The Works Of Trevor Horn

英国の偉大な音楽プロデューサー、トレヴァー・ホーンの作品を紹介。

Philip Jap/Philip Jap (1983)

2007-06-22 00:00:10 | 1980~1984

英国New Waveシンガー、フィリップ・ジャップの唯一のアルバム。プロデューサー陣は、トニー・マンスフィールド、コリン・サーストン、トレヴァー・ホーンと超豪華なラインナップ。トニー・マンスフィールドはテクノポップバンド、ニュー・ミュージックのメンバーで、A-HaやNaked Eyesのプロデューサーとしても有名。コリン・サーストンはデュラン・デュランの1st、2ndアルバムやカジャ・グー・グーのプロデューサー。
ホーンのプロデュース楽曲は、"Save Us"、"Brain Dance"の2曲。2曲ともシングルカットされている。キーボードでアン・ダドリーが参加。
本名はフィリップ・ゲイル。1980年にシングル"Judy In The School For Jiving"を本名で発表している。

レーベル:A&M Records (UK)
1983年4月発売

Tracks
Save Us (Jap)
・Sand (Jap)
・Venue (Jap)
・Jump Crew (Jap)
・Jap (Jap)

Brain Dance (Jap)
・Red Dogs (Jap)
・Brave Lights (Jap)
・Glasshouse (Jap)
・Death In A Tin Junk (Jap)
・Total Erasure (Jap)

Credits
"Save Us"
"Brain Dance"
Produced by Trevor Horn
Engineer: Gary Langan

Vocals: Philip Jap
DrumsPhilip Towner, Graham Broad, Paul Crowder
Percussion: Jon Field, Paul Crowder
Bass: Brad Lang, John Read, Malcolm McKenna
Guitar: Malcolm McKenna
Keyboards: Anne Dudley
Backing Vocals: Adrienne Amor, Gray Endland, Colin Thurston


Spandau Ballet/Instinction (1982)

2007-06-20 00:02:43 | 1980~1984

80年代初頭に活躍した英国ニューロマンティックス・バンド、スパンダー・バレエ。1982年に発表された彼らの2ndアルバム「ダイアモンド」からのシングルカット。シングル用ミックスをトレヴァー・ホーンがプロデュース。邦題は「インスティンクション」。英国チャート10位。
オリジナル・プロデュースは、リチャード・バージェス。彼はバグルスやヴィサージのアルバムでドラムを担当している。
曲はヒットしたが、メンバー自身はこのミックスのことをあまり気に入っていなかったようで、「スタジオでホーンはまるで教師のように振る舞っていた」と後述している。

レーベル:CHRYSALIS (UK)
1982年?月発売

Tracks
Instinction (Kemp)

・Gently (Kemp)

Credits
Produced by Richard James Burgess and Trevor Horn

公式サイト
http://www.spandauballet.com/


 

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<!-- Spandau Ballet - Instinction -->


Yes/Drama (1980)

2007-06-13 00:01:17 | 1980~1984

1969年にデビューした英国プログレッシブ・ロックバンドの雄・イエスの10枚目のスタジオアルバム。バンドの中核メンバーだったジョン・アンダーソンとリック・ウェイクマン脱退の穴埋めに、トレヴァー・ホーンとジェフ・ダウンズの二人が呼ばれ、正式参加している。これはイエスとバグルスのマネージャーが同一人物(ブライアン・レーン)だったことによる。他のメンバーはクリス・スクワイア、アラン・ホワイト、スティーヴ・ハウ。アルバムは英国チャートで2位、米国チャートで18位とヒットを記録した。邦題は「ドラマ」。
その後行われた北米ツアーは成功したが、英国ツアーでは観客、マスコミからバッシングを受ける。特にジョン・アンダーソンに変わってヴォーカルを担当したホーンへの攻撃はひどく、野次のみならず物まで投げつけられたという。これがトラウマとなり、ホーンはその後1999年の再結成アート・オブ・ノイズでのライブまで、大観客の前で演奏することはなかった。
英国ツアーの後イエスは解散。ホーンとダウンズは、バグルスの2ndアルバム「モダン・レコーディングの冒険」の制作に入る。

レーベル:ATLANTIIC (UK)
1980年8月発売

Tracks
Machine Messiah (Downes/Horn/Howe/Squire/White)
White Car (Downes/Horn/Howe/Squire/White)
Does It Really Happen ? (Downes/Horn/Howe/Squire/White)

Into The Lens (Downes/Horn/Howe/Squire/White)
Run Through The Light (Downes/Horn/Howe/Squire/White)
Tempus Fugit (Downes/Horn/Howe/Squire/White)

Credits
All tracks arranged and produced by Yes
Backing tracks produced by Eddie Offord
Recorded at the Town House, London
Recording engineer: Hugh Padgham
Tape Operator: George Chambers
Mixed at Sarm Studios, London
Recording engineer: Gary Langan and Julian Mendelsohn
Disc Cutting: Sean Davis at Strawberry Studios, London
Thanks to Onward USA
Management: Brian Lane
Coordination: Sandy Campbell, Jim Halley and Phil Straight

Cover Painting: Roger Dean
Inside Cover Photograph: David Clarker
Original cover designed by Magnetic Storm Ltd.

Geoff Downes: Keyboard & Vocoder
Trevor Horn: Vocals & Bass
Steve Howe Guitar & Vocals
Chris Squire: Bass, Vocals & Piano
Alan White: Percussion & Vocals

公式サイト
http://www.yesworld.com/


 

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Dollar/The Dollar Album (1982)

2007-06-04 00:01:11 | 1980~1984

元ガイズン・ドールズのテレサ・バザールとデヴィッド・ヴァン・デイによる英国ポップ・デュオ、ダラーの3rdアルバム。バグルスの「モダンレコーディングの冒険」(1981)の後、アーティスト活動を封印し、プロデューサーとして生きることを決めたトレヴァー・ホーンの最初の仕事となった。ガイズン・ドールズ時代にホーンと面識があったバザールが作曲とプロデュースを依頼したことがきっかけ。ホーンはどういったアプローチを取ればよいか悩んでいたが、妻のジル・シンクレアの「彼女らの声でバグルスのレコードを作るつもりでやればいいじゃない」という助言を受け、制作に入った。計4枚のシングルA面曲を制作、"Mirror Mirror"と"Give Me Back My Heart"は全英チャート4位の大ヒットとなった。このヒットと次のABCのアルバムの大ヒットにより、ホーンのプロデュース能力が認められることになる。
ホーンがプロデュースした4曲全てを含む、このアルバムは全英チャート18位を記録している。邦題は「ふたりのハート」。2007年現在このアルバムは未CD化のままだが、ホーンの4曲を含むベスト盤"The Platinum Collection"が2006年7月に発売されている。※2010年2月に初CD化されました。
またダラーの公式サイトではトレヴァー・ホーンのヴォーカルによる「ミラー・ミラー」のデモバージョンを配信中。

レーベル:WEA (UK)
1982年?月発売

Tracks
Mirror Mirror (Mon Amour) (Horn/Woolley)
Give Me Back My Heart (Darlow/Horn)
Hand Held In Black And White (Horn/Woolley)
・Pink And Blue (Bazar/Van Day)
・I Got Your Number Wrong (Bazar/Van Day)
・Guessing Games (Bazar/Van Day)

・Give Me Some Kinda Magic (Bazar/Van Day)
Videotheque (Darlow/Horn)
・Dangerous Blondes (Bazar/Van Day)
・You Made Me Love You (Bazar/Van Day)
・Anyone Who's Anyone (Bazar/Van Day)
・Second Time Around (Bazar/Van Day)

Credits
"Mirror Mirror"
"Give Me Back My Heart"
"Hand Held In Black And White"
"Videotheque"
Produced by Trevor Horn
Recorded at Sarm Studios, London / Damiens Studios, Paris
Engineered by Gary Langan

The Musicians
Graham Broad: Linn Drum, Symons Kit, Percussion
John Read: Bass Guitar
William C. Lyall: Piano, Keyboards, Synthesizers
Dabby McIntosh Jnr: Guitar

Guest Musicians
Trevor Horn: Bass Guitar
Bruce Woolley: Keyboards, Synthesizers
Simon Darlow: Keyboards, Synthesizers
Anne Dudley: Keyboards, Synthesizers


 

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<!-- Dollar - Give Me Back My Heart -->

<!-- Dollar - Mirror Mirror -->


Into Battle With The Art Of Noise (1983)

2007-04-26 14:11:02 | 1980~1984

トレヴァー・ホーンが英国音楽雑誌・NMEの辛口敏腕ライター、ポール・モーリーと設立したレコード会社・ZTT(Zang Tuum Tumb)。その第1弾レコードとして発売された「アート・オブ・ノイズ」のミニLP。邦題は「イン・トゥ・バトル」。現在のテクノ等に繋がるサンプリング・ミュージックの源流バンドで、メンバーは、アン・ダドリー、J.J.ジェクザリック、ゲーリー・ランガン、ポール・モーリー、トレヴァー・ホーン。ただしこのミニLP発売時はメンバーについては非公表だった。
サンプリング・シンセサイザー「フェアライトCMI」を使用し、後に「オーケストラル・ヒット」と呼ばれる様になるサンプリング音源を発案した。ドラム音源はイエスのアラン・ホワイトの演奏をサンプリングしている。
1984年には追加曲を加えてフルアルバム「誰がアート・オブ・ノイズを・・・」として再リリースされる。このため長く未CD化が続いたが、20周年記念の2003年にようやくCD化された。ただしこの盤のみ「ビートボックス」はミニLPとは別ミックスに変更されている。

レーベル:ZTT/ISLAND (UK)
1983年9月発売

Tracks
Battle (Dudley/Horn/Jeczalik/Langan/Morley)
Beat Box (Dudley/Horn/Jeczalik/Langan/Morley)
The Army Now (Dudley/Horn/Jeczalik/Langan/Morley)
Donna (Dudley/Horn/Jeczalik/Langan/Morley)

Moments In Love (Dudley/Horn/Jeczalik/Langan/Morley)
Bright Noise (Dudley/Horn/Jeczalik/Langan/Morley)
Flesh In Armour (Dudley/Horn/Jeczalik/Langan/Morley)
Comes And Goes (Dudley/Horn/Jeczalik/Langan/Morley)
Moment In Love (Dudley/Horn/Jeczalik/Langan/Morley)

Credits
Produced by Art Of Noise


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The Buggles/The Age Of Plastic (1980)

2007-04-19 18:38:27 | 1980~1984

「愛の輝き」「恋のレディ・ダンス」等のヒット曲を持つ英国女性ディスコシンガー、ティナ・チャールズのバックバンドに所属していた、ジェフリー・ダウンズとトレヴァー・ホーンによるユニット「バグルス」の1stアルバム。1979年8月にリリースされたデビューシングル「ラジオスターの悲劇(Video Killed The Radio Star)」が全英チャート1位と大ヒットしたことを受けてのリリース。全英チャート27位。邦題は「プラスティックの中の未来」。※後に「ラジオスターの悲劇」に改題。
この後バグルスの二人は、プログレバンド・イエスに参加、アルバム「ドラマ」をレコーディングしている。
ラッセル・マルケイが監督した「ラジオスターの悲劇」のプロモビデオは、1981年に開局した米国MTVが最初にオンエアーしたことで有名。

クレジットはされていないが、参加ミュージシャンはホーン、ダウンズのほか、ブルース・ウーリー(Guitar)、リンダ・アレン(Backing Vocal)、デビー・ドス(Backing Vocal)、ポール・ロビンソン(Drums)、中山純一(Keyboad)ほか。「ラジオスターの悲劇」ではティナ・チャールズが有名な「アーワ、アーワ♪」のバックボーカルを担当している。
ブルース・ウーリーはティナ・チャールズ・バンド仲間で、初期バグルスのメンバーとして「クリン・クリン」「ラジオスターの悲劇」を共作している。1979年3月にシングル「クリン・クリン」で一足先にソロデビュー。彼のバックバンド、カメラ・クラブにはトーマス・ドルビーやハンス・ジマーが所属していた。

レーベル:ISLAND RECORDS (UK)
1980年1月発売

Tracks
Living In The Plastic Age (Horn/Downes)
Video Killed The Radio Star (Horn/Downes/Woolley)
Kid Dynamo (Horn/Downes)
I Love You (Miss Robot) (Horn/Downes)

Clean, Clean (Horn/Downes/Woolley)
Elstree (Horn/Downes)
Astroboy (And the Proles on Parade) (Horn/Downes)
Johnny On The Monorail (Horn/Downes)


Credits
Produced by Buggles


 

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