伊藤和男 ブログ

千葉県議会議員(香取市選挙区)伊藤和男です。

脳卒中予防講座(小林士郎教授)

2009年11月12日 16時39分32秒 | Weblog
【ミスター脳外科】ミスターの愛称、元祖は元巨人軍監督長島さんだ。
最近は、ミスター年金といわれた人もいたが、今は皮肉を込めて、ミスター検討中に変わってしまった。
千葉県に来て16年、大学教授として、また県内救急医療と地域医療の充実に先駆者として活躍しているのが、日医大北総病院のミスター脳外科「小林士郎医師」である。

【予防が大事.市民講座】栄町で開催した講演を聴講に行くと、会場は満席で参加者が熱心にメモを取る(居眠りをしている人がいない)。 それだけ、市民の病気に対する意識が変わり、予防の重要性が高まった証左でもある。
その意識改革を、地域に浸透させたのが、市民講座を継続的に開催してきた、ミスター脳外科による啓発活動の賜物である。

【脳卒中予防10カ条】
(1)「手始めに、高血圧から治しましょう」高血圧の人がきちんと降圧治療を受けると、脳卒中の危険度は約4割減少。
(2)「糖尿病.放っておいたら悔い残る」糖尿病を放っておくと、脳卒中や虚血性心疾患の危険度が3~4倍高くなる。
(3)「不整脈.見つかり次第すぐ受診」長嶋監督は心房細動という不整脈が原因で脳梗塞になった。心房細動のある人は、無い人に比べて脳梗塞を発症する危険性が3~5倍高くなる。
(4)「予防にはタバコを止める意思を持て」禁煙は脳卒中の危険性を低下する事が証明されている。
(5)「アルコール控え目は薬.過ぎれば毒」お酒は飲み過ぎないように。ビールは1本、日本酒なら1合。
(6)「高すぎるコレステロールも見逃すな」コレステローリ値が高いほど脳梗塞のリスクは高まる。スタチン製剤を飲んで、悪玉(LDL)コレステロールを下げるほど、脳卒中の危険性は低下する。
(7)「食事の塩分・脂肪控え目に」塩分の取りすぎは、高血圧や脳卒中の原因。1日の望ましい摂取量は健康な人で、10g未満、高血圧の人は6g未満。また脂肪の取りすぎに注意、食事のバランスに気をつける。果物.野菜を毎日それぞれ1種類増やすと脳卒中の発症が6%減少する。
(8)「体力に合った運動を続ける」適度な運動は生活習慣病の改善に役立ち、脳卒中の予防につながる。1日30分以上のウォーキングを実行する。
(9)「万病の引き金になる太りすぎ」 肥満は脳卒中だけでなく、様々の生活習慣病の原因。理想の体重を目指す。
(10)「脳卒中起きたらすぐに病院へ」脳卒中は救急疾患なので、症状が出現したら様子を見ないで、直ちに専門医を受診すること。

以上が、小林教授が推奨する予防の10ケ条である。