朝、外へ出た時のひんやりした空気が心地よく感じます。
春ですね。東京は八重桜が咲き始めました。
私どもの父達は、義父は桜の咲くころ、父は八重桜の咲く頃、
数年の時を経て千の風になりました。
もう１０年以上経ちましたが、この季節には特に強く思い出します。
父は、典型的なサラリーマンで、家の事は母任せでした。
義父は、職人肌の江戸っ子でした。二人とも孫達を可愛がり、
今でも孫達の思い出の中に生きているようです。
娘が３歳の時に義父は亡くなったのですが、娘はおじいちゃんに可愛がられた事を良く覚えています。
私も、自分の歳を考えると恥ずかしいですが、父の体の割に大きな手と、煙草の匂いを思い出します。
今でも、風になり、光になり、側にいてくれるのでしょうね。
今朝、お店に来るまでにそんな想いをめぐらせながら
歩いてきました。
さて、今日の工房は、御注文の制作をしています。
私は、出来上がったグラスを箱詰め、包装しなくてはなりません。そして国立劇場に発送します。
