「ハッピー・フィート」 鳥は目が怖い

かなり前から予告を何度も見ていたアニメ
「ハッピー・フィート」（HAPPY FEET・2006年・オーストラリア/アメリカ）
でも、鳥の目ってなんか怖くない？

ヒュー・ジャックマンが声の出演をしてることを知って、
絶対見る！と思ってました。

”心の歌”を人生（？）の折々で朗々と歌い上げる皇帝ペンギン。
メンフィスとノーマ・ジーンの子供、マンブルは
生まれついてのひどい音痴。
でも、代わりに素晴らしいタップを踏むという特技があった。
しかし、長老に不吉よばわりされ、仲間はずれにされ・・・

マンブルの自分探しの成長物語なのかなーと
思っていたら、後半ちょっと趣が変わってきて、
魚を乱獲したり、得体の知れないモノを捨てる”エイリアン”との
和解の旅へと発展していきます。
（動物園のシーンはあまりにリアルで　怖いほどでした。
バッド・エンディングの映画なら　あそこで終わりだよなぁ・・・）

そのへんが　ちょっと期待はずれというか、
「不都合な真実」とあわせて今年のアカデミー賞を
この映画が受賞したことが　なるほど・・・って感じでした。
アニメだし、ハッピーエンドだし、それでいいんだけど
なんかこう、ええー　そういうオチなのー？って
釈然としない感じでした。

”自分探しの旅”だけじゃ　目新しさがないからかな？
それでも、両親との関係や、幼馴染の女の子グローリアとの恋を
もっと描いていてもいいかなぁ・・・と思えました。
うんうん、私だって、どんな出来の悪い子供だって
我が子は可愛いと思うよ！！

でも、ホワホワの可愛い赤ちゃんペンギンの姿には
思わず頬がゆるんでしまいます！！
海の中を泳ぎまわるシーンや　氷原を滑走するシーンは迫力満点。
ペンギンのミュージカル・ダンス映画なんてよく思いつきましたね。　

セクシーなヒュー・ジャックマンの歌声も聴けるし
（もっと聴きたかった！！）
芸達者なロビン・ウィリアムスも笑わせてくれます。