目の中のリンゴ

20年ぶりにオペラ座熱が再燃!!

12月に読んだ本

2012年01月04日 | 読書

12月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:3365ページ
ナイス数:173ナイス

九月が永遠に続けば (新潮文庫)九月が永遠に続けば (新潮文庫)
今年の読み納めがこの本でちょっとすっきりしないな・・・。なんとも陰鬱な気持ち。自分の息子が年頃になったらどうしよう・・・といろんな意味で思ってしまった。素人考えからすると、あれほどまでに正気を失った亜沙実が、普通に生活できるようになるまでに回復したのが不思議な気がする。
読了日:12月31日 著者:沼田 まほかる


おまえさん(下) (講談社文庫)おまえさん(下) (講談社文庫)
男と女の間というのは難しいものだ・・・。いくつもの実らぬ想いが切ない。弓之助もいつか、ずば抜けた頭脳だけではどうにもならない想いに身を焦がすことになるのだろうか。あるいは、巻き込まれてしまうのか。平四郎の奥方ではないけれど、その将来が心配になってしまう(笑) まるで身近な人たちのように思える登場人物たちが愛しくて、残りページが少なくなると、早く読み終えたいのと同時に、読み終えるのがもったいなくて速度をおとしてしまった。ぜひともまた続きが読みたい!
読了日:12月27日 著者:宮部 みゆき


おまえさん(上) (講談社文庫)おまえさん(上) (講談社文庫)
いろんな登場人物といろんな出来事がどう収束していくのか・・・。相変わらず手に取ったとき分厚さにひるむけれど、読み始めるとやめられない!
読了日:12月23日 著者:宮部 みゆき


漁港の肉子ちゃん漁港の肉子ちゃん
強烈なタイトルと表紙(クリムトだねー)!西さんによる各章の小さなイラストも愛らしい。宮城県石巻市の漁港がモデルだそうです・・・。そら漁港にもあるわな、焼肉屋!そこで働く肉々しい肉子ちゃんと娘、周りの人たちの物語。終盤、号泣しながら読みました。大きくて温かいものに包まれたような気持ち!私も叫びます。”女に子と書いて、好きと読むのやからっっ!” 
読了日:12月13日 著者:西 加奈子


少女 (ハヤカワ・ミステリワールド)少女 (ハヤカワ・ミステリワールド)
何作か読んで、登場人物が語る文体、偶然にも繋がっていく糸・・・という同じような展開だなぁと思うものの、やっぱり構成がうまくて、ぐいぐい惹きつけられる。意外に爽やかな部分もあり、ドロドロのオチあり。こういう作品を書き続けていくのはキツくないのかな?とプロ相手に心配してみたりもしますが、これからもこういうものを読みたい。「境遇」でがっかりしただけに、よけいに。
読了日:12月10日 著者:湊 かなえ


まんが親 1 (ビッグ コミックス〔スペシャル〕)まんが親 1 (ビッグ コミックス〔スペシャル〕)
男親の育児エッセイ漫画、面白かったです。いくら協力的な旦那さんでも、やっぱりお母さんのおっぱいには負けるよね。一般人には、赤ちゃんが生まれて生活が180度変わってしまうことがままあるけど、漫画家のお二人にとってはなかなか厳しいことなのでは、と心配になってしまいます。まぁ、新たなネタになってるわけですが(笑)理佐さんの本も待ち遠しいです。「ピータン」読みたいよー。
読了日:12月09日 著者:吉田 戦車


嘘つき。―やさしい嘘十話 (ダ・ヴィンチ ブックス)嘘つき。―やさしい嘘十話 (ダ・ヴィンチ ブックス)
西加奈子さんが読みたくて。ほかは初めて読む作家さんばかりでしたが、短編だったので読みやすく、他の著作を読んでみたいと思うものもあり、こういうのも良いな、と思いました。私は、西さんは長編の方が好みだな。(エッセイは大好き!)
読了日:12月08日 著者:


贖罪 (ミステリ・フロンティア)贖罪 (ミステリ・フロンティア)
「告白」で初めて湊かなえさんを読んだ時、すごく気分が悪くて、この本は二度と読まない!と思った。でもそれから湊さんの既刊本をほとんど読んでる・・・。なぜだろう。人間の持つ黒い感情や醜悪さ、ネガティブさを覗き見て、自分だけじゃないんだ、と安心するからだろうか???この「贖罪」、ちょっと都合よく繋がりすぎな気もしますが、それが小説ですもんね。WOWOWのドラマ、楽しみです。一度、西川美和さんあたりに湊作品を映画化してもらいたいな。
読了日:12月03日 著者:湊 かなえ


下町ロケット下町ロケット
純国産ロケット開発のドキュメンタリーを見た直後だったので、リアルに感じられました。自分の仕事に夢と誇りを持てるって素晴らしい。wowowでドラマ化されたのを先に観ましたが、非常に面白かった。うまくいきすぎ…と思いつつも、感動し、爽快感を味わいました。セリフもほぼ原作に忠実で、神谷弁護士や財前部長の設定などは、ドラマの方がよかったくらい。
読了日:12月01日 著者:池井戸 潤

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