目の中のリンゴ

20年ぶりにオペラ座熱が再燃!!

「明日の記憶」 謙さんの惚れこみ

2006年07月01日 | 映画タイトル あ行
そろそろ上映終了、やっと観られました。

「明日の記憶」 (2005年 日本)

主演の渡辺謙が、原作に惚れこみ、
自らエグゼクティブ・プロデューサーとなって取り組んだ映画です。

共演の樋口可南子さんつながりで、「ほぼ日刊イトイ新聞」
この映画に力を入れて紹介していました。
渡辺謙さんと糸井さんのメールのやりとりや、
糸井さんと堤監督、樋口さんとの対談など、
いろんな想いがじっくり語られているので見てみてくださいね。
コチラ → 「明日の記憶」とつきあう

広告会社で精力的に働くやり手の部長、佐伯(渡辺謙)が
若年性アルツハイマーであると診断される。
病は確実に残酷に脳を蝕んでゆく。
そんな彼を支える妻(樋口可南子)・・・。

まるで自分とは関係ないことのように思えるけれど
老いは誰にでもやってくるし、アルツハイマー病の
可能性だって、誰にでもあること。
それにいかに向き合い、明日を生きていくか、ということが描かれます。

仕事人間だった彼にとって、大事な会議やアポを忘れていたり、
人の名前が出てこなかったり、ということは致命的。
仕事が流行りのカタカナ語が満載の広告業界、というのも皮肉な話です。

事実を受け入れられない彼を諭す若い医師の言葉は
とても重みがありました。

会社の上司、若い部下達、取引先の課長(香川照之)の
温かい言葉には もう涙がぼろぼろ出てきました。

一方、妻は決して夫の前で涙を見せず、明るく励まし、
気丈に支えます。
(ごめん・・・私にはできそうにない・・・。)

渡辺謙さんの熱演もさることながら、樋口可南子さんの
可愛らしさ、自然で素晴らしい表情は 
さすが女優!と思わせるものでした。

「50回目のファーストキス」、「私の頭の中の消しゴム」、
「博士の愛した数式」といった記憶モノ映画もよかったけど、
よりリアルな心の動きを感じられた映画でした。

しかし・・・佐伯に診断を下す医師のミッチー、
”吾輩は主婦である”タカシ君に見えて仕方ない!!
ああ せっかくのいいシーンで私は何考えてるんだろ・・・。
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9 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ありがとうございます (☆kino)
2006-07-09 22:36:39
>mezzotintさん

TBいろいろありがとうございます!

お返しが遅れててすみません。

「明日の記憶」・・・・この若さでというのが なによりもショックでしょう。

なんで自分が???ってホントに思うことでしょう・・・。
返信する
TB一挙に・・・・。 (mezzotint)
2006-07-07 16:24:40
kinoさん

こんにちは!どの映画も甲乙つけがたい素敵な映画でしたね。「明日の記憶」は現実起こりうる事として、受け止めた映画です。昔これほど若い方ではありませんでしたが・・・60歳前後の女性が排泄の仕方が分からないと私に訴えられたたことがあり・・・どうしたらよいのかと戸惑った経験があります。
返信する
そう、それです (☆kino)
2006-07-04 01:35:31
>こっちゃん

「吾輩」はすごい面白いんだけどねー。

どうにも強烈で。

吾輩観る前に観たかった・・・・。
返信する
我輩は主婦であるって。 (こっちゃん)
2006-07-03 17:29:19
オープニングでミッチーが唄ってるやつね。(笑)



「わたしわぁ~みどりのぉ~おかゆになりたい~」

って。

ワケワカラン
返信する
平凡な幸せ (☆kino)
2006-07-03 10:17:56
>Cartoucheさん

ほぼ日の謙さんのメールはこれまた誠実でよかったですね。

イトイさんと奥さまの樋口さんの対談も興味深かったです。

健康で平凡に暮らせることは とても幸せなことなのですね・・・。

大事にしないと。
返信する
Unknown (Cartouche)
2006-07-03 08:36:48
私も”ほぼ日”の謙さんとイトイさんの対談?メールを見る前に読んで、改めておふたりの深さ、特に謙さんの演技への思い、筆力の確かさに驚きました。・・それにしてもいつやってくるかわからない恐怖。毎日を大事に生きなければ・・
返信する
なかなか・・・ (☆kino)
2006-07-03 01:12:56
>のらさん

でしょう!!私も、「吾輩」以前に観られていたら

ミッチーで違和感感じずに済んだのに。



謙さんがいかに真摯にこの映画に取り組んだのかが伝わってくる

糸井さんとのメールでした。

樋口さんが仰ってた、”現場のみんなの目線(こころざし)が高い”

っていうのが 表れてる気がしました。



>choroさん

映画を見て、”自分や家族にも起こりうること”

と思ってはいても、やっぱり実際にその立場にならないと

本当の気持ちはわからないのでしょうね。

「半落ち」ではいまひとつ共感できなかったのだけど

自分なら・・・ああ どうするでしょう・・・。
返信する
誰もが不安・・ (choro)
2006-07-02 08:14:40
謙さんと同世代の私としては、公開当初は怖くて敬遠していたのですが、ちょっと元気のある日に観てきました。

 

誰もがならないとは言い切れない病気・・・怖いですよね。

予防はできないので、もしなった時は本人もさながら家族は・・・

という問いかけをされているようで考え込んでしまいました。

心の準備をいくらしておこう、と思ってもやはりその時にならないとわからないと思ってしまいます。



生きていくのって大変なんですよね・・・



だから今を大切に・・なんてすぐに思ってしまう私なのですが。



TBさせていただきますね
返信する
いや~私も・・ (のら)
2006-07-02 00:41:27
タカシ君を先に見て、この映画を見ていたら

きっとkinoさんと同じことを感じたでしょう!

「ほぼ日」は前はたまにのぞいてましたが

このところご無沙汰だったんで、

リンクのページに飛んでみました。

私はこの映画がらみで謙さんの特番をテレビで

やってたのを見ましたが、彼の人間性にますます

惹かれるようになりましたよ。

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