目の中のリンゴ

20年ぶりにオペラ座熱が再燃!!

「ラブリーボーン」 ついて行っちゃダメだってば!!!

2011年06月18日 | 映画タイトル や・ら・わ行
以前に原作を読んで、映画化を楽しみに(?)していた
「ラブリーボーン」
(THE LOVELY BONES 2009年/米・英・新西蘭)
ニュージーランドって”新西蘭”って書くのね!

原作の感想はコチラ

あのピーター・ジャクソンがこういう地味な話を
どんな映画にするのか、と話題でもありましたが
”大霊界”的ビジュアルに失敗作との声もあるようですが、
私は惹き付けられてしまいました。
寝る前にちょっと観よう、と思って観始めたら
最後まで観てしまい、夜中だったので
ちょっと怖いシーンもあったりして・・・。

近所に住む男にレイプされ殺され、バラバラにされた
14歳の少女、スージー・サーモンが
この世と天国とはざまで遺された家族や
自分を殺した憎い犯人を見つめている、という話。

原作とちょっと違う部分もあったけれど、
この映画は映画でよかったかな。
原作ほどの悲惨すぎる描写もなかったし。
(とはいえ、何箇所かは恐ろしかった)

それにしても!なんといっても犯人役の
スタンリー・トゥッチの気持ち悪いこと!!!
よくこんな役を引き受けたもんです。
彼あっての映画です。
ああー スージー!もう夕暮れで誰もいないトウモロコシ畑で
なんであんなに怪しい男についていくの!
・・・これは後にスージー自身が
悔やんでも悔やみきれないことでしょうね。

妹、がんばってたよなぁ。
犯人の家に潜入するくだりでは
本当に手に汗握りました。
そんなにがんばったのに、間の悪いことに、
新しい一歩を踏み出し、娘の死を乗り越えよう
とする両親の姿を見て、言い出せないシーンが辛かった。

遺された家族、そして殺された本人自身が
死を乗り越えて前に進んでいくまでの話なんだよね。
私という存在を忘れないでいてほしい・・・。

”The Lovely Bones”、愛しい骨たち。
無念にも命を絶たれてしまった少女たち、
愛する家族、友達、恋人、生まれてくる新しい命。
すべての愛しい骨たち。
今は亡き人たちも、きっと天国から見守ってくれているから。
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2 コメント

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スージー、悔しかったでしょうね。 (sabunori)
2011-06-21 20:59:36
kinoさん、こんばんは。
TBさせていただきましたー。
私はこの作品の例の天国の映像がダメなクチだったのですがキャスト陣はものすごく良かったですよね。
特にスタンリートゥッチのいつもの男の色気ムンムンを封印した犯人役はスゴイ!
ただ彼の最期がえぇっ!?というような幕切れだったのがちょっと残念だったです。
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たしかにたしかに! (kino)
2011-06-22 09:43:36
>sabunoriさん
こんにちは!
天国の映像、日本人の想像とは違ってましたね。
無駄に長い気もしましたが・・・。
スージー役の女の子もよかったし、スタンリー・トゥッチ、
素晴らしかったです!
そう、あのラストはねぇ。勧善懲悪でそれ相応の
償いをして欲しかったです。報いは受けてるんですが、
気分としてはすっきりしないです。
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