ホームで鎌倉行きの電車を待っていて気づいたのですが、江ノ島駅の藤沢方の踏切がちょっと変わっています。線路上で三差路になっているのです。ふつう、踏切を通る自動車は、線路に対して垂直に通っていくのに、ここでは線路と自動車がほぼ同じ方向を向くことがあります。線路上の三差路で立ち往生しないんですかね(Googleマップを見て気づいたのですが、三差路ではなく、十字路でした。十字の真ん中を線路が通るような形です。ホームからは三差路に見えます)。
再び、電車に乗って鎌倉へ向かいます。江ノ島を出るとすぐに、よそ者ドライバー泣かせの交差点(龍口寺前交差点)、カメラマンは喜びそうですが。そこから腰越までは、電車の左右に自動車が見える。電車が来ると、自動車は停車して待つんですね。座席に座っていたら気づかないのですが、座れないので見えたのでした。腰越を越えたら、海岸沿いを国道134号と仲良く走って鎌倉高校前。例の踏切の周囲には30人ほどの観光客がありました。
角松敏生に「134」という楽曲があります。曲はもちろん素敵ですが、自分が今眺めている景色とは雰囲気が違うように感じます。ずっと古いけれど、同じ角松敏生の「A Widow on the Shore」のほうが、この景色に合うかもと思いました。
江ノ電は元気です。多客期には江ノ電に乗るために、何十分も待たされることがあるそうです。ところが、この江ノ電、かつて廃線の危機があったらしい。昭和40年代、モータリゼーションの影響で利用客が低迷。廃線かというときに、『俺たちの朝』というドラマのロケに使われました。ドラマは当初、別の鉄道を使うはずだったのが、鉄道会社から許可がなかなか下りず、やむなく利用者が少なかった江ノ電をロケ地に使った。それがきっかけで、注目されるようになり、江ノ電は持ち直し、今年の9月1日に開業120年を迎えるというわけです。何が幸いするかわからないものですね。
鎌倉へ戻って、定番の鶴岡八幡宮へ行ってみました。この参道(段葛というらしい)に記憶があります。40年前に確かに歩いた。それより、並行する小町通には記憶がありません。観光客はかなり多いように見えますが、コロナでなかったらこんなもんではないだろうと想像します。今年の大河ドラマは鎌倉にかかわりが大きいはずですが、「鎌倉殿の13人」の賑わいもあまり感じられません。この通りにはコーヒー屋さんにスイーツに寿司屋さんにハム屋さんに…。落ち着くのは、古い感じの履物屋や本屋やおもちゃ屋がちゃんと存在していること。店先はきれいに飾ってありますが、その建物は古くからある。張りぼてだらけの「おしゃれ」な通りでないことが、私なんぞには落ち着きます。
蓮の花を左右に見ながら鶴岡八幡宮に到着。そうそう、ここのイチョウが強風でなぎ倒されたんだって、思い出しました。それがつい3年ほど前のことだと思っていたのに、2010年のことだったとわかってショック。
二の鳥居まで戻ってきました。狛犬がでっかいマスクをつけているのですが、右の狛犬は半マスク状態になっています。風のせいなのか、ふざけているのかはわかりません。
(つづく)
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