「せんたく」盛り上がれば新党！

【発起人.準備会】宮崎県の東国原知事ら改革派知事を中心に発足した「地域.生活者起点で日本を洗濯(選択)する国民連合」(通称.せんたく)と連携する超党派議連「せんたく議員連合」が東京帝国ホテルで発起人事前準備会が開かれた。永田町では、自民、民主両党を巻き込んだ政界再々編もささやかれており、今後の展開が注目される。 【石原伸晃ら出席】準備会には、自民党から河村元文科省や石原伸晃前成長会長、菅義偉選対副委員長、園田博之政調会長代理、民主党から野田佳彦元国対委員長や枝野元政調会長、公明党からは石井啓一衆議院議員ら約20人が出席した。せんたく議連は3月3日、60人規模で正式発足し、河村、野田両氏が共同代表に就任予定だという。(県選出国会議員の話し) 先月20日に発足した「せんたく」は、民間の有識者で構成する「新しい日本をつくる国民会議」 (21世紀臨調)が母体。 今後、「官僚主導から政治主導への転換」「地方分権の推進」などを旗印に議論を進める予定で、三重県の北川正恭元知事が発起人代表を務めている。この発起人には、東国原知事らのほか京都府の山田知事、佐賀県の古川知事、財界から資生堂の池田相談役やキッコーマンの茂木会長、労働界からは連合の古賀事務局長が名を連ねている。この趣旨に賛同して、議論に加わるのが「せんたく議連」の面々。議論の結果を、次期総選挙の各党マニフェストに生かしていくというが、永田町にはそんな建前をまともに信じる人間はいないという。【新党発足に結びつく】 自民、民主両党を率いる福田康夫首相と小沢一郎代表の求心力が低下する中、せんたくの有力メンバーの1人が、本県選出の国会議員に「超党派で議論する以上、参加する国会議員がどういう判断をするか分からないが、機運が盛り上がれば、当然、新党発足に結びつく可能性がある」と語ったという。今後、「せんたく」が国民的支持を得られれば、総選挙後の政界再々編の呼び水となる可能性は高まるだろう。