伊藤和男 ブログ

千葉県議会議員(香取市選挙区)伊藤和男です。

橋崩落と公共事業

2007年08月11日 00時07分42秒 | Weblog
米ミネソタ州ミネアポリスで起きた橋崩落事故は、米国の老朽化した橋に対する安全対策の遅れを浮き彫りにした。米連邦道路庁によると、都市部の「欠陥橋」は30%にのぼるという。 欠陥の内訳は「構造物の劣化」と、橋の設計構造自体が現在の安全基準を満たしていない「機能の旧式化」の2種類に分けられる。農村部では「劣化」、都市部では「旧式化」が問題だ。都市部の大規模な橋が、設計当時と比べての交通量の急増に対応できず、架け替える余裕もないまま放置されていると云う。今回崩落した橋も40年以上前に設計.工事がされたという。 【公共事業費の削減】国も地方自治体も、財政の健全化に努めてきた。その時、やり玉に上がるのが公共工事である。その結果、公共工事費を何%削減するという報道記事は、後を絶たない。報道に接した人々はお役所にも、正義の味方がいて税金のムダ使いに歯止めがかかったと喜び、何だか自分が得した気分になる。千葉県の18年決算では、初めて民生費が土木費を抜い
た。その結果として、県民の社会保障費の負担も増大している。 県内でも「危険な橋梁」の一つが銚子大橋で(いつ崩落するか心配だ)元県幹部職員の話。確かに橋の鉄骨部分は、腐蝕が著しく素人目にも危険を感じる箇所ある。大惨事引き起こした米国では、橋の3割にも欠陥があるという。日本国内でも同程度の、欠陥が有るのではないか?疑わずにはいられない。 ミネアポリスの橋崩落事故を他国のこと、対岸の火事とせず、教訓とすべきである。 「公共工事は悪である」という論理の先に、「衰亡への喝采」を喜ぶ国民の姿があり、それを利用して予算を減額していると、県民生活上の安全を放棄することになる。現在の車社会では、道路と橋の安全性の確保は、最優先されるべきである。

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
公共事業費の削減 (鈴木忠治)
2007-08-14 17:14:03
まず公共事業費の削減が、国の財政再建のもとに、いとも簡単になされたか。①この費用は莫大である②当面は一般大衆はほぼ誰も困らない(地方部の人達と土木産業に携わる人達を除くと)③マスメディアにとっては広告費を計上しないジェネコンなんて潰れてもかまわない………国家論を持たない小泉内閣にとってもっけの幸い………そもそも税金の使い方はまずは社会資本整備にあて、効率的な社会を構築し、国際競争力をつけ、また福祉の充実の為にも
返信する