておいて下さい。



「アナタの知識なんて百戦錬磨の業者の足元にも及ばない。」


ってことを。



アナタが知識を得た本なんてその辺の本屋に売っている物でしょう?

そんな知識は知識の内には入らないんです。

特に骨董の世界である古伊万里をはじめ他の焼物、磁器、陶器、掛け物、時計宝飾品類・・・

所謂贋物を掴まされているのはこういった

「自称目利き」の方に多いんですよ。


まぁ、そんな人達って何言っても無駄な方が多いので、




「ケツの毛までムシり取られちゃえ。」




って・・・


おっと!失礼!

このブログ 数は少ないですがレディーの方も読んでおられるのでした。(笑




兎に角、

昨日今日入った人間が食えるほどこの業界は甘くない。




さぁ、ここまで厳しい事を書いても、

まだこの業界に入りたいなんて思う奇特な方はコレから先を読んで下さい。





それではアナタがもし古物業界へ入るなら

まず必ず必要なのは


「古物商許可書」


コレが無いと話になりません。

って言うより営業しちゃダメです。

それは犯罪です。(例外有り)



この「古物商許可書」を手に入れるには、

アナタが営業しようとしている所轄警察署へ行き申請して下さい。


ちょっと話は脱線するけれど

数年前ヤフオクにコレの申請方法をまとめた資料を売りに出してたバカ者がいましたね。

そんなモン落札して読んだりする必要なんて無いですから。

だって必要書類一覧および申請用紙は全部警察署でもらえますから。

詳しくは所轄の警察署へ行って聞いてみてください。



あっ、そうそう

ただし、アナタに前科があると許可が下りません。

隠そうとしても無駄ですよ。無駄。

そこは警察ですし古物の許可は公安委員会がやっていることですから。

それでもそこをナンとか。なんて思う方はダメ元で警察署で相談を。


そして申請にはお金が掛かりますがたいしたことはありません。

審査(調査)が通って許可書が下りるまで2~3週間かかるようです。

コレも詳しくは所轄の警察所で聞きましょう。



さぁ、無事に許可が下りたら






もう後は自分の思うようにヤってくれ。

健闘を祈る!









えっ?

もっとアドバイスくれって?



そんな人を頼りにし過ぎる人はコノ業界じゃ生きてけないんだけどなぁ・・・


んじゃその辺は長くなりそうだから次回更新で。