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業務日誌

F1・読書・日常。大好きなモノとだらけた毎日の記録?です(* ^ー゜)ノお気楽にいらっしゃいませ♪

彩雲国物語 黎明に琥珀はきらめく

2008-04-29 15:16:56 | 読書感想文


そうならそうと言って!!
そんな感じでフライング発売されましたこの新刊切なさとシリアスと笑いとがミックスされておりました

今回は~人それぞれツボが結構ちがうんじゃないかなぁ???
前回の「百合」あたりはまぁ、パンダとみかんや鬼畜上司等々・・・そこらへんがツボかなぁ?ってカンジだけども

でも今回は「百合」のお話もちょびっと関連しているような、先に「百合」が発売された理由がわかるような一冊でしたね

一応、現段階で2回読みました~
その中でツボをいくつかゴショーカイネタバレですよ



まずは・・・楸瑛。
んふふ・・・テキトーに生きてきたツケが回ってきましたね、愚兄(笑)
龍蓮が知ったら(きっともう知ってるんだろうけど)何て言うんでしょう
まさか若くして鬼畜な静蘭の「下っ端」になろうとは
しかも静蘭もしっかり呼び捨てにしちゃってるし
キリキリ働けよ、愚兄




次に鳳珠
ちょっとちょっと横顔見えてまっせ
つーか、オトナだろう。泣くなよでもそんなに悲しかったのね
黄家を蹴ってまで、彼は彼のやるべきことを選んだのですね・・・
黎深は間違ってばかりだけど、さすがはしっかりモノの鳳珠
大切なものをわかっているのでしょう




それから~楊修
てゆーか、かっこいいじゃないの楊修
今回は待郎同士のヨコのつながりみたいなものも見えましたね~
欧陽待郎に景待郎に待郎になる予定だった楊修・・・
てゆーか、楊修こそが絳攸の師だったのね~悪役(?)かと思ってたよ。いい人じゃん
今回は秀麗も悩んでいたように、絳攸の方に問題があるワケで、楊修もツライわよねぇ
ま、そんなにイイヒトかどうかはまだわかんないけど(笑)

でも景待郎はさすがに尊敬されてる様子でしたねたしかに一番マトモだな




気になったのは悠舜
悠舜の過去ってどうなのよ???どうなってんのよ???
ただのイイヒトでないのはいいとして、敵なの味方なの???ってカンジですよね
いや、それを言うとさ旺季や皇毅だってかれらなりの理想があって、それは悪いものばっかりでもなさそうなんだけどさ~




んで、百合
もっと百合と秀麗の絡みをみたかったよぅ
秀麗に「黎深叔父様ってどんな方なんですか?」とか
直球の質問されて困ってたりしたら面白いのに
しかも劉輝と楸瑛の百合に対する感想も知りたかった~
メッチャ盛り上がってるし、あの二人(爆)

でも今回は百合の「母の愛」にうるっとしちゃいました
黎深も黎深なりの「父の愛」なんだろ~けどホント分かりにくい




そうそう忘れちゃいけないのが黎深
これから紅州に帰っちゃったら出番減っちゃうのかなぁ?それは寂しい
今回ももっと出張ってくるかと思ってたけど、そうでもなかったし
まぁ、絳攸を「親離れ」させるためなのだから黎深が出張っても仕方ないんだけどさ
でも相変わらず秀麗から逃げて、嫌われてると思わせるあたり、彼の曲がりくねった愛情はやはり不可解健在でしたね
ここでバシッと絳攸を助けたりしてポイント上げることだって黎深ならできただろうに・・・。



さて、一応今回主役のはずの絳攸。
相変わらずどこでもかしこでも迷子になってますね~
でも本当にチビ絳攸はかわいくてケナゲでぎゅうっとしたきうなっちゃいますよね
でもそんな彼のせつなさをもしかしたら一番わかっているのはやっぱり黎深なのでしょうか???
うまくお父さんとお母さんをやれなかったという百合も切ない






そうしていろいろあった今回。やっぱり・・・・




一番いい男はキミだな、燕青。



劉輝も最後に十三姫にさんざんこき下ろされてましたね


PS 
うーさまのことも気になりますかわいいうーさま・・・もうお歳なのね


薔薇のマリア さよならの行き着く場所

2008-04-29 03:58:23 | 読書感想文
薔薇のマリア 9 (9) (角川スニーカー文庫 182-13)

そもそもこのお話、とっても練って練って作られている世界です
まるでゲームのRPGのようでありながら、キャラクターの葛藤や過去や現在、恋愛等々描かれております

主人公はマリアローズ
非力で一人では生きていけない。でも強がりな女の子みたいな男の子
エルデンという無法の国で侵入者として地下でモンスターから金目のものを奪って生きていたマリアが
ZOOというクランに入り仲間を得ます

仲間の大切さを知ったマリア
非力な自分でも仲間の中に居場所を見つけました

そして今回は昼飯時(ランチタイム)というクランのお話
昼飯時の頭領(マスター)はアジアン
とてもキレイな顔ながら、強く、そして複雑な過去を持った人物
マリアのことが大好きで、マリアがZOOに入る前から彼を守ってきた人です(←マリアは認めたくないかも

そんな昼飯時のメンバーのほとんどが失踪
旅から戻り、成り行きでアジアンと一緒にいたマリアはそれを知ってしまい彼らを探すことに
無事だったのはアジアンとベティ(魔術師)とヨグの3名のみ

そして失踪者の部屋から発見されたメッセージを見てアジアンは犯人に思い当たる

ルヴィー・ブルーム
彼が本当に何者であるのかはまだはっきりしませんが、ZOOの園長のトマトクンまで性格最悪という人物

そして彼によって仕切られたゲームに昼飯時、ZOO、S*Kの連合チームが挑む


今回は病気のトマトクンを看病するサフィニアや、
ユリカとウキウキデートの飛燕や、
変態(そして馬鹿)な荊王とアジアン

かわいかったのはやっぱユリカ&飛燕
ユリカ大好きで、頭の上がらない飛燕が一生懸命なところがちょ~かわいい

今回ヘタレ気味なアジアンもライバル(?)出現だけど、相変わらず口説き文句がサイコーでした

「ボクはきわめて正常だヨ。もしかしたら、燃え盛る愛の炎にあぶられて少しだけ目が眩んでいるかもしれないが、自分が何をみるべきで何をみているかはちゃんと理解している。当然、それはキミだ。キミだけだ。マリア、ああ、マリア、マリア、マリア。マリアローズ。キミ意外にありえない。」


華鬼

2008-03-15 23:27:58 | 読書感想文
華鬼

久々に読書感想文なぞ
あたしが本を読んで面白いな~と思うのは・・・・

トリップできること
数行読み始めただけで別世界へようこそ~的な



オリジナリティーがあること
中華ファンタジー系は結構ベタでもOKなんだけど、基本はやっぱね




もちろん読みやすくて描写とかにも問題なくて、キャラが立ってて・・・・等々の細かい条件はありますが
そこはそれ、満たしている前提でね





華鬼ですけど
上に挙げた2点をここ最近読んだ中では一番満たしていたかな~と思います
元はネット小説だったものだそうで、一応完結しているようですがこの本ではつづく。です






内容は・・・
神無がお腹にいるときに鬼に襲われた神無の母は、命と引き換えに娘が16歳になったら
鬼に娘を差し出すと約束する
そして16歳の誕生日の朝、鬼からの迎えが来る

鬼に印をつけられたまま、放っておかれた神無はこれまでひどい目に遭っており感情を閉ざしていた

そして神無の結婚相手は鬼頭である華鬼
しかし情の厚いとされる鬼の頭でありながら華鬼は神無がいなくなることを望み殺そうとする

そんな神無を守ろうと鬼頭の三翼である鬼が神無へ求婚する







ま、逆ハーレム的なお話ですね

ちょっと登場人物も多いし、世界観も最初は掴みにくくはあったんだけどオリジナリティはあるのではないかと

まだ華鬼のナゾが結構ありますので、この後どうなるのかな~?という楽しみなカンジもあり
まぁ、話的には結構くら~いカンジではありますが
一応三翼がちょっと盛り上げてるカンジなので、ドツボにハマる暗さではないです

次はいつ出るんだろ~?おヒマな方はご一読ください

ここんとこ読んだ本をまとめて。その2

2007-12-30 02:02:09 | 読書感想文
で、続きね

刀語 第9話 (9) (講談社BOX)

今回は将棋村にて汽口慚愧との戦い
彼女はたった一人で道場を守る女性だった。それでもこの平和な時代に真剣に剣に取り組むマジメさだった
彼女は素手の七花に剣で向かうことなどできないと拒絶
木刀を持って戦うことになった七花はなんと惨敗
剣を持って戦うと弱くなってしまう七花
それをどうにかするための奇策はとがめに委ねられた・・・
ってことで、最終的には無事王刀『鋸』を蒐集完了です

刀語 (第10話) (講談社BOX)

いよいよ佳境ってカンジがしてきました
尾張に戻ったものの、あっさり否定姫から新たな情報が入り再び旅に出てとがめの故郷へと向かったとがめと七花
そこで出会った刀の所有者は仙人・彼我木輪廻
彼(彼女?)は七花のニガテとした七実やこなゆき等の特徴を持った外見、とがめのニガテとする父親飛騨鷹比等の性格をした喰えない所有者だった
しかし、彼はあっさり刀を譲ると言い、埋めたという刀はとがめが一人で掘り出すことに
ニガテ意識の権化の彼我木彼は何かを知っている。そして物語は佳境へと・・・・


オトメン(乙男) 1 (1) (花とゆめCOMICS)

マンガです
いや、これまた時間があって本屋で立ち読みしたんですけどね
まぁまぁ面白かったです
てゆーかかわいいね料理や裁縫が得意で、少女マンガが好きな男の子
そんな彼が惚れたのは料理もダメで道場の娘、ガサツな女の子
飛鳥のいじらしいところがめちゃくちゃかわいかったです

黒執事 2 (2) (Gファンタジーコミックス)

黒執事いや、まさか2巻読むとは思ってなかったんだけど
これまた暇つぶしで読んでしまいました・・・ってアタシ結構ヒマじゃん
今回はシエルの女装が見られますかわいいですなんだかゴスロリちっくですが
個人的にはタナカさんの出番がなかったのが残念ですてゆーか、そもそも出番とかほとんどないけど(爆)
死神DEATHってことで~



以上、ここ最近読んだ本でした
で、いい加減読むものなっくなって今
キーリ〈3〉惑星へ往く囚人たち (電撃文庫)

を読み返しております
やっぱキーリはいいわぁハーヴェイたまらん
んで、最終巻読んで泣いたつーか、話知ってるのに何度読んでも泣ける
いきなり9巻読んでも泣けるハーヴェイがボロボロになるとこも泣けるけど、やっぱ遺言がたまらなく泣ける

出かけたらまた何か面白そうな本を探して参りたいと思っております

ここんとこ読んだ本をまとめて。

2007-12-30 01:35:04 | 読書感想文

なんか忙しいとか言っときながら結構本読んじゃいました
いつもなら記事の後に・・・なんですが面倒なのでもうまとめていっちゃいましょー

揺らぐ世界の調律師 2 (2) (角川ビーンズ文庫 57-8)

2巻です。やっぱりキャラに魅力がなくて、香縁と蘭導の掛け合いだけが面白かった・・・
もう読まないだろうなぁ~ってカンジ
大体主人公がコドモだからってちょっと純粋にしすぎでしらけるんだよねぇ

空色勾玉 (トクマ・ノベルズ EDGE)

すっごい期待してたんだけど、そんなにスキにはなりませんでした
なんかあちこちでレビュー見てると「一番スキな本」とか「良かった」って言うのをよく見てて、いつか読みたいなぁって思ってたんだけど
端的に言うと和製ファンタジーですね
まだ神様が地上にいるような時代のお話で、神と人間をつなぐ巫女である少女の成長物語・・・という雰囲気です
なんか状況を掴むまでに時間がかかったなぁ・・・と思うし、意外と長編なので読むのに一苦労
でもまとまってて悪いお話ではなかったかな

風の王国金の鈴 (コバルト文庫 も 2-30)

ちょっと時間が空いて、暇つぶしに何か・・・と思って本屋で見つけた「風の王国」の最新刊
前巻でラセルが家出して終わっていました
今回はラセル家出騒動の結末と翠蘭の出産とリジムの出征と盛りだくさんです
そんな中、ラセル&リジムもなかなか親子らしくなってきたし、相変わらず翠蘭とリジムはラブラブです
でも
今回は来るべきときがついに来たー!!ってカンジで
いや、まさか~とは思ってたけど準主役死んでいいのか
かなり続きが気になります~


ローゼンクロイツ―仮面の貴婦人 (角川ビーンズ文庫)

いや~予想外にBLでした
ローゼンクロイツという名の怪盗として金持ちから金を盗み、貧しい人々に配るセシル
その正体は国王の愛妾の息子
そんなセシルの妹が他国に政略結婚で嫁ぐことが決まっていたが、彼女はその前にナニモノかによって殺される
真相を暴くため、セシルは女装して妹の代わりに他国の宰相の元へ嫁ぐことに・・・
そこで妹の死の真相が明らかに・・・
そして、いつしか宰相とセシルの間には愛が芽生えて・・・・
ってカンジで。

アルビオンの騎士〈前編〉―ローゼンクロイツ (角川ビーンズ文庫)

アルビオンの騎士〈後編〉―ローゼンクロイツ (角川ビーンズ文庫)
で、続きは3国を統一した国アルビオンに招かれたセシルとオスカー。
相手の国の王子に気に入られたセシルオスカーのヤキモチっぷりがいいです
そんな時ローゼンクロイツが現れて・・・。セシルは公妃となってからはもちろんローゼンクロイツからは足を洗っていて
真相を知りたいというセシルと公妃の立場をわきまえろというオスカーはケンカ
もちろんじっとしてないセシルが、その目的と裏で手を引く人物を知った
それはオスカーの親友であり、オスカーを裏切った人物で



うえ~、まだあります
続きはその2にて

彩雲国物語「隣の百合は白」

2007-11-03 13:21:11 | 読書感想文
彩雲国物語隣の百合は白 (角川ビーンズ文庫 46-15)

さて、すこ~し落ち着いてきたので読書感想文を
でも好きなトコしか書きません
んで、通例のごとくネタバレ含みますので、未読の方はご遠慮ください

まず、王宮での武術大会
出だしからサイコーです「アノ方の恋愛指南」と聞いたときから楸瑛かな?と思っていたアタシ甘かった・・・・
まさかあのステキじ~ちゃん櫂瑜様とは

さらに王様の恋愛相談。
間違ってるよアンタ!!絶対に相談する相手を間違ってる
でも面白かったあの微妙な雰囲気本当に王と臣下爆─・゜・(ノ∀´゜)・゜・─笑!!!

あとはクジに爆笑
「その不気味仮面もらったぁ!!」って尚書相手にいくら本当のことでも失礼だろう。武官
さらに魯尚書笑わせたり、邵可のお茶完茶したり、玉のオシャレチェック及第があったり・・・・笑わせてくれます鬼畜上官。

中でも一番は・・・・
「お前の兄ちゃんで~べそぉぉぉ!!」
そのやりすぎ感がたまらない
コヒツジ武官はカワイソウだったけど、黎深サイコー大好き

さて、次のオハナシ
いや~紅家3兄弟の兄弟愛にウルり
でも、一番印象的なのがそれよりなにより・・・・・
「う、売らないで、ください・・・・」でした
黎深かわい~~~邵可も罪なこと言いますよね(笑)
しかも同じ棚に並べられた玖琅がカワイソウだと思うのはナゼ・・・・???

鬼畜王。のこともちょっとわかりましたし、邵可の過去も明らかに
興味深いお話でした(黎深に全部持ってかれたけどね

さて、最後・・・・鳳珠。強く生きるんだよ。と言いたくなる
そして、鳳珠の好感度がグッと上がったこの作品
なにアレ鳳珠めっちゃ好青年じゃん
しかも責任感じて泣いちゃったり、両親が悲しむから自分の顔をキライといわなかったり・・・・エエ子や。

でも一番はみかんパンダです
なにアレーちょ~~~~ウケル((@゜´∀`)ノ彡爆笑゜゜*☆
今まで鬼畜だけど、龍蓮よりは黎深の方がマトモ。とか思っててゴメンナサイ
全然そんなことありませんでした
さすがは52度252度どちらも天才すぎて凡人には理解できません悠舜の苦労が身に染みます
鬼畜じゃないだけ、龍蓮の方がマトモではないかとすら・・・・

鳳珠と百合もおしるこ食べながら青春真っ盛りでかわいい
「みかんとパンダがわざわざ食べに来るのもわかる」おしるこ食べたいです

そしてチビ絳攸も勘違い真っ盛りでかわいかったです
邵可のところに預けられると分かっていたら絶対選ばなかった道
間違った道を選び、ついには方向オンチにまで
絳攸の苦難は続きますね・・・・(本編でもそうだしね。)

鬼畜主人。とついに結婚するハメになった百合
でも、最後のショートが付いてたおかげで救われました・・・・
あれなかったらちょっとねぇ???

「ちゃんと幸せよ。」
で、お話がうまくまとまりましたね


さて、キーワードは鬼畜。なのか?と思いたくなるこの一冊

愛するヒトに「あなたの隣で奥さんなんかやってられません」と言われた(実際は鬼畜のワナだが)鳳珠の幸せはどこにーーーーーーーーーーーーーー

『彩雲国物語』―白虹は天をめざす ―

2007-09-22 22:35:08 | 読書感想文
彩雲国物語白虹は天をめざす (角川ビーンズ文庫 46-14)
もぉ、最近再び熱が上がってきたので一応読書レビューしちゃいます

今回は藍州に帰っちゃった楸瑛を劉輝が追っかけ、さらに秀麗がソレを追いかけるような展開です
できるだけ内容は避けたいんだけど・・・読んでくださる方はネタバレ覚悟でヨロシク

とにかく今回のツボはまたしても色々ありまして~
まず劉輝に絡みつくパンダ
ちなみにあたしはこよなくパンダを愛し、勝手に(?)らぶ。パンダ同盟。の会員番号1番です

皇毅様の理想「愛と平和」

楸瑛のヘタレっぷり(特に玉華様との絡みにて)

最後のタンタン&タンタン父(個人的にスキ)あんなダメダメ人間が立派に

藍州州牧様の甘酸っぱい名言。

わがまま黎深の愛決裂してるけど

深まるナゾ(旺季様・晏樹様・悠舜の正体。秀麗の身体。贋作や塩等で金を集めた人間の意図。絳攸の今後。劉輝の結婚。  もぉいろいろ)


でもやっぱり、恋愛面気になりますよね~
劉輝も追い詰められて、一人でがんばるのも限界で
そんなときに気持ちを分かち合える十三姫を例え仕方なくでも選ばざるを得ない気持ち・・・せつな~

しかも燕青・・・オイオイ。オマエもか。
でも劉輝以外なら・・・秀麗は無意識(?)に燕青を必要としてるしいいと思うんだけど、立場的にありえないよね
静蘭は絶対ないと思うし~、政略結婚で絳攸も・・・なんか違う気が

あれ~?意外と秀麗にばっちりなヒトいないなぁ
じゃあ、やっぱ紅家のためにも立場的にも絳攸様で・・・あ、でも絳攸ヤバイことになってるか。
あたしなら、ヘタレ全開の楸瑛を選ぶ
藍家なので黎深に大反対されればいい

秀麗の身体は・・・やっぱお母様の血の影響???つーか、お母様ナニモノでも~コドモが産めないとかありそうな気がするんだけど・・・ナイ?

晏樹様は絶対いつかは秀麗の味方になると思う
皇毅も可能性はあるかも?だけど、晏樹様は一応今でも中立派だもん

さて、今まで特別主要キャラが死なずにきたけど・・・最近誰かが死にそうな予感が漂ってるよね
一番死にそうなのは・・・悠舜様?
しかも黎深とケンカしちゃうしぃ
悠舜は、紫家の門下筋・・・もしくは紅家がなにかしら関わる家の出身(昔追い込んだとか!?)だと思うんだけど・・・当たるかな?

そういう意味で家関係も気になるね~
紅家と藍家の関係悪化はあるのか?それを秀麗・絳攸・楸瑛あたりが止めたり?

旺季様の野望もね
先王が何をしたかわからないけど、旺季様の恨みは深そうだわ


でも、目先のこととして劉輝が貴陽に帰ったとき、何が起こっているのか?これがまず当面の興味事だね

読書感想文―其の十『赤ちゃんと僕』

2007-05-01 01:22:49 | 読書感想文

羅川 真里茂 / 白泉社(1997/09)
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またまた懐かしくてすみません
さてこの作品。紹介するほどのもんか?というのもあります
いえ、面白いんですよ?でもなんというか、一貫したストーリーというよりはちょっと短編的な内容と言えるかもしれないので・・・・。
ま、とにかく、いってみよ

主人公は榎木拓也
彼は小学5年生(だったかな?)にして母親を亡くし、弟2歳(だったかな?)とパパ春美との男3人暮らし

パパは仕事なので、学校が終わると拓也は保育園に実を迎えに行き、家事をして・・・と一生懸命がんばる優等生で性格もいい少年なのだ
ところが実はまだ小さいので、ワガママ放題
そんな拓也は実のことがちっともかわいくないのだけれど、実が母親を亡くし、兄の自分を頼りにしていることが解ってからは
と~っても仲良しな兄弟となるのですでも、実はワガママで拓也は優等生のお兄ちゃん。・・・そりゃ拓也の苦労は耐えませんが
実のブラコンぶりも結構すごいです

とまぁ、基本ラインはこれだけのお話です

そんな二人の日常や、ご近所さんやら保育園でのことや学校のことや家族のことがいろいろ絡んでくるのですね

さて、そんな中アタシの好きなお話をいくつかご紹介
まずは、拓也&実のケンカのお話
パパが会社の部下の江戸前やら大森さんたちと飲みに行ったときに「何かお話してください」と頼まれて、春美ちゃんが回想したオハナシなのですが・・・・
実の食べ方があまりにも汚いことが始まり
いつも犬食いで、べちゃべちゃにしてしまう実。
ある日、食堂でご飯を食べていたときに実が食べていると、他所のおばさんに「かわいいのに食べ方がひどい。きっと母親がちゃんとしていないのだ」
と言われているのを聞いてしまった拓也
母親がいないので、そう言われるのが堪える拓也は、以後実に食べ方をしつけ様とする
しかし、実はなかなか直らず、ついに食事中に癇癪を起こして拓也に噛み付いてしまう
思わず拓也はを飛び出し、実は拓也を心配する。
お互いを想い合ってのケンカなのです
というストーリーで、まぁこうやって書いてしまうとなんでもない話ですが、とってもかわいらしいカンジで好きだったですよ(ウン
ちょっと癒されたいときに「赤僕」はいいかな

あとは榎木一家カゼをひくのお話です
最初に拓也、次に実がカゼを引いてしまい、パパは看病に追われることに
拓也は治ったが次に実。おかげでパパは会社から仕事を持ち帰って、寝るまもなく働く。
それを見た拓也は、パパを少しでもラクにしようと学校を早退してくる
パパはパパで、子供たちに母親がいないことで嫌な想いをさせたくなくてがんばってる
でも拓也が自分にも何か出来る。家族なんだからってなところで、春美パパも拓也に頼るのですよ
いや~、この家族の家族愛に脱帽拓也は素直でイイコでとってもかわいいですよ

と、まぁ、そんなカンジで拓也の修学旅行で実グレる。やら、お向かいの木村さんちの若夫婦の同窓会について行く。やら、
実がおもちゃの車を乗り回すやら、春美パパとユカコママの出会い編。やら、藤井君家の一加ちゃんの誕生日パーティー
などなど色々あります

面白いというよりほんわかムードのお話です





読書感想文―其の九『薔薇のために』

2007-04-19 01:45:03 | 読書感想文
吉村 明美 / 小学館(1993/07)
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あぁ、もう名前変えようかな。「昔の名作劇場」にでも
というワケでまたしても古いマンガを持ち出してきてしまいました

てゆーか、今ネット検索して知ったんだけど台湾でドラマ化されているらしい
こりゃまた古いマンガを・・・。まぁ面白いからいいけどさ

ゆりは大学受験に失敗。彼氏には振られ、祖母が死に、金もなくてイキナリ天涯孤独。
というヘビーな状況に追い込まれる

大して頭も良くなくて、チビでぽっちゃりのゆり。
しかし祖母の遺した手紙には「あんたには母親がいるよ」。死んだと思っていた母親に会うべく、ゆりは北海道へ
しかし・・・それはの中の世界の人。大女優花井しょう子だというのだ。

たどり着いた家でゆりは姉の芙蓉:ぐーたら、毒舌、超美人。兄の:青い眼、毒舌、酔うと女に優しくなる、美形、大学生。
弟の:男なのに髪長い、毒舌、大食い、美人、高校生、兄の菫に恋してるホモ。に出会う。
3人とも女優の母の子供だったが、皆父親が違った。けれど皆美形だった。

女優の母もゆりが娘であることを認めはしたものの、明らかに容姿が違うゆり。そして家政婦扱い
兄弟の毒舌に晒され、母も冷たくしかも仕事でほとんど家にいない。

しかし菫は酒に酔うと女に優しくなるため、それをきっかけに少しづつだが家族らしくなって行く。そしてゆりは菫に恋をする。
それはつまり葵とライバルになるということだった。
近親相姦ホモの葵と兄に恋したゆりはライバルながらもだんだん仲良くなる。
そうやって母親のいない家で、兄弟は「家族」として?のキズナを深めて行く。

には病気で死んだ忘れられない恋人がいたり、ゆりが本当にこの家の母親の生んだ子なのか、秘かに兄に恋する弟はゆりにまで恋をし、
結婚と離婚を繰り返すいい加減な女優のの本当の気持ち、ぐーたら芙蓉の恋など様々なことがありつつ、菫はゆりを受け入れてくれます
それでも兄と妹なのでは?ということや戸籍の問題でモメたりしつつ最後はハッピーエンドです

これは高校のときに初めて読んで、今でも部屋の本棚に鎮座しております
チビデブのゆりががんばるのも、兄弟がだんだん心を開いていくのもごく自然に描かれていて、いいです

近親相姦ホモな葵ですが、彼も一応節度は守っております
結局菫にもゆりにも片思いとなってしまった葵ですが、彼もなかなかかっこいい

一番いいのはぐーたら芙蓉ですがそれでもダラダラしながらもやっぱり「長女」的な部分が彼女にも最後は垣間見えるし、
菫や葵以上に「母親を許せるか」ということに葛藤していた芙蓉は、娘ならではだったのだと思います(息子はそこまで固執しないだろうから)
ゆりにとっても芙蓉は最後にはいいお姉さんになったのではないかなぁ。

血が半分もしくは全然つながらない中途半端な家族のちょっと変わったお話です


読書感想文―其の八『十二国記』

2007-04-17 15:05:24 | 読書感想文
小野 不由美, 山田 章博 / 講談社(1993/03)
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このシリーズは、かなり有名な気がします。なんとなくだけど、結構みんな
読んでるよね?
とはいえ、借りて読んだので手元にはなく・・・それで感想文ってのもどうかと
思うのですがしかも読んだの結構前だし・・・テキトーです

さて、陽子編から始まる十二国記は平凡な高校生陽子の下に景麒という男がやって
来ることから始まります
妖魔に襲われ、景麒とも離れ離れになってやってきたのが十二国。それは現世とは似て非なる世界。
樹木に実がなり、そこから子供を授かる。妖魔がいる。半獣などもいる。陽子の容姿も変わる。おかしな世界。(まぁ、チャイニーズ風ですかな?)
そこで、一人取り残された陽子が、成長しながら生き抜くお話

陽子の下にやってきた景麒は麒麟という生き物で、王を選ぶ慈愛の性を持った動物(人に転じることができる・・・逆か?)
彼らは血に弱く、王を選ぶとその主人に忠実に仕える。しかし、王が政治を怠ったりすると、失道と言い、彼らは病にかかる。
そして、麒麟が死ぬと王も死ぬ。その逆もしかり。

さて、陽子編以外にも延の王と麒麟である尚隆&六太編だったり、恭の王にまだ幼い少女がなるという珠晶編だったり。

尚隆&六太は二人とも日本から十二国に流された人間。尚隆は確か戦国時代の人。その二人が「延」を十二国の中でも有数の豊かな国に立て直す

珠晶は、王がいなくて荒れた世界でワリとお金持ちの家の子で不自由していなかったが、恭の麒麟が現れて王を探しているのを知って、危険な昇山に挑むお話

他にも戴の麒麟が王を選ぶまでの苦悩などをのお話があったり、十二国の王や麒麟に起こるさまざまなことが描かれています

最初は世界観に戸惑うこともあるし、文体も必ずしも読みやすいワケではないし(でも読みにくくもないけど)なのですが、読み始めるとハマります
あたしが好きなのは・・・
東の海神 西の滄海 十二国記 講談社X文庫―ホワイトハート
ですかね。尚隆&六太

あとは番外編短編集の
華胥の幽夢(ゆめ)―十二国記
もいいですNHKだかでアニメにもなってるようですが、本で読む方がきっとわかりやすいと思うし、
かなり世界に没入できますぜひ、ご一読あれ


読書感想文―其の七『花咲ける青少年』

2007-04-13 14:37:58 | 読書感想文

さて、前回が『彩雲国物語』でラノベだったので、今回はマンガです。
花咲ける青少年』あたしの好きな『OZ』の作者さんの作品。
こちらは一応女の子向けですね
1990年の作品のようで、もうどうにもこうにも「昔の名作劇場」から抜け出せなく
なってるようです、あたし

でも、「OZ」と同時期の作品で、あたし的にはこの樹なつみという作者の
一番いい時期の作品だなぁ~と思います

あらすじ
1巻ではまず主人公になる「花鹿」のおじいちゃんの代のお話から始まります。
「ラギネイ」という国の王子である「マハティ」王子が、万博でアメリカに来て、
そこで暗殺者に狙われます
そのとき偶然であったアメリカ人のキャスリーンがマハティを助け、二人は恋に
落ちます
けれども、一国の王子であるマハティとアメリカ人の庶民のキャスリーンでは
身分が違う。キャスリーンはマハティの子がお腹にいるのではないかという予感
を持ちながらも、彼のために身を引きます。

その後本当にキャスリーンは出産。そのことを了承している幼馴染と結婚
その子は「ハリー」と名づけられ、アメリカで育ち、世界有数の会社の社長となります。
そんなハリーの娘が主人公の「花鹿
子供の頃誘拐されそうになり、母親が身を挺して守ったおかげで無事でしたが、
母親はそれで死んでしまいます。そんな花鹿を父ハリーはカリブの島で安全に
育てます。
14歳になった花鹿にハリーはある提案をします。
夫探しゲーム
花鹿にはある「宿命」がある。それを知りたければ、自分が選んだ3人の男を
見つけ、さらにその中から「夫」を選べ。というもの。
花鹿はそれに了承。ゲームのお目付け役には傘下企業の総帥「倣 立人」がすることに。
彼は花鹿の幼馴染で、兄のような存在。ハリーがカリブの島に唯一花鹿の友人と
して立ち入りを許可した人物。

というワケで上流階級のお嬢様ながらに島育ちの好奇心旺盛な女の子の夫探し
ゲームが始まる。

候補その1はフランス貴族の「ユージィン
候補その2はラギネイの第2王子「ルマティ
候補その3は花鹿の父の会社と敵対する会社の跡取り「カール

そんな中、ルマティがアメリカの花鹿の家にいるときにラギネイ国王であるルマティ
の父が死に、ルマティは身に覚えのない反逆罪で追放される

と、まぁこんなカンジのお話で、花鹿の「宿命」はラギネイの王位継承者
であることなのです。
マハティの孫にあたるからね。つまりルマティとはいとこですね
そのせいで花鹿も命を狙われる可能性があるから、ハリーは夫探しゲームを提案
して、花鹿を自分の命に代えても守れる男を選んだワケ
けれども選ばれた3人ではなく、立人が好きだと気づいた花鹿は立人とハッピー
エンドです。

このオハナシは上流階級・王族等ズラズラ出てくるし、みんなイケメン揃いという
さすが少女マンガってカンジではあるのですが、ストーリーがそれだけ
に留まらないよさがあります
全12巻だけど、全然中だるみせずに最後までおもしろく読めます

ちらみに花鹿も目がウルウルしてるような「少女マンガ」な女の子ではまーったく
ありませんので
花咲ける青少年ですよん

読書感想文―其の六『彩雲国物語』

2007-04-06 14:19:42 | 読書感想文
雪乃 紗衣 / 角川書店(2003/10)
Amazonランキング:40675位Amazonおすすめ度:


はい。今回何にしよっかな~?ってなところで、前回が「I LOVE HER」で
マンガだったので、「今回はノベルにしよう」と。
で、『彩雲国物語』です
えーと、結構これ読み始めたくらいからライトノベルよく読むようになりましたね。
で、コレを読み始めたきっかけは夜型人間のあたしが夜中にBSでやってたアニメ
の再放送をナゼか見てしまったから

そしたら、なんか結構人気のあるシリーズらしいぞ?くらいなカンジで、まさか
すでに10冊近くも出ているものとは思わずに読み始めました。
んでもって、貴妃の秀麗が官吏になる成長物語になろうとはまーったく思っても
みませんでした

このオハナシはキャラが好きですね。内容は結構いい加減といえばいい加減だとは
思いますがあんな王様ナシでしょう
お気に入りは黎深・鳳珠・龍蓮あたりでしょうか。奇人変人が好きです
この話読んでるとキャラの個性って大切ねとか思います。むしろこの話は
キャラに支えられてますし

あらすじ
秀麗は名門紅家のお嬢様。しかし、名門とは名ばかりで朝廷の府庫に勤める父の
禄はとても少ない。そのため、秀麗は貧乏暮らしだがしっかりモノのお嬢さんとなりました

そんな秀麗の元にある日、朝廷百官の長である霄大師が訪れます。霄大師の話は
「半年前に即位した王が政をしないので、教育係として王城に上がって欲しい」というもの。
そして、その報酬は「金五百両」。それは貧乏な紅家には願ってもない金額でした。
というワケで秀麗は「やります」と即答したのはいいのですが、よく話を聞いて
いなかった
彼女は「貴妃」として王城に上がることになったのでした

そんなこんなで、秀麗は国王の劉輝と出会い、命を狙われたり色々ありつつ
彼を王として根性を叩きなおします
そして、任務完了した秀麗は家に戻りますが、秀麗には未練ナシだったのに、劉輝
の方は秀麗に恋をします

劉輝は官吏になりたい秀麗のために女人でも国試を受けられるようにし、秀麗は
見事合格して彩雲国初の女性官吏となります。
しかし、それを快く思わない官吏にいじめられたりしながら秀麗は成長
そして、茶州へ州牧として赴任することになり劉輝とは離れ離れに
茶州でもいろいろあって、秀麗はその責任を取って冗官に落とされます
それはさておき、都に帰ってきた秀麗は官吏として働かせてもらうために今度は
自分を売り込むその上人の世話も焼く
そして御史台にもぐりこむことに成功しかし周りは敵?だらけ。
で、前途多難

か~なりはしょったあらすじでした実際はいろんな人が出てきて、
秀麗は劉輝以外にも求婚されたり、官吏になる前に男の子の格好して戸部で
働いたり、陰謀に巻き込まれたりイベント盛りだくさんってなカンジです。

キャラ
中でもお気に入りはワガママ黎深。秀麗の「おじさん」にあたる人で、紅家の当主。
本来は黎深の兄の邵可(秀麗の父)が当主になるはずだが、それを追い出して当主
になったのではないかと秀麗に思われて、嫌われるのが怖くて叔父だと名乗りでる
ことができず、ナゼかいつも物陰から秀麗を見守っている。
そして、叔父とは名乗らずに秀麗の前に現れておきながら「おじさん」と呼んで
くれと頼み、頭がおかしいと秀麗に思われた大バカモノ
本当は頭のキレる吏部の長官(あんまり仕事はしない)で、仕事は自分の養子で
部下である李絳攸(超方向オンチ)にまかせっぱなし

さらに黄奇人(本名鳳珠)。黎深の友達?で、同じくキレ者で戸部の長官。
この人は女に顔が原因で振られたのを理由に以来ずっと仮面をつけている大バカモノ
しかもブサイクで振られたのではなく、逆に美しすぎて振られた可哀想なお人。
その美しさは見たものを虜にし、黎深と奇人が受けた年の国試は皆奇人に見とれて
落ちたらしい

秀麗が茶州にいるとこのような王都(朝廷)組の出番がないので寂しいです
と、いうワケであたしは茶州編はあまり好きではありません。でも冗官になって
やっと王都に戻って、新キャラも増えてきましたまぁ、新キャラの
せいで元からいたヤツらがちょっと押され気味ですが~。

そんなカンジの彩雲国物語。まだ以下続巻です


読書感想文―其の五『I LOVE HER』

2007-04-01 15:25:05 | 読書感想文
いくえみ 綾 / 集英社(1993/05)
Amazonランキング:505531位Amazonおすすめ度:


ライトノベルが続いたので、今回はマンガです
あたしが載せるマンガはいちいち古い過去の名作劇場と化してます
これも15年近く前のようで・・・。でもいいオハナシなのよう
これがきっかけでこの作者さんのマンガが好きになりました。独特の雰囲気があります
絵がちょー好みってワケでもないけど、雰囲気が。この表現わかりにくいけど、雰囲気が。
そして、内容とその雰囲気がよく合ってるんだよねぇ。これは結構フツーに恋愛モノですが、
そのほかの作品では結構心にグサグサくるのや、シュールなモノもあったりします

では、簡単にあらすじをば。
高校生の花ちゃんは親の離婚をきっかけに母親と二人、引っ越すことになる。
引越し先のアパートでお隣さんにご挨拶のタオルを持って行ったときに、階段で
男が熱で倒れた
夜、やってきた男は「お隣さん」で、なぜかその男と夕飯を一緒に食べる
翌日、高校への初登校花の前に現れた担任は昨日の「お隣さん」だった
「アンタ誰?」「ワタシ?新堂央人数学教師」

てなわけで、花ちゃんは「新ちゃん」に恋をしますでも新ちゃんには恋人がいたり、
同級生の「ツヤカ」も新ちゃんのことが好きだったり、
花と新ちゃんのアパートが焼けちゃったりいろんなことがあります。
花はライバルのツヤカがちゃんと学校に来るように、いつの間にか友達になったり、新ちゃんに助けられたり。
元々、先生というより友達みたいな新ちゃんは最後は花ちゃんとハッピーエンドです

なんでこの本すきなの? 
と、言われると結構困るなんかいいんだもん。としか・・・・。

新ちゃんはときどきカッコよくて、ときどきヘタレです。そいでもって、中学生くらいのときに読んだのと、
今読むのでは感じ方も違うと思う。
でもいつ読んでも好きです
元気な花ちゃんも好きだし、子供っぽい新ちゃんも好きだし。
といっても、いつのまにかあたしは新ちゃんと同じ年くらいになっていて、意外と20代はまだまだコドモだ。
と思ってるあたしには、新ちゃんがとても等身大に見えます。

昔は「花ちゃん目線」でしか読んでなかったものが、今は「新ちゃん目線」でこの本を
読んでいるのかもしれません

ヘタレなのに男らしい。なのにコドモっぽい。不思議な新ちゃんの魅力にハマる一冊です

読書感想文―其の四『カスタム・チャイルド』

2007-03-28 01:30:08 | 読書感想文

壁井 ユカコ / メディアワークス(2005/04)
Amazonランキング:99991位
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読み終えたばっかですが、ぶ厚いので次に読み返すのがいつになるかも
不明だし、覚えているうちに書いちゃおう!!ってカンジです

えと、前回だらだら書きまくった『キーリ』と同じ作者さんの本です。
こないだ『鳥籠荘~』を読んでちょっとイマイチだったんだけど、
カスチャの方は結構好きだったので

先に書いた通り結構ぶ厚いです。今のところ続巻はありません。
彼女の作品はなんというか、「ゆるい」のですが今回もまたそんな
カンジで、毎回世界観キャラがとってもいい感じです

今回の舞台は一応現代の日本ですが・・・なんか違うな。えーと、
パラレルワールド的なカンジというのが正しいでしょう。
遺伝子操作が当然のように行われるようになった世界です。
そんな世界のスラムで起こる事件がメイン

遺伝子ビジネスで有名な総領家の娘マドカが病院を抜け出し、大学生の
三嶋と出会い一緒に暮らす。
スラムには遺伝子操作で生まれたヤモリやらカエルの属性を持った人間
たちが
ヤモリのてっちゃんは不器用な世話焼きの酒屋のバイト
お好み焼きやのバイトのススキは家族とうまくいかない遺伝子操作ミス(?)人間。
セイドウはやもり、メッキは生卵がすきなカエル人間。
でもみんな結構愛らしいキャラたちです。

さて、マドカは総領家の兄2人に探されていて、総領征威に捕まった三嶋
はマドカの正体を知る
総領家はなぜか女の子が育たない。遺伝子異常で短命だから。
総領家の娘マドカは生命の危機にあった。そのマドカのために造られたのが
三嶋と一緒にいた「マドカ」
彼女は本物のマドカを救うために造られたクローンの4体目。C4。
他はすでに死んでいて、残ったクローンはマドカだけ。そして本物のマドカの
ために臓器や血を提供させるために生かされていた

結局マドカは総領家の征威の兄、晴継と共に事故に遭い三嶋の腕の中で
死ぬ。そしてその臓器をつかって、本物のマドカは健康な体を手に入れる。
しかし、本物のマドカには「マドカ」の記憶があり、そのおぼろげな記憶
を頼りに三嶋と再会(?)してハッピーエンド

とまぁ、あらすじはこんなカンジです。
『キーリ』で懲りていたので、もしかしたら結構グロいバットエンドかも・・・。
とかちょっとびびってたんですが、ワリかしまともに?ハッピーエンドだったので
ちょっとびっくりしたくらいでした
大体内容は相変わらずちょっぴりグロって雰囲気漂わせてますし~。
あらすじとは離れたところでススキの生い立ちとかそういったことも書かれて
いるのですが、そーゆーのも話に直接関わらないながらもかなり好きでした。
基本、世界観とキャラだけでもかなり引っ張れるカンジです
あたし的にね。好きだから

『鳥籠荘~』も世界観好きですし。というか、どの作品も彼女独特の表現方法
で、統一した印象が少なからずついてきます。
青灰色の空、ザラザラしたノイズ、気だるい雰囲気・・・。

今回は男気あるてっちゃんとなんだかかわいいメッキがらぶです。
メッキ・・・金一封とかじゃなくてもっと活躍してくれ~。ていうか、メッキは
男の子。で間違いないのだろうか?一人称が「あたし」なんですけど?

SFチックでプチ恋愛模様で、ゆるくてグロくて。でも遺伝子操作っていうのが
話の主幹にあるのに最終的に「説教くさい話。」にならなかったのがよかったです
なんかそういうのって、「人間の尊厳」っぽい話に行きがちじゃない?
もうそんなレベル通り越して「それが当たり前の世界」で通ってます
まぁ、てっちゃんたちは差別されてますけどね?

とゆーワケでカスチャ結構満足しました

読書感想文―其の三『キーリ』④

2007-03-24 01:59:27 | 読書感想文
キーリ〈8〉死者たちは荒野に永眠る〈上〉

ネタバレ注意!!
はい、第四部です。
ま、結局ユドが暴走して多くの不死人や「できそこない」たちを吸収
するのです。ユドはずっと赦しを求めていて、最終的にはエイフラムに
赦されるワケですが。
最後にキーリと手をつないで歩くところなんかは、ちょっと切なくなり
ました。キーリはそう思ってないだろうけど、なんとなくユドはキーリの
「父親」な感じがしたから余計に

さて、ユドの死によって首都は退廃現象に襲われ、キーリとハーヴェイは
谷底に。ついに、初キス
いや~長かった。そして、兵長蚊帳の外か?
でも、最後にキーリは兵長を静かに送ってあげられたから、やっぱり
オトナになったってことなんだろうな。
最後に「らしい」兵長で、それでもどうにかキーリに会わせようとした
ハーヴェイも切なかった

最後はどんどんハーヴェイは目が見えなくなって、さらに脳も侵されて
しまいます。
ここらへん切なすぎ
今までボロボロでもいつも強くて優しかったハーヴェイがこんな姿になる
のはかなりショックでした・・・。
でも9巻でキーリが言ってるようにもうがんばるの痛々しい感じでも
あったけれど。

最後は切なさが連発。
「もう少しキーリといたいから」

「自分に決着をつけるときが来る」

もう泣き・・・泣きですともさ

んでしかも、
「キーリに会えてよかった。」
の件。それがハーヴェイが話した最後だなんて、もう!!
っていうか、あそこで「死んだ!?」って思ったけど

ラストは一緒にイースタベリに帰りました。
ありえないはずの未来があったことに二人はきっと幸せだったんだろうな
って思うけど、読んでる方としては「どーして!」と言いたくなる。
贅沢を言えばキリがないけど・・・。
ハーヴェイはついに喋らず、ほとんど寝てるかボーっとしてる。
そんな彼の手をキーリが引いてあげるったってアンタ、二人とも一応
まだ若いんだからさ・・・。

そしてラスト。
最後のハーヴェイの言葉。リピートですが、それがまた最後に来ることで
かなり泣けます

大体、「キーリに会えてよかった。」だけならともかく、
「それまで俺を生かしておいてくれた」
なんて、不死人のハーヴェイが言うんだから、切なくもなりますよ。
そのせいで追いかけられたりもしたのに、そんなことは小さいことで、
この時代に生きて、キーリに出会わせてくれた惑星をハーヴェイは
愛していたんだーって。

3巻ではサウスハイロの街ですら好きとか思わなかったハーヴェイ。
「キーリがそう言うなら」くらいだったのに、いつの間にか変わって
いたんだなー。もう涙、涙。

「俺は今、感謝しています」
最後読んでまた涙。

実はフライングして、最後ちょろっと先に読んだけど、意味わからず。
でも、キチンと読んで号泣した

このあとのハーヴェイはどうなったんだろう?といろいろ思案しました。
①死んだ?
②正気に戻ってキーリと同じくらい生きた?
③戻らないまま生きた?

②がベストだけど、どうかな?希望は②
ユリウスが言ったみたいに2人が惑星に守られてるなら②だってありうる。

でも、なんとなくベアトリクス・ヨアヒム・ユドが死んだことを考えると
やっぱり、ハーヴェイの思ってた通り、近いうちに決着のときが来て、
キーリと一緒にいれるのも「もう少しだけ」なんじゃないかな~。

ハーヴェイもキーリも欲張りじゃないから、そういう風にしか「奇跡
の力を持った誰か」にお願いしなかったもんね。

あ~なんか。なんかっ。理不尽だ。
キーリに。というよりはもっとハーヴェイに幸せになって欲しかったよ。
がんばったハーヴェイに。

兵長は納得かな~。「お疲れ様、兵長」
コドモがオトナになったら、保護者の仕事は終わったんだと思えたな。

ベアトリクスはかわいそうかも。天使様で、もっと幸せになれる人で。
このまま幸せになっても良かったのに~。

ユドもかわいそうだったけどね~。キーパーソンにしては地味だった・・・。

ヨアヒムは、まぁそういう生き方しかしなかったと言えばそうなのかも
しれないけど、女心をくすぐってくれるキャラでしたね。

ユリウスは、カッコ良かったな。優しい男の子だよね。ま、恋のお相手が
ハーヴェイしか見えてませんから。がんばれ!ユーリ!!応援したくなる。

ジグリはユドやハーヴェイと似てるのかも。赦しを必要としている人間。

キーリはがんばったし、大人になった。それでも、みんなに置いていかれる
キーリがすごく可哀想です。でも、きっとキーリはハーヴェイを見送らなきゃ
いけないと思う。ハーヴェイは今まで多くの人を見送ってきたから。
キーリを見送るのは辛いでしょう。
女の子って強いな~。

最後にハーヴェイは。
9巻でハーヴェイの苦しみがすごいわかった気がした。大地を埋めようと
するトコなんて痛々しい。
その上で強くて優しかったハーヴェイは本当にカッコよかった。
そして、惑星を愛してるハーヴェイに胸が締め付けられました。心が広い
っていうのか、本当に自分への敵意に無頓着で、そんなところが魅力的
でした。兵長もそうだけど、ハーヴェイも「お疲れ様」でした。

でも「OZ」でラストに「OZ」が完全消滅したように、「キーリ」でも
最後に不死人はみんな(上の世界にはいるけど)死んじゃうってことかな
って思った。(ハーヴェイは死んでないけどね)
そう考えるとやっぱ似てるな・・・。

あ~せつない。せつない。せつない
そんな「キーリ」が大好きです。

終わり