8月に読んだ本

8月の読書メーター
読んだ本の数：6
読んだページ数：1456
ナイス数：208

久しぶりに何冊か読めた。

面白い本は夢中になってあっという間に読めてしまうね。（私は軽い小説しか読んでないけど）

映画化もされた「流浪の月」、主人公のイメージが松坂桃李じゃなくてモロに米津玄師だった…

「ファッション！！」の　はるな檸檬さんは宝塚オタクの漫画を描いてた人。東村アキコさんのアシスタントさんだったので、絵柄もテイストも似てるけど面白い！

流浪の月の感想
「9歳の女の子が19歳の男性に誘拐され、2ヶ月間監禁されていた」という事件が起こる。小児性愛者が起こしたおぞましい犯罪、と世間は当然思うだろう。しかし「事実と真実はちがう」ということが描かれる物語。更紗と文の傷ついた心は、二人が巡り合ったことではじめて安らぎをえた。他の誰にも理解してもらえないかたちで。それは流浪の人生かもしれないけれど、どうかその手を離さないで。薄っぺらな善意は、知らぬ間に誰かを傷つけているのかもしれない。とにかく文のイメージは私の中で米津玄師だった…。
読了日：08月28日 著者：凪良 ゆう

戦争は女の顔をしていない 3の感想
全３巻読んだので、ここで感想を。 第二次世界大戦、独ソ戦に従軍したソ連の女性たちの証言集。漫画化版。いくら凄惨で恐ろしい戦場の描写を読んでも、それは想像を絶するものだろうし、体験した人にしかわからないだろう。それでも、語り継ぎ、世界に知らしめることで残していかなければならない、戦争の姿。みんなまだ10代の女の子たち。戦場に散った命、生きて帰っても残された心身の傷に苦しみ、取り戻せない何事もなかった日常。愚かな歴史を経ても、戦争はこの世からなくなっていない。自分に何ができるだろう…。
読了日：08月27日 著者：小梅 けいと

ある晴れた夏の朝の感想
息子が夏休みの宿題で「戦争と平和」について書くというので、私が探してきて先に読んでみた。思った以上に良くて、息子に薦めたけど、読む気がないみたい。残念だ。人種の問題が身近にあって、ディベートにも慣れているアメリカのティーンが原爆の是非について討論する、というかたちがいい。文中にもあったが、日本の子供が授業でグループ研究、発表してもこうはならないだろう。自分も含めて平和ボケしてるんだろうな、と思う。もっと世の中や世界に目を向けないと。息子にも読んでほしい。
読了日：08月23日 著者：小手鞠 るい

夜に星を放つの感想
窪美澄さんの本は好きでずっと追っていたが、重くて苦しいので向き合う気力がなくてしばらく読んでなかった。直木賞受賞作（おめでとうございます）は短編集。気づかないけど、すぐそこにもありそうな日常で、喪失感や寂しさに耐えている人たちの物語。窪さんの、子供が主人公のお話はあまりないような気がして新鮮。好きな本でした。誰かを愛して一緒に暮らしていく中で気持ちが変わっていくことはあって、永遠なんてないのかもしれないけど、大事な気持ちは空の星と同じように、今は見えなくても、いつもそこにあって支えてくれるもの。
読了日：08月20日 著者：窪 美澄

ファッション!! 2の感想
1、2巻続けて読んだので2の感想を。 はるな檸檬さん、「ZUCCAxZUCA」から読んでなかったけど、すごいなー！ファッション業界の裏側が知れて面白い！「プロジェクトランウェイ」が大好きでずっと観てるけど、あれで優勝して、賞金も含めた仕事へのお膳立てしてもらえるというのはスゴイことなんだなぁ…と改めて。それにしても、人の善意を利用して踏みにじる奴は大っ嫌いだ！こういう人間は悲しいかな、確実にいる。でも、ジャン君の人懐こさや大胆さがなかったら成功への道もなかったわけで…複雑。続き早よ！！
読了日：08月18日 著者：はるな 檸檬

あんの信じるもの お勝手のあん (ハルキ文庫 し 4-8)の感想
積読になっていて、やっと読めた！イッキに読んだ。紅屋に戻り、とめ吉ちゃんという弟分もできて成長著しいおやす。しかし何者かが紅屋に悪質な嫌がらせを…。謎や不穏な動きが満載のまま次に続く。早く読みたい！！このシリーズは登場人物がみんないい人なところが大好きなので、どうかツライ事件が起こらずみんなが幸せになれますように、と祈ってます。
読了日：08月16日 著者：柴田 よしき

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