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大樋焼は加賀藩初代藩主前田利家候以来 歴代藩主の庇護の下で
今日まで約三百三十年の歴史伝統のある楽焼のひとつです
大樋焼は寛永六年(1666年)五代藩主綱紀候は裏千家第四代仙叟宗室と
楽焼工土師長左衛門を京都から招いて
土器窯を金沢大樋町に築き抹茶碗を造らせた
これが大樋焼の開創で この時長左衛門はその地名「大樋」を姓とした
土は赤楽に似て緻密で 釉は赤黄色で一般に大樋飴釉と呼ばれます
大樋焼の特徴は ① 口当たりが柔らかである
② 手で受ける感触が良い
③ 大樋の飴色とお茶の緑色が美しく調和する
④ 保温力に富む
⑤ 軽くて温かみがある
⑥ 柔らかい焼物なので 丁寧に扱うことが必要
(使う時は湯ですすぎ 茶巾でやさしく拭き
しまう時は 陰干しで乾かしてから箱に入れる)
大樋の抹茶碗は使い込むほど渋い色になり 飴釉は玉蟲色に光り
大変景色の楽しめる抹茶碗になるようです
飴色にも薄飴 飴 濃飴 飴黒などの種類があって趣きがあります
ロクロを使わない手捻りをヘラでひとつひとつ仕上げる手法の
大樋焼抹茶碗はたっぷりと豊かな雰囲気で大好きです
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初代長左衛門の傑作 「聖」
成形(なり)は聖人の帽子なのか? 口造りの一遍が
突き出ているところから 俗称「おしゃべり」とも云うそうです
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( 参考資料は頂いた「旅のしおり」より)
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美術館入り口の前庭
陶器の鳩 兎 壺などがさり気なく置かれています
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初代長左衛門から現代まで 歴代の大樋焼に出会える美術館
以前から行きたかった所なのですが・・・
何回も近くまで行ってるのに機会がなくてやっと念願叶いました
今度はいつ 大樋焼の抹茶碗で一服いただけるか
待ち遠しくもあり楽しみでもあります
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十代大樋長左衛門と長男年雄氏の茶陶から花器 酒器などの
作品が購入できる大樋ギャラリ-も併設されています
ギャラリ-では気軽に作品にふれることが出来て
質問したら説明もして頂けるので楽しかったです
美術館には機会が出来たら 又 立ち寄ってみたいと思いました
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