ぶろぐのおけいこ

ぶろぐ初心者は書き込んでみたり、消してみたり…と書いて19年目に入りました。今でも一番の読者は私です。

青春18きっぷ(7)名古屋駅 名代きしめん

2012-09-02 07:04:22 | PiTaPaより遠くへ

 リニア・鉄道館を出て、ふたたびあおなみ線に乗り名古屋駅に戻ります。行きしなと同じように空いていて、運転手さんが発車の前にマイクでしゃべり…。2回目の乗車で気付いたことは、この車両には日除けのカーテンもブラインドもないのであろうこと。日差しがガラス越しに暑い。誰も文句をいわないのでしょうかね。

 名古屋駅では、これを避けて通れないでしょう。ホームのきしめんやさん。7番8番ホーム東京寄りの名代きしめん。屋号は住よし。先客一人、店のスタッフもおじさん一人。食券販売機で食券を買い、店内に入ります。立ち食いながら吹きっさらしではなく、暑さ、寒さをしのげるようになっています。すきしめん(すうどんの「す」+きしめん)340円也。す(素)なのに、揚げが入っていて鰹節が振りかけられてあって、つゆは、うーん。甘辛いというわけでもなく、関西風というわけでもなく、控え目な味です。うまいまずいではなくて、ここまでやってきたら、通過儀礼のようなものでしょう。これを食べないと何か忘れ物をしたような…2005年の「愛・地球博」の帰りに、子どもと一緒に食べたのが最後だったかな。とにかく、名古屋駅を通過するときは、食べておきたい気持ちになるきしめんです。

 名古屋からは行きしなとは変化をつけて関西本線で帰ります。まずは亀山行きの快速に乗車。でぇーりぁー大きな駅である名古屋から出発する快速電車はてゃーたの2両編成。華々しく近代的な車両が入線してきたかと思うとたったの2両でした。当然立っている客もたくさん。見たところ地元客がほとんど。この快速は桑名、四日市とその先全てに停車するのだそうです。並行して走る近鉄名古屋線の一人勝ちかと思っていましたが、結構需要があるものです。30分後には「みえ」とネーミングされた快速もあるのですが、こちらは伊勢鉄道を経由して鳥羽まで走ります。2時間弱で鳥羽まで走るというわけですから、近鉄と比べても遜色ないはずです。

 名古屋からの関西線は貨物色が強い。特に四日市へ近づくとコンビナートがすぐ東側に延々と続きます。小学生のころ、四日市市は公害の町だとか、コンビナートがどうしたとか勉強しましたが、JR線に乗って、工場の町だったんだと実感できます。伊勢鉄道の分岐駅である河原田駅を過ぎると、鈴鹿川に沿って内陸部に入っていきます。四日市あたりとはまったく違う、田舎の風景になります。

 名古屋から約1時間で終着の亀山に到着。ガランとした駅の景色です。長い長いホーム。次の加茂行きまで30分ほど余裕があるので駅の周辺を歩いてみます。かつてはにぎわったであろう駅前周辺は、寂しい状況。JRでいえば、関西本線と紀勢本線の接続駅ですからもっとにぎやかでもいいと思うのですが、人の集まるところが駅周辺から離れているのでしょう。伊勢志摩へいく客は近鉄に乗り、クルマで移動する人は東名阪道や伊勢自動車道、名阪国道を使い、JR線は本線と名がつきながら、地元の人たちだけの鉄道になってしまったのですね。

 ここから加茂までは2両編成のディーゼルカーです。名古屋から大阪へ向かう関西本線が、ちょうど真ん中の一番閑散とした、沿線人口の少ないところが亀山から加茂というわけです。車内に入って異様に思ったのは、左右の窓ともカーテンが閉じられ、まるで夜行バス状態になっていることです。ほぼ西を向いて走る関西本線ですが、車両の向きによって右の窓からも左の窓からも西日が差すということなのでしょうね。おかげでほとんど景色を見ることができません。乗客の数も名古屋からの電車と違い、ぐっと少ない。ボックス席には私とおじさんの二人。このおじさんはポケット版の時刻表を持っています。この人も18組さんでしょうか。確認できないまま、柘植で降りてしまいました。草津線経由で京都方面に行くんでしょうかね。

  ボックス席で一人になってしまいました。悪いこととは思いながら…思いながら、靴を脱いで自分の前のシートに足を上げてしまいました。やっと、ローカル線に乗った気分です。日が傾いたからか、または山が高くなったからか、カーテンは少しずつ開けられていきました。沿線のオートキャンプ場。昔、子どもが小さいときに来た記憶があります。

  1時間20分ほどでディーゼルカーも終点、加茂に到着です。この駅は山間にありながら、大阪方面から8両編成の快速電車が乗り入れ、駅周辺にマンションもある大阪圏の駅です。ちょうどたそがれ時。大阪難波行きの快速電車が入ってきました。楽しかった名古屋往復もそろそろ、おしまいです。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« リニア・鉄道館 | トップ | キリンラーメン »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

PiTaPaより遠くへ」カテゴリの最新記事