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ハワイのお話

メネフネ

2004-11-24 | 伝説
ハワイにはメネフネと言われる小人伝説があります。メネフネはその昔、三層の雲に乗ってやってきて、一夜で仕事を仕上げ、エビが大好きだと言われています。森の中に住み、朝鶏の鳴き声を聞くと、さっと姿を隠してしまうそうです。鶏といえばカウアイ島には至る所に野生の鶏がたくさんいます。この鶏はハリケーン・イニキの時に鶏小屋が壊れて、逃げ出した鶏が野生化してこんなに増えたそうです。メネフネは伝説上のお話かと思っていたら、昔の住民台帳にはハエナのワイニハという場所にメネフネと記載された住民がいたそうです。ワイニハの近くのリマフリガーデンにはカウアイへ初めてたどり着いた人の住居跡があり、もしかしたらメネフネが住んでいたのかもしれません。メネフネは身長が1メートルにも満たない小人ですが、力持ちで、カウアイ島にはいくつかのメネフネが作ったと言われる建造物があります。写真はメネフネ養魚池(フッシュポンド)です。他にも用水路、ポリアフ・ヘイアウなどがあります。

不思議なメネフネに惹かれて、かつていろいろな本を読んだことがあります。今ではウル覚え状態ですが、メネフネに良く似た人たちはポリネシアのお話にいくつかあるようです。メネフネは石の組み方が上手なので、イースター島のモアイ像もメネフネが作ったのかもしれないなと思ったこともありました。ポリネシアトライアングルを航海したラピタ族や縄文人はメネフネだったかもしれない、などと自分なりに空想を膨らませていたこともあります。

最近、新聞に身長が1メートルにも満たない小さな人骨が見つかったことが書かれていました。アイヌのコロボックルや一寸法師のおとぎ話もルーツは、実在したメネフネかもしれないと思うとロマンを感じます。

いつまでも不思議なメネフネの興味が尽きません。