伊藤和男 ブログ

千葉県議会議員(香取市選挙区)伊藤和男です。

高齢者の長期療養

2007年10月02日 02時19分36秒 | Weblog
受け皿がない現実】 香取市内に住む、Hさんから4ケ月前に相談を受けた。80才の父親が、海匝市内の病院に入院しているが家族が会いに行くのにも、約1時間かかるので県立佐原病院に入院したい旨の話であった。病院の、配慮をいただき転院の運びとなり、一件落着になった。先日、これ以上の回復は見込めないので、佐原病院から他の病院か施設を捜して転院を求められる結果となった。患者は、寝たきりで痴呆の症状が出ていて、経管栄養を受けているという。車いすへの、移乗も不可能で寝たきり状態とのことである。 相談を受けて、他の施設にお願いしたが「経管栄養や痰の吸引」が、ある人は「手がないので」という答が反ってきた。 【行き先が厳しい「社会的入院」】その施設では、「80人の利用者に対し、夜間帯は看護職1人と介護職2人の態勢なのだ。経管栄養を受ける寝たきりの方や、1日何度も熱を測らなければならない方が大勢いたら、看護師の負担が大きくなり、とても対応できない」のが理由のようだ。数年前、一般病院から移ってきた経管栄養利用の男性は、寒くなると肺炎を起こして病院への入院を繰り返した。「高齢者は肺炎で亡くなることが多い。医療態勢が十分ではない、今の老健で医療的処置が必要な患者を受け入れるのは限界がある」と、同施設の看護師、Aさんは申し訳なさそうに語ってくれた。【医療費削減】厚労省は、療養病床を利用する患者の主な受け皿を、老健と想定する。しかし現実には、医療処置が必要な人のうち老健が受け入れることが出来る患者は、一部に限られているようだ。【療養病床改革】 厚生労働省は、現在約38万床ある療養病床を、2011年度末までに約15万床に減らすという方針を決定した。減少分は、介護保険適用の老健や、有料老人ホーム、ケアハウスなどへの転換を促すとしている。 このままでは、2011年末には介護難民が続出することになる!一貫して、病気が発症してから治療する医療が推進されているが、予防医学への転換こそが、医療費削減につながることだ。政策医
療を語るなら、米国のマクマバーン報告書は必読の価値がある

3 コメント

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明日はわが身か (香取市農家)
2007-10-05 00:17:10
ブログ拝読しましていますが、文中の10Haは1Haの入力ミスですか?
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明日はわが身か (大池会雄姿)
2007-10-04 23:47:17
国民年金受給者ですが、老老介護の現状を、国・県はどの位の認識なのか?疑問があります。月3万5000円で、介護施設には入れられません。

屋根裏の暗い小部屋で、垂れ流しの状態の母親を毎日見ておりますが、手の施しようがありません。

10Haの農家の粗収入は120万円です。
農業機械のローンに追われて・・・。3度の食事も喉が通りません。

社保庁職員の横領告発は当然ですが、国民年金生活者家族をどのように救ってくれるのですか?

伊藤先生も酪農家出身ですが、酪農県千葉の現状はどのように成っていますか?併せて、県議会開会中ですので、困窮する農家の現状を正してください。ご検討をお祈りいたします。

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1病息災を実践しよう! (鈴木健二)
2007-10-04 05:51:40
治療医学から予防医学を実践している者である一人であり、家族にも呼びかけている。

40歳から毎年人間ドックを利用し、その検査数値を念頭に置き、自己の健康管理をしている。

昨日、愚妻を人間ドック(一泊2日)からの出所に千葉まで迎に行き、車中での会話『来年どう改善されたか健康管理し、又入りたい!』

小生は『そうだよ、地域医療には不安が有るし
介護施設も順番待ちが3年も掛るし、病気になって初めて自分の身体を知るでは、遅いよ』と話した。

人間ドックが、予防医学なら、84、560円は少々高いね!来期から老人診療費が2割となる?。「一病をホロウし、長寿しよう」と提唱します。

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