きさらさら日記

日々のいろいろ雑記帳 by:kisarasara

表現と生活

2010年10月18日 23時05分49秒 | 徒然
先週は最近にはめずらしく色々なところに出かけて
色々なものを見てきた。

火曜日は下北沢 無寸草とづづ でアキノイサムさんの個展。
イサムさん変わらず元気にいっちゃっておられ、たのしい。
マザーにごはん食べにいったんだけれど、お店の内装とめっちゃ馴染んでた。
来春ふたたびポレポレ坐での展示を、とお約束をしました。
乾千恵さんとの絵本ももうすぐとのことで楽しみ。

水曜日は西荻窪 サンジャック で喜多直毅さん(violin)、瀬尾高志さん(contrabass)、
スガダイローさん
(piano)のセッション。
喜多さんと瀬尾さんはポレポレ坐の「徹の部屋」に
それぞれ出てくださっているんだけれど
そのお二人がいっしょにやる、というのが
一体どんなか想像つかなくて見てみたくて。
いや~、すごい!エネルギーほとばしる音たち。
まるでスポーツのようだった。こんなマッチョな即興は初めてかも。
そして即興みたいなものをしっかり聞くのはほんとに久々だということにも気づく。


木曜日は飯田橋 ギンレイホール で映画『春との旅』
ずっと見たかったのに見逃してしまったていたから、
ギンレイにかかるのを待っていた。
よかったなあ。
それぞれの人の言葉に人生が詰まっていて。
なかでも淡島千景のしゃっきりしたばあちゃんがかっこ良くて惚れた。
佐久間順平さんの音楽もよかった。
美しすぎる音が気になってしまうかな、と最初一瞬だけ思ったけれど
すっかり感情の中に入って来て聞こえなくなった。
聞こえなくなる映画音楽はいいものなんだといつも思う。

これは余談だけど
昔にこだわって生きるじいさんと、それに沿いたいと思ったり、離れたくなったりする孫。
それぞれに葛藤がある。
いま、どんなことにもそういうことが言えるのかもしれない、と、少し思った。
時間の流れが速すぎるのだ。
生きているうちはそれに乗らないではいられない。けど。


金曜日は再び西荻窪 サンジャック で北村早樹子さんのライブ。
北村さんの歌は『へばの』のオープニングイベントで聞いて以来だった。
水曜日にサンジャックに行ったらライブがあることが分かって、
あ、行けるかも、と思って勢いで。
ごあいさつしたら、たった一夜のバタバタの中の出会いだったのに
憶えていてくださった嬉しかった。
言葉と声が刺さるようでぞわっとする。


土曜日はポレポレ坐でイベントがあった。「虎と象の夜
出演は、齋藤徹さん(contrabass)、喜多直毅さん(violin)、
小林裕児さん(画家)、内田慈さん(女優)。
なんだかすごくチャレンジしている夜だった。
表現する人たちは切り開いていくのだ。
真っ芯に据えているものに向かって何が何でも行くのだ、
という気概が現れていて、何ともすごかった。
内田慈さんはこないだみた『ロストパラダイス・イン・トーキョー』の主演女優さん。
肝っ玉座ってかっちょええお姉ちゃんやった。


日曜日「祝の島」国立上映会のあと
阿佐ヶ谷 よるのひるね のデリシャスウィートスライブ後におじゃま。
なんかポレポレでもいっしょに楽しいこと出来るといいね!



・・・とまあなんだかバタバタと色々行ってきた。
表現する人と、その表現に、気持ちの余裕を持って向き合うことができたのは
本当にひさしぶりのことだったのかもしれない。

何かに向かって試行錯誤をくり返しながら日々続けていく、
ということにまっすぐ向かうすごさは、どんな生き方をしていても同じかもしれない
ということを思った。

生活であり、表現である、というようなこと。
まだうまく言葉にできないみたいなので
もう少し反芻して過ごそうと思う。

何か見えてくるかな。


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