みじかい命を抱きしめて
先日17歳という若さで無くなったアシュリーちゃんの母、ロリーさんの半生本です。
アシュリーちゃんのことじゃなくて、本当にお母さんの人生が書いてあるって感じで、そこにアシュリーちゃんが関わってるような感じ。
このお母さんかなり波乱万丈な人生です
本当に読んでビックリ・・・読みやすい本なので、みなさん一度読んでみては???
コドモの頃からお転婆で、ガキ大将のようだったロリー。
いつしか家出を繰り返し、友達の集まるパーティーに頻繁に通うようになる。
そこでマリファナを吸うようになり、男二人の住まいに転がり込み、麻薬売買の手助けをしたり・・・
親に訴えられ、裁判沙汰になったりも。
その後アシュリーの父となる人と出会い、相手の両親にも快く迎えられたが相手とうまくいかず。
相変わらずマリファナにおぼれる。
その後、家を用意して二人を迎えてくれる男性と出会うがケンカをして別居しているときに相手が釣りに行き、ボートが転覆。帰らぬ人となる。
ちなみにロリーが第一発見者となる。
次に出会った人は子持ちだが、いい人だったので故郷を離れ、彼と一緒に住むが、彼はハードドラック常習者。
ロリーも一緒になってハードドラッグにおぼれる毎日。
これではダメだと友人の助けを借りてその家を脱出。
父の家に身を寄せる。
その後、神の存在を感じたことがきっかけでクリスチャンとなり穏やかな生活が送れるようになりドラッグを断つ。
教会で知り合った男性と結婚。
アシュリーと3人で暮らす。
ここまでがこの本に書かれている内容ですかね
いやいや、本当に壮絶です。
17歳で子供産んで、でも相手とうまくいかず、ドラッグ漬けで。
仕事しようとしても続かないし。
書いてあるところによると本当にドラッグがすぐ手に入るような環境らしく、その辺の子たちはオトナになるまでにほぼ100%マリファナを吸うとか
本当かはさておき、それだけ麻薬が身近なんでしょうね・・・
ちょっとカルチャーショックというか、文化の違いなのか、個人的感覚の違いなのか、17歳で妊娠したロリーに母親は「おめでとう」と言うんですよねぇ。
普通は「どーすんの!!!」って感じになりそう、日本なら。
さらに、相手の家族とかも結構あっさり受け入れてる印象で・・・
そんなもんなんでしょうかね???
読んでて思うのは、ロリーがクリスチャンになるまでアシュリーのことがあまり触れられないことかな。
つまり、ロリーは自分のことで手いっぱいで結構アシュリーを預けてパーティに行ったり、それこそドアの向こうにアシュリーがいるのに麻薬吸ったりしてるんですよね~
ホントにダメ親です。でも彼女はそれがわかってて、どうにかしなきゃと常にもがいている。
なにせ、17歳で母親だからアシュリーが10歳でもまだまだ27歳だし
若い母にプロジェリアという病気は本当に大変だと思います・・・
でも彼女がどうにかしなきゃと思い続けたのは子供の存在が大きいと思う。
どんな状況になってもロリーは決してアシュリーを手放さないし、愛情を持って接しているように感じました。
彼女が本当にダメにならなかったのはその自分が持ちつづけた愛情があったからこそだなぁと思う
いろんな罪を犯してきたロリーだけど、アシュリーにとっては愛情深いお母さんなのでしょうね(*´∀`*)
ちなみにクリスチャンになってからの変わりようは結構驚きでもあります。
色々なことを体験して、ようやくオトナになったその瞬間なのかもしれませんね☆
プロジェリアという病気、アシュリーのこと。だけでなく、いろんなことを考えさせられるすごい本です