Irisの八ヶ岳山麓便り

季節の移ろいを感じながらスローライフ

鳳凰三山ハイキング(2)

2016年09月07日 | ハイキング
砂払岳から望む白峰三山と仙丈ヶ岳(中央奥)(2016年8月4日)


2016年8月4日(木)
5:45に山小屋を出発、樹林帯の中をひたすら登って森林限界を超えると砂払岳に到着。野呂川の深い谷の向こうに白峰三山や仙丈ヶ岳の雄大な山並みに歓声を上げます。花崗岩と砂礫の中に待望のタカネビランジが現れました。その後は地蔵岳まですうっと、タカネビランジだらけでした。他の花は多くはなく、タカネビランジばかりが目立つ山と言うのも不思議な気がしましたが、花崗岩と白砂と砂礫地に適応した植物なのでしょう。


タカネビランジ



タカネイブキボウフウ(高嶺伊吹防風)?


砂払岳から少し下るとダケカンバなどに囲まれた薬師岳小屋です。間もなく営業を中止して建て替えるそうです。薬師岳に向かって歩いていると、木に掲示板がかかっていました。「この辺りはクマは出ませんので、熊避けの鈴をしまいましょう。小鳥や小動物が隠れてしまわないように」という内容でした。なるほど、音がしていると熊だけでなく、他の動物達も逃げてしまうのですね。気がつきませんでした。


薬師岳山頂から観音岳への尾根道。


薬師岳は広々とした山頂(標高 2,780m)で、相変わらず白峰三山方面の雄大な山並が素晴らしい。岩場の見晴台には若者が集っていましたが、オバサン組はパスして、観音岳に向かいます。

 

コバノコゴメグサ(木葉の小米草)



観音岳山頂は標高 2,840m、鳳凰三山の最高峰です。狭い岩場で高校生達が歓声を上げていました。



観音岳周辺にはトウヤクリンドウ(当薬竜胆)があちこちで目につきました。追い越して行く高校生たちに、花の名前をいくつか教えてあげました。



地蔵岳への道は、白砂の道を少し下って、その後は岩の間を抜けて行きます。ガスが出てきました。



イワツメクサ(岩爪草)。



タカネヒゴダイ(高嶺平江帯)。



天然の造形美。



荒々しい岩肌と可憐なタカネビランジ。


 

ホウオウシャジン(鳳凰沙参)がタカネビランジの隣に咲いていました。ホウオウシャジンは数株しか見なかったように思いますが、花期はこれからなのですね。



アカヌケ沢の頭で早めの昼食。時々、ガスが途切れて地蔵岳のオベリスクが勇姿を見せてくれました。


 

地蔵岳オベリスク基部の賽の河原の地蔵噂。


地蔵岳に着いた頃には今にも雨になりそうで、オベリスクも濃霧に包まれていましたので、急いで下ることにしました。最後の5分位は雨に降られましたが、12時半には鳳凰小屋にたどりついたのでした。山小屋では、偶然にも、10年位前に職場で知り合った若者と再会するというハプニングがあり、共通の知人の消息を懐かしく聞いたのでした。


山野草を求めての山旅を”たんべぇ山から”に綴っている fu-co さんが、ほぼ同じコース(下山路が違う)で8月25−26日に歩かれたそうです。ホウオウシャジンの時期だったようで、素晴らしい写真がたくさん載っています。



最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
素敵な山行でしたね。 (ビアンカ )
2016-09-08 09:24:48
写真の数々を楽しく堪能しました。それにしてもシャープに美しく撮れていますねえ!今や登らなくなった山々の風が伝わりました。アリガトウ!!
返信する
ビアンカさん (Iris)
2016-09-08 22:56:45
今回の山行は、天気予報をにらみながら予定を2日ずらしたのでした。一眼レフは重いですが、やはりコンデジよりよく撮れますね、特に花などは。今回のようなハードな山はいつまで登れることやら・・。
返信する

コメントを投稿