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里海邸|大洗海岸。東京都心より90分、大海原が広がる静かな別邸へ

「素朴を上質に」海の別邸は、隠遁時間。~波と光色。湯と縁側。陶と食。磯と木の食卓。|里海邸 金波楼本邸 公式ブログ

茨城県天心記念五浦美術館

2009年04月30日 | 茨城県の話題

北茨城市の「茨城県天心記念五浦美術館」に行ってきました。

眺めの良い海景色を借景に建てられた贅沢なつくりの美術館です。

企画展の「万葉のこころを描く」を見てきました。


この美術館は内藤廣さんの設計によるもので、プレキャストコンクリートでつくるトラスの骨組は迫力です。

珪藻土によるアースカラーの内外装も心地よく、緑化した環境と五浦の海景色によく合っていました。

モダンながら五浦の静かな海の雰囲気に似合う落ち着いた建物で、展示コーナーを移動する間に眺める雄大な海景色にはうっとり癒されます。

自由に閲覧できるアート本のライブラリーも楽しいし、カフェテリアのテラスで青い海を見ながらゆっくり食事も雰囲気が良かった。


大洗からはちょっと遠いのですが、気忙しい生活で疲れた頭を癒すのには、もってこいの美術館です。


茨城県天心記念五浦美術館公式ホームページ

笠間焼と花 継続展示中 & 「笠間の陶炎祭」

2009年04月07日 | 茨城県の話題

写真は、中村富夫さんの水蓮鉢、花生けは井上理康さんです。

「笠間焼in ギャラリー大洗」が終了した現在でも、当館では展示を続けています。

この企画は一度はじめたら、ちょっと止められないぐらい「いい雰囲気」だったので、そのままできる限り継続することになりました。


昨晩は当企画でお世話になった笠間焼作家先生方と会食を兼ねた事業報告会が行い、その場でも私が実感した「ポジティブな成果」をご報告しました。


作家の皆さんはこれからGWの「笠間の陶炎祭」の準備で忙しくなります。

私は宿の仕事でなかなか行く機会に恵まれないのですが、お客様には是非おすすめしたいイベントです。

以下のサイトをご覧いただき、是非足を運んでみて下さい。


笠間の陶炎祭(公式サイト) http://www.himatsuri.net/

陶房めぐりで茨城の各所へ

2009年03月06日 | 茨城県の話題

昨日、笠間焼作家さんの陶房に訪問してきました。
詳細は、花生け日記にUPする予定です。お楽しみに。
実に楽しい訪問でした。

写真は、(左上)霞ヶ浦湖畔。稲敷市の糸賀正人さんの陶房付近
(右上)笠間の森の中。志賀出さんの陶房へ続く道。
(左下)糸賀陶房さんの土間より作業場を見る。
(右下)笠間。大津晃窯さんの作業台。広い陶房。


「笠間焼 in ギャラリー大洗」 宿屋の花生け日記


 



水戸偕楽園「梅まつり」(その2)

2009年02月27日 | 茨城県の話題

水戸偕楽園「梅まつり」レポートの続きです。

 

かの明治神宮を設計した本多静六博士は

造園学の立場からすれば、

偕楽園は日本3大名園で最も優れたものであると述べています。


おお、凄いではないですか!

本多静六氏の主張によって決められたのかどうか分かりませんが、

現在の偕楽園の「おすすめ散策ルート」は、本多氏のお話通りになっています。

 

この通りに歩くと、偕楽園のデザインがいかにロケーションを生かした

魅力的な公園であるかを知ることができます。

 

ちょっと、長くなりますが、偕楽園を楽しみたい方は

読んで損はありませんので、お付き合い下さい。

 

 

公園散策スタートです。

徳川斉昭公が意図した「陰陽の世界」を歩いてみます。

 

<好文亭表門>

↑別名「黒門」と呼ばれる表門より。奥に見えるのは「一の木戸」。

 

<一の木戸>

↑コケラ葺きの「一の木戸」を通ると、そこは、左に孟宗竹、右に巨大な杉で覆い尽くされた幽遠閑寂の世界に入ります。

 

↑昼間なのに薄暗い森です。ものすごく高い木が空を覆い尽くしています。

 

↑歩くと、やがて、クマザサ、オカメザサに挟まれた笹叢の小道となり、中門へ向かいます。

 

<中門>

↑この門を抜けると好文亭前の広場に出ます。

 

<好文亭のアプローチ>

↑こちらが好文亭の門。入亭料190円でした。水曜日でしたが、観梅時期のため観光客でいっぱいでした。

 

<好文亭・玄関付近>

↑結構、庭の木が多くて、全体像は掴めず。。。

 

<奥御殿・広縁>

↑観覧コースは、好文亭の玄関からすぐに隣接する「奥御殿」へ向かいます。

奥御殿は写真のような広縁と庭に周囲を囲まれています。

 

<奥御殿・桃の間>

↑鮮やかな襖の絵に目を見張ります。

ほとんどの部屋にこのような草木の絵が描いてあります。

一見豪華なのですが、派手ではなく、渋い魅力を感じさせます。

 

<奥御殿・庭>

↑観光客が数珠つなぎで見学さえしていなければ、ここは凄く落ち着くところなんでしょうね。

 

<奥御殿・竹の間>

↑見る人を唸らせる竹の間。襖の爽やかな竹の絵が美しい。

ふと見上げると、なんと欄間が枝付きの竹で組まれているではありませんか!

 

<奥御殿と好文亭>

↑奥御殿の縁側を時計回りに歩いてゆくと、やがて好文亭が見えてきます。

手前が奥御殿、奥の2階建て(実は3階建て)の建物が好文亭です。

 

<太鼓橋廊下>

↑これまた暗い廊下です。斉昭公は陰影が好きのようで。。

 

<好文亭・東広縁>

↑ 好文亭に入りました。

最初に見るのは黒塗りの床が気持ちを引き締める大きな広縁の部屋です。

東広縁と西広縁があり、眺めも素晴らしい。

詩歌や茶の会合が行われたのはこのお部屋なのでしょう。

 

<好文亭・楽寿楼>

↑ 好文亭の中心には真っ暗な急階段があります。

そこを昇り、3階に出ると、急に明るくなって、ばっと視野が広がります。

 

 

偕楽園の梅林を足元に、千波湖と水戸の町並が広がる風景は、見る者を「おお!」と感動させます。

  

<楽寿楼から見る千波湖>

この素晴らしい眺めを最大限に演出するための伏線として、

表門からずっと幽遠な空間設計をしていたのでしょう。

 

偕楽園建設の頃を勝手に想像しました。

モノクロームな動線の後に到達する、突然広がる梅林と、水戸地方の広大な田園風景。


江戸時代は現在のように近代建築物や交通インフラがほとんど無かったので、

千波湖とその周囲に恐らく広がっていた水田風景は、見る者を圧倒させたかもしれません。

梅の時期のほか、田植えの頃も、素晴らしい風景だったのでしょうかね。

 

そんな想像をすると、興奮しちゃいます。


「水戸」って名前がとても素晴らしく感じられる、偕楽園のひとときでした。

 

 

 


水戸偕楽園「梅まつり」(その1)

2009年02月26日 | 茨城県の話題

昨日、水戸偕楽園の「梅まつり」に行ってきました。

梅まつりの様子と偕楽園の魅力についてレポートします。

<偕楽園・東門>

↑こちらは偕楽園の東門。見頃の梅林がすぐ見えました。交通上の理由でほとんどの人がこちらの門から偕楽園に入ります。ちなみに入園無料です。

↑東門をくるりと反対に向くとこんな景色です。右手が食堂と土産屋を兼ねたレストハウス。左手は飲食テナントです。甘酒を売る店がいっぱいです。

この先、左奥には徳川光圀と斉昭をまつる常盤神社と義烈館があります。

<東門より偕楽園内へ>

↑東門をまっすぐ進むと好文亭です。梅林は右手に広がっています。

<梅林>

↑梅林は見事に、梅でウメつくされています!

梅の木は大きさも形も様々で、面白いです。

数個の支え棒に支えられ、竜のように波状に曲がった木もありました。

根の近くが半分無いような朽ちた梅の木も、頑張って花を咲かせていますヨ。

↑う~ん。いい香りです。

見物客はきっと熟年層かなと思いきや、若いカップルも案外多く、互いに記念撮影していました。本当に日本人は花好きですね。

 

 

「梅まつりがきっかけで偕楽園に行く皆様へ」


ほとんどの人が東門から梅林を眺めることでしょうが、是非、梅林の奥にある表門を目指して下さい。

実は、偕楽園は表門から入って好文亭を目指して歩くルートを計算して作られた景観テーマパークなのです。

 

かの明治神宮を設計し、「由布院温泉発展策」を述べた本多静六博士は

造園学の立場からすれば、偕楽園は日本3大名園で最も優れたものであると述べています。

また見る者の鑑識眼を要する芸術性の高い公園であると述べています。

続く

 


もうすぐ「水戸の梅まつり」 開花状況について

2009年02月15日 | 茨城県の話題
いよいよ今週20日より、水戸の偕楽園にて「梅まつり」が開催されます。
楽しみですね!

気になる開花状況ですが、水戸観光協会によると2月12日時点で、3,4歩咲きということです。

開花状況や偕楽園のことがよく分かるサイトを掲載いたします。
旅行計画にお役立て下さい。

水戸観光協会
速報偕楽園

ちなみに当館と偕楽園の距離は車で約30~40分です。

春風萬里荘

2008年11月20日 | 茨城県の話題

その後、笠間の春風萬里荘に行きました。

北大路魯山人が北鎌倉の地に開いた「星岡窯」―
その建物群の中で、魯山人の住居であった母屋を笠間に移築しギャラリーとして使用されているのが春風萬里荘です。

現在は笠間日動美術館の分館として紹介されています。


以下、春風萬里荘のウェブサイトより転載

春風萬里荘の前には広大な庭園があり、桜、梅、つつじ、もみじ、花菖蒲などをはじめとする多くの草木が生い茂り、それぞれの趣の花々が一年中咲き誇り、訪れる者の心をひとしお和ませます。

また、江戸時代の豪農屋敷の長屋門、北大路魯山人自らが設計した茶室「夢境庵」、京都・龍安寺を模してつくられた枯山水による石庭、睡蓮の池にかかる太鼓橋などもととのえられており、美術鑑賞に疲れた来館者に憩いをもらたしています。


北大路魯山人は、明治、大正、昭和を駆け抜けた近代日本を代表する芸術家のひとりです。当館も明治期の創業とあって、魯山人は大変興味ある存在です。

茨城町・木村家住宅

2008年11月20日 | 茨城県の話題

お誘いを受けて、大洗のお隣り、茨城町の文化財「木村家住宅」を見学してきました。

後で調べてみますと、江戸時代の宿屋だったんですね。
広い土間があって、奥に客間があるのですが、料亭にでもしたらなかなか風情があります。ゆるやかな時間が流れておりました。


木村家住宅について (茨城町役場のウェブサイトより)

 木村家住宅は江戸時代長岡宿の脇本陣で、問屋(人や荷輸送)や庄屋を勤めていました。脇本陣は、大小名などが休泊した本陣の予備にあたる宿舎で、街街道駅に設けられていました。ここ長岡宿には本陣や脇本陣、旅籠屋など宿場関係の施設や、さまざまな商売・営業の店が軒を並べ、宿場として栄えました。当家は、安政4年(1857)の長岡宿の大火により消失、現在の建物はその後建設されたもので、改築はなく、鉋(かんな)による仕上げ、草葺きの屋根になっています。こうした脇本陣は県内の宿場建築でも現存しているものが少なく、希少価値があります。

茨城王(イバラキング)

2008年06月13日 | 茨城県の話題
先日、水戸市で茨城県旅館組合青年部の総会がありました。

そこでイバラキングこと青木智也氏の講演がありました。
「いばらぎじゃなくていばらき」という本を出版され、茨城県では有名な方ですネ。私も本を持っています。

青木氏のお話の中で、

「東京に就職していたとき、茨城はいいとか悪いとか以前に、よく知られていないのが分かった」

「田舎茨城の閉塞感から脱出したくて上京し、東京で営業の仕事をしていたが、眠ることのない都市世界・仕事漬けの日々で精神的に疲れ、そこで改めて故郷茨城の良さに気がついた」

「茨城はホントは凄いのに、何故か故郷に自信を持てない県民性がある。東京に対するコンプレックスが強い」(笑)

青木氏のお話から感じたことは「県民が茨城をポジティブに認識し、県外の人に自信をもってその魅力を語るべし」ということでした。全く同感です。

茨城王(イバラキング)のサイト

ひたち海浜公園「ネモフィラ」と「里の家」

2008年05月22日 | 茨城県の話題

ひたち海浜公園に再訪しました。

前回見られなかった再生古民家「里の家」と、園内でネモフィラが美しい見頃であるということでしたので、家族で遊びに行ってきました。

ネモフィラが咲き誇るみはらしの丘。

うーん気持ちいいぞ!

平日にもかかわらず今日も大勢のお客様(特に女性)がいっぱいです。
そして、やっと、みはらしの丘の横の「里の家」におじゃますることができました。

大きな鯉のぼりと畑に囲まれたこの古民家は、大洗町のおとなりの水戸市常澄という田園地域の古民家を移築再生したものなんだそうです。

茨城の農家の暮らしを伺わせる間取り?のようですが、現代の住まいとしての快適性を考えた空調や水周りとなっていました。新しい木もふんだんに使っていて居心地よさそうでした。

東京の人はこういう佇まいにグッとくるのかもしれないですね。
ビル住まいの方には、この古民家は非日常!

今日の見学で
「やっぱり茨城の観光は田舎らしさに素直にならなくちゃいかん」と思ったのでした。

ひたち海浜公園― 花畑効果?

2008年05月18日 | 茨城県の話題

もう数週間前のことになります。

大洗町のおとなり、ひたちなか市の「ひたち海浜公園」に家族で行ってきました。

なんでも公園内にある「みはらしの丘」に移築古民家がオープンすると聞きかじり、早速行ってきたのでありました。

しかし古民家の事はHPにも載っておらず不思議に思って、公園スタッフに確認しましたら、古民家は完成したけど一般公開は数日後とのことでした。。。
ハハハ、フライングしちゃった。

ひたち海浜公園には、水曜日という平日にもかかわらず多くの観光客がいました。特に熟年女性が連れ立って遊びに来ているようでした。

特にイベントがあるわけではないのですが、ひたち海浜公園には花が圧倒的なスケールで植えられておりまして、それが女性のハートを捉えるのでしょうか。
花がキレイなので、写真を撮るのも楽しい!一眼レフもって歩くお客様が結構おられました。

近年、ひたち海浜公園は入場者数が増え続けており、しかも認知度の高まりとともに県外客が増えているそうです。

千葉県館山市も「花」で熟年客のハートを捉えているようで、それが旅館の営業にも好影響しているように見えます。

大洗町でも花や木があふれていたら、平日行動が可能な熟年女性客が増えるのにと思います。

子供や若者向けに整備された大洗という観光地は、平日が極めて弱く週末が渋滞します。(子供向けの観光地では、宿泊業の場合、平日と週末で10倍以上の繫閑差があるようです)

これから加速する少子高齢社会。。。大洗の観光業の安定のために、ターゲット客を見直したほうが良いのでは?と考えています。熟年客向けに観光地整備しても子供や若者も付いてくると思いますし。。。

水戸の梅まつり

2008年03月07日 | 茨城県の話題
現在、水戸偕楽園で梅まつりが開催中です。
梅の開花状況は水戸観光協会で確認できます。

烈公斉昭が手掛けた偕楽園は、当館の創業者が生まれた頃に作られた名園です。

水戸の梅を見た後は、水戸の烈公も眺めていたと思われる大洗海岸で、あんこう鍋を楽しみ、悠久の時を思う夜は如何でしょう。


偕楽園を見る時は、弘道館も見学して下さいね。

旧弘道館と偕楽園 世界遺産登録目指す

2007年06月21日 | 茨城県の話題
今朝の茨城新聞1面に、旧弘道館と偕楽園について学問・教育遺産群として水戸市が世界遺産登録目指すという記事が掲載されていました。

うぉー!朝の眠気が覚めました。

世界遺産の登録基準が分からないので、実際に登録されるだけの事になるかは分からないのですが、少なくともそういう方向を目指して努力するという動きは拍手ものです!

観光的にもありがたいですが(笑)、住民に地域への誇りという気持ちが芽生えたりして、いいんじゃないかな。水戸は日本の歴史上重要な地域なのでは?思っていたので、もっと世界の人々に幕末と明治維新の頃の日本が紹介されるといいですね。

ご宿泊のお問合せは・・・


波打ち際で「ひとやすみ」| 五感を洗う海辺の別邸
里海邸 金波楼本邸
〒311-1301 茨城県東茨城郡大洗町磯浜町6883
電話|029-267-2101(受付9時~21時)
ホームページ|www.satoumitei.jp