壁井 ユカコ / メディアワークス(2005/08)
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はい。7巻ですが、やっぱり絵変わってるよな~

それはさておき。
ネタバレ!!
はい。ネタバレ覚悟の第三部です。
3巻まではキーリはハーヴェイと兵長と旅をしますが、その後ハーヴェイは
一人首都へと旅立ちます。
キーリは兵長とベアトリクスと暮らすことに。
思えばここらへんから、ラストへの伏線はすこしづつ現れます。
ハーヴェイの核に異常が起き、傷の治りが遅くなったり、首都でユドの消息
探しをしたり、そして「できそこないの不死人」がでてきたり。
置いていかれたキーリはハーヴェイと再開して、また旅が始まりますが
今度はベアトリクスとはぐれるし。
さて、核心に。
キーリは自分が教会の長老ジグリ・ロウの子であることを知る。
ハーヴェイやベアトリクスを苦しませる教会の長老の子であることを
受け入れられないキーリはそんなのはウソで、自分たちを首都におびきよせよう
とする罠だと思う。
とりあえず、教会兵の見張りの下、首都へ向かうことになったキーリ一行の
前に現れるのは、敵キャラヨアヒム。
自分に敵意を向けてくる人たちにも無頓着なハーヴェイに比べ、向けられた
敵意の仕返しはしっかりやるヨアヒムが、ジグリ・ロウの娘のキーリに近づいて
きたわけですね。
ヨアヒムは教会の長老たちを殺す気満々。もちろんハーヴェイにも敵意むき出し。
しかしお人好しハーヴェイは列車の中で襲ってきた、できそこないから列車の
操縦士を守るため、キーリ&ヨアヒムとはぐれます。
そこで、兵長はグシャっとやられちまって、以後まともには話せなくなっちゃう
のです

絶対に迎えにくるというハーヴェイの言葉を信じて、キーリはヨアヒムと
一足先に首都へ。
さらに、ハーヴェイがキーリに言った「全てが終わったらイースタベリのタダイの家で暮らそう」というのがまさにツボ

あ~みんなで「帰る」のはあそこなんだって、でもそれがあまりにも不確実で
余計に切なくなるのよ・・・。
とりあえず首都についたキーリは父親には何日か会えなかったけど、結局
会っても彼を許すことができず、再会は決裂。
その後ユリウスに会ったキーリは教会関係者であるユリウスに親切にしてもらう
ことが受け入れられず、どんどん自分を追い詰めます。
そんなとき、ヨアヒムが悪魔の囁きを


「敵がいなければ生きていけない人間がいる。」
「俺とお前は同族だ」
そう言ったヨアヒムは、「敵」であるところのキーリの父、ジグリ・ロウを
殺そうとします。
しかし、ヨアヒムはジグリを殺せず、結局ジグリもキーリもお互いを
突き放せない、大切なものを「持って」いる人間なのだとヨアヒムは言う。
お前なんか仲間じゃなかった―――と。
さて、キーリは首都に来た一番の目的であるベアトリクスと首都に来て
数日、やっと会うことができます。
ジグリの自宅に軟禁されていたベアトリクス。
しかし、彼女は自分がキーリのことを喋ってしまったせいで、キーリが
エイフラム(=ハーヴェイ)と会えなくなったのだと思っていて、キーリ
が目の前に現れてもいつもの自信たっぷりでキレイなベアトリクスじゃ
なかった。
けれどキーリの必死の呼びかけと、キーリが怒っていないことを知った
ベアトリクスはキーリと色んな話をします

そして、キーリの17歳の誕生日のプレゼントに自分の髪とハーヴェイの
髪の色と同じ色の石をつけたお守りをくれます。
そして、キーリが決めたベアトリクスの誕生日「夏の真ん中の日」に絶対
絶対お祝いをしようと約束をします

けれど結局それは果たされません。
ベアトリクスはユドに吸収されてしまいます。さらにヨアヒムも塔から
落ちそうになったところをハーヴェイに手を掴まれて助けられながらも
自分で腕を切り落とした上、ナイフで心臓を取り出して、地面に叩きつけ
られて死んでしまいます

ここらへんはオイオイです

でもヨアヒムの最後は本当に彼らしくて、やっぱり切なくなるのです。
そしてやっぱり、ヨアヒムはエイフラムが羨ましかったんだなって。
そう思うと8巻の終わり、確実にヨアヒム派になってしまうような感じ
でした

あ~終わりませんねぇ。詳しく書きすぎか?
でも愛があたしを走らせるので第4部に続いたりするのでした。