「市場買い」
そこには様々な人間ならではの「悲喜こもごも」があり
「一喜一憂」「狐と狸の馬鹿し合い」「天国と地獄」・・・
なんて言葉もピッタリ当てはまる
そんな世界です。
この記事から見はじめたアナタまずは↓からご覧を。
第一章、
「それでもアナタはヤりたいの?」
第二章、
「これが出来れば。」
第三章、
「市場買いって?のその前に。」
さてさて、
前回の記事でなんとなく市場のイメージが出来ましたか?
言葉が足りないワタクシの説明ですので上手くイメージしてもらってるのかが少々心配・・・
まぁ、伝わらなくても実戦でその体で覚えてもらえば良いのですが・・・
だだし、
「市場へ出入り出来ればね。」
えぇぇ~~~~って感じですよね。(笑
でもコレにはイロイロとありまして・・・
古美術・骨董・古道具の市場は基本的に必要なのが、
「紹介者」
このことが前回の記事で「許可を受けた人間・・・」という件の説明にもなるんですが、
まぁ、
アナタがどのような人間かということが重要で
そのアナタを
「キチンとした(道理をわきまえた)人間です。」
と、既存のその会の参加者が「紹介」するのです。
紹介と一言で書きますが、その裏には
何かあった場合、責任の所在をハッキリさせるため紹介者が必要なんです。
簡単に言うなら、その新しい会への参加者が「何かのトラブル」等をおこしたり巻き込まれた場合
その紹介者が全責任を負うのです。
市場によっては何人かのグループを作らせその中で「管理し合う」という会もあります。
また市場へ参加するにあたり、「一定の金銭」を会側へ預ける場合もあります。
この「一定の金銭」とはアナタが理由はどうであれ
万一、会への支払い金(落札代金など)が払えなくなった時などに使用する保証金だと思ってください。
その保証金でも足りない場合は上記のグループメンバーの積み立てたものが使用されるケースもあります。
さて、
そんな酷い目に遭うかもしれない「紹介者」を引き受けてくれる人なんて立てられない。
そんなアナタは
この業界に入ること自体
「とっとと諦めなさい。」
アラアラそれじゃ 身も蓋も無いですか?(笑
じゃ~しょうがない。
それじゃその紹介者を探しましょうか。
まずはアナタの知人友人すべてに聞いてみましょう。
それでもダメならアナタが趣味で買ったりしてる骨董店・古道具屋さんへダメもとで聞いてみましょう。
昨日今日お客になった「一見さん」じゃないかぎり何かしらのアドバイスはもらえるはず。
あとは骨董市へ出店してる業者さんと仲良くなってみるとか・・・
いずれにせよ業者さんと仲良くなってください。
中には「弟子」になれ的な条件を出す業者の方もいるとは思いますが
その条件をどうするのかはアナタが考えてください。
(師匠になる方によって天国と地獄かがわかれますから。慎重によ~く考えてね。)
昨今はこの業界も既存の業者でさえ仕入れそして販売に苦労しているのですから
自ら敵になりそうな人間を作るわけにはいかないので
紹介を断る業者の方がいても怒らないでくださいね。
皆苦労してるんですよホントに。
まぁ、もちろん中には紹介者なんて立てなくても入れる市場もありますが
それでもワタクシはやはりその市場へ「顔を繋ぐ」人間が必要だとおもいますので
探してみましょうね「紹介者」を。
それぞれの市場には独特の雰囲気がありますし
ワタクシがよく出入りしている関東甲信越の市場では
「符丁」を使用している市場が数多くあります。
(※ここで符丁は公表いたしません。だって公表したら「符丁」じゃなくなりますので。)
そんな符丁を教えてもらうためにも必要ですし
(※符丁は共通しているものもありますがその市場特有のものもありますし、地域によっては符丁の使用を嫌う市場もあります。基本関東エリアの市場と思ってください。)
新人さんは何かと厳しくされることが多いですしねぇ。
まぁ、誰もがそれを通過するといえばそうですが・・・
やはり既存の出入りしている業者さんといた方が得です。
割合優しく教えてもらえるというか・・・
まぁ、その紹介者の市場との距離もありますが・・・
さてさて、
市場へ出入りするのにそんなことまで・・・
と、少々意気消沈気味のアナタ。
「もう諦めますか?」
ほほーう、諦めない。
スゴイですね。感心感心。
まぁ、こんなことで諦めるなら市場には入れても
やってはいけませんから。
ではアナタがどうにかして市場へ入り込んだとしましょう。
そこは先輩業者の面々が財力とプライドを賭けた壮絶な戦いを繰り広げられている様を
目にすることでしょう。
淡々としている場合でもその欲しい物にむかって様々な駆け引きがおこなわれている訳です。
そんな所へアナタは入っていかなければならないんです。
セリのテンポというのが各市場にはありまして
そのテンポのスピードが速い所など
「それ欲しいから参加しなきゃ!」
と思っている内に
あっ!という間にセリが終ってしまうでしょう。
もしくは、
どうにかこうにかセリに声を出したところで
アナタの突いたヤリを拾って(とって)もくれないかも知れません。
モノによっちゃ数十人がセリ合うんです。
はじめて来た人間の声(ヤリ)など振り手の耳には届かないのです。
ワーーーっとまわりの業者の声にかき消されて行く感じかな。
えっ?
「そんなの酷いっ!」
って?
あぁぁ~そうですね。酷いです。
と言いますか
酷い場所なんですよ。
それぞれの業者が命かけてヤってんですから。
見えない刀や槍で斬り合ったり刺し合ったりしてんです。
そんなヤルかヤラレルかの世界なんです。
甘かないですよ。
最初に行く市場。
まぁ、悔しい思いをするか、ただただ圧倒されて終わるか・・・
結果は良くないでしょうな多分。
「そんなんじゃ仕入れにならねぇ!」
って?
そうですね。そうかも知れません。
だったら自分で買えるようにするしかないのです。
では、どうしたら買えるようになるのか?
業界に入って初めて市場へ行ったのなら
黙って市場を観察してください。
進行そのものもそうですが、
重要なのがアナタが興味のあるモノをそのセリで誰と誰が最終的に競り合い
誰が何をどのくらいの値段で競り落としているのか。
そしてアナタに興味が無いモノでも高額になったモノは覚えておきましょう。
あとは、まぁ社会人として基本と言えば基本でしょうけど
デカイ態度は取らない。
イヤイヤ冗談じゃないんです。
この業界に入ったばかりなのに 骨董屋風(笑)の衣装着て
市場の振り台近く所謂「古株席」「固定席」へ座ろうとする方が。
そんなことすれば知っている人間からは
「ありゃ馬鹿だねぇ~」
なんて思われた挙句
アナタが場所取りなんて思って振り台横の特等席へ置いておいた
その車のカギ。
本来そこへ座るべき人物が来た時点で
「無くなります。」
無くなるんです。
消えるんです。
そこから。
運が良ければその座席の並びのずーーーと向こうか。
運が悪けりゃ何処か遠くへ行ってしまうでしょうな。
何処か遠くへ・・・
後々出てくれば良いけどね。(笑
こんなことだってキチンとした紹介者がいれば教えてもらっていて
遭わずにすんだ悲劇(喜劇?)でしょうから。
あっ?
話が脱線しましたね。
え~と・・・
そうそう市場で観察するって話でしたね。
その行けた市場にもよりますが
月一開催の市場なら3~6ヶ月は観察して下さい。
すると見えてくるはずです。
アナタに何をいくらで買えるのかが。
そしてその頃にはその市場のテンポも掴めていることだろうし
アナタの存在だって振り手や他の業者さんにも多少は覚えてもらっているはずです。
それでもアナタの槍が通らなくても怒ってはダメです。
まだまだ新人だなと諦めましょうね。
まぁ、一回一回で支払う会費なんて数千円程度ですから、
勉強代と思えば安いモンですよ。
(※会費は市場それぞれで違います。何も買わなければ(落札しなければ)支払い無しという市場から一回につき数万円という市場も存在します。まぁそんな市場になんて昨日今日の新人がそうそうは入れませんが・・・)
さぁ、ここまでアナタが出来たとすれば
もう一言も言うことはありません。
あとはまわりの状況が教えて(育てて)くれますよ。きっと。
そしてこの先も様々なことで悩んで苦しんで業者の道を進んで下さい。
アナタが
良い先輩と良い市場に巡り合うことを祈りつつ
健闘を祈る。
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さてさて、
ワタクシのようなヤツが
市場での買い方なんてテーマでここまでつらつら書いてまいりましたが
実際には正解なんてものはなくて、
結局は資金力が強い者が勝ち残っている事は事実。
(※もちろん各種知識も重要ですが最終的には資金力でセリ負けることもありますので。)
でもそんな弱肉強食の中でも生き残るため必要なのは
日々さまざまな手段でさまざまな情報を手に入れることなのかもしれません。
その情報がいったい何なのか?
それがアナタがこの業界へ入って一番重要なことかもしれません。
そうそう、
今回のこのテーマに異論や反論、誹謗中傷などは
一切受け付けますよ。(笑
コメント欄へどうぞ。
ただしエロ系のリンク張りは勘弁してね。
苦情て訳じゃないけど今回の記事に良いと思わない方々が
結構いると思いますよ。
イヤいるんですきっと。
この業界以外と開けた業界じゃないですから。
一応あまり突っ込んだ業界ネタは避けたつもりですが
この仕事は表に出るもんじゃないという意見もやはりありますしね。
ワタクシもそう思うことも多々ありますし。
そんな苦情も貴重な意見として受け付けますので
ご遠慮無くコメント欄へ。
(イヤ~長かったぁ~ココまで書ききるのに結局1週間近くかかっちゃったよ・・・)