anoano net

ハワイのお話

ナショナル・トロピカル・ボタニカル・ガーデン3

2005-07-25 | 植物
アラートン・ガーデンの中に、このガーデンの創立者ロバート・アラートンの家が、住んでいたそのままの状態で保存されています。この屋敷の裏にはクィーン・エマの別荘(小さな家)が建っています。当時は山の上のほうに立っていたクィーン・エマの家をこのラワイ湾に面した場所に移動したそうです。アラートン家に住んで、管理されているNTBGのメンバーであるリックさんのお話では、この家は、クィーン・エマのソウイング・ハウスとして使われていたそうです(縫い物など家事をする家という意味だと思います)本宅はもっと大きくハワイアン・スタイルだったそうです。
幸運にも、このアラートン・ハウスで夕食を頂くことができました。休みの日には必ずオペラを聴いていたアラートンは帽子のコレクターでもありました。世界中を旅行して集めた骨董品が沢山飾られていました。日本通でもあった様子が分かります。
家に入るとオペラの音楽が流れ、アラートンが未だにそこで生活しているような気がしました。

NTBG(http://www.ntbg.org/)はアラートン・ガーデンを創ったロバート・アラートンが積極的に働きかけ、1964年設立した個人基金の非営利団体です。彼の死後ジョン・グレッグ・アラートンがNTBGの開発を引き継ぎ、現在に至っています。美しいガーデンを永遠に保ち、ガーデンの場を人々の憩いの場として、又研究、教育の場として残して欲しいと言う彼らの意思が設立のきっかけになりました。

ガーデンは大自然の中で大切に育てられている植物と太陽の光、カウアイの赤土、風、雨、などの地球の四大元素が作り出した芸術と言えます。木々の間から差し込んでくる光、風の演奏や鳥の鳴き声、熱帯植物の香りがすばらしいハーモニーをかもしだしてくれます。人間も自然の一部なのだということを実感しながら、のんびりと歩くのは忘れていた時間のゆっくりした流れを思い出させてくれます。

最新の画像もっと見る