ぶろぐのおけいこ

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紫陽花の歌(7) グラバースカイロード

2019-08-21 17:19:49 | PiTaPaより遠くへ

 人々の生活の道は坂道と石段の狭い道です。やはりここでも自分の身一つならともかく、重い荷物を持っての上りは大変だと思いました。

階段には手すりと、踏み外し防止の白線が引いていある

 おとといの稲佐山からでも見えた斜行エレベータの横の階段にぶち当たったので、民家の間の階段よりは広い、その階段で下りました。麓まで318段あるらしい。

 斜行エレベータの麓駅?まで降りて、自分の勘違いに気づいたのです。このエレベータはグラバー園の入場者専用と思っていたのですが、そうではなくて地元の人の往復用らしいとわかりました。その名もグラバースカイロード。そこで、用もないのにこの斜行エレベータに乗ってみることに。上りは自分ひとり。終点で降りると先ほど一休みした南山手レストハウスがすぐ近く。ここから10mほど水平移動をしたら今度は垂直エレベータがスタンバイしていて、それに乗るとグラバー園の第二ゲート(入り口)につながるようです。観光客も乗れますから、5号系統の市電に乗ってグラバー園に行く人たちは、「大浦天主堂」電停で降りずに、終点の「石橋」電停で降りれば、ほとんど自力で上がることなく入園できるようになっています。階段を上り下りすることから比べれば、すぐにラクチンに運んでくれます。


 上部駅?では、近所のおばあさんがエレベータで下りるために歩いてきました。多少足が不自由なようで、リュックサックを背負っています。どうぞと、扉を開けてあげて二人で麓までダイビング。話してみると、この斜行エレベータは平成14年にできたと教えてくれました。このエレベータのお陰でお出かけができるとのこと。その足で階段を上り下りするのは大変だと思います。昭和30年代前半にこの町に越してきたときには家もほとんどなかったそうです。道路を作れない(用地がない)のでその替りの住民サービスがグラバースカイロードだそうです。「タクシーで往復しましょう」というわけにはいかないですものね、家の前までは車道がありませんから。


 エレベータを降りておばあさんに、「気をつけてね」と見送って、しばらく歩いたらスーパーマーケットがありました。知らない土地へ行くとスーパーに寄ってみるのが楽しい。店内をぐるっと一回りして、彼杵茶(そのぎちゃ)とあおさを買いました。
 彼杵茶にも多少の思い出があります。

 12年ほど前の夏、仕事で佐賀県に1週間滞在しました。レンタカーを借りて、県内をあちらこちら回りましたが、嬉野市に行ったとき時間待ちが少しできました。仲間にお願いをして、「長崎県」まで走ってもらったのです。国道34号線を登ってサミットを過ぎたら長崎県東彼杵町。長崎県といっても恋しい長崎市はまだずっと先にあることはわかっているのですが、私は少しでも「長崎」に近づきたかったのだろうと思います。
 その東彼杵町は西の大村湾へゆるやかに下る斜面に茶畑が広がっていて、製茶場などもありました。山の西側斜面は佐賀県嬉野市で全国でも名を馳せた「嬉野茶」の産地。東側斜面は長崎県東彼杵町で彼杵茶の産地。ほとんど位置は変わらないのに銘柄が変わる不思議なところだと思ったことです。

 買ってきた彼杵茶の袋には、こう書かれていました。
 【玉緑茶】大村湾に抱かれて、たくましく育った茶葉。その、馥郁な味わいをお楽しみください。
 地元の人たちが毎日飲むような価格のものでしたが、素朴で力強い味わいのお茶だと思いました。

(つづく)


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