本日は筋釜の手入れをいたしておりました。
この筋釜は以前出張買取にてお譲りいただいたモノ。
嫁ぎ先が決まり
本日の手入れになった訳でございます。
さて、
手入れ前の筋釜
全体的に錆、汚れ等が広がっております。
水にて洗浄後
表面の再仕上げを行うと・・・
こうなります。
表面がまだ赤みが残っているように見えますが
表面の処理はできておりますので
これ以上はゆっくりとしか進行しない錆
拡大してみますと・・・
荒々しい釜肌に程よく艶もあり
天明の写しのこの筋釜
我ながらよく仕上がったと思います。(自画自賛 笑!)
さて、
以前から良く 釜や風炉の普段の手入れに関してご相談をいただきますが
釜なら
炉にて湯を沸かしたあとに
炭を取った後
必ず余熱で水分を蒸発させる事
あとは
素手ではあまり触らない事
手の脂分や塩分は錆を呼びますので。
釜内部に錆が出てしまったものは
内部の錆をブラシ等でざっと落とし
お茶の葉(番茶などの安いモノで大丈夫)やタンニン酸(薬局で買えます)を入れ
沸かして捨てるを2~3日繰り返せば(※その都度釜の水分を飛ばすこと)
ある程度の錆は収まります。
ただし、
深い錆、
例えば触るとボロっと取れてしまうような錆は
殆どの場合 使用している鉄が洋鉄だと思われますし
再生は難しい場合が多いです。
どうしてもという場合は
専門の業者にご相談ください。
釜の保管方法は
上記のように完全に水分を飛ばし
湿気取りの為 釜内に紙(和紙等)包んだ炭を入れて
共箱がある場合は
布等で包まず
そのまま箱に納め
四隅に紙を丸めたものを詰めておけば大丈夫かと思います。
共箱が無い場合は
湿気の無い棚に
しまうのが一番かと思います。
風炉のお手入れは
鉄風炉の場合は釜とほぼ同じ
通常のお使いなら大丈夫でしょう。
問題は唐銅のモノ
こちらは使用後は必ず炭と灰を取り除くこと。
入れっぱなしだと灰の成分がアルカリ性の為
緑青などが発生し風炉を痛めます。
また、
表面に水分が付いたままですとコレまた
点々と染みができてしまいますので
要注意ですね。
保管方法は
釜とは逆で
柔らかい布で包み共箱にいれ保管して下さい。
以上、
釜・風炉のお手入れ方法でございました。
まぁ、たまには何方かに役立つものでもと書いてみましたが
この方法は古い鉄瓶にも応用ができますので
やってみたらいかがでしょう?
因みに、
くれぐれも
皆様 自己責任でお願い致しますよ。
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