目の中のリンゴ

20年ぶりにオペラ座熱が再燃!!

2月に読んだ本

2013年03月02日 | 読書

2013年2月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:1819ページ
ナイス数:302ナイス

みちくさ道中みちくさ道中感想
エッセイ、面白かった。やっぱり”男前”な方だな、木内さん(笑)木内さんの小説を読むといつも、昔に生きた登場人物がすごく身近に感じられる。そのわけがこの本を読んでわかった気がする。これからも楽しみです。
読了日:2月27日 著者:木内 昇


真夜中のパン屋さん 午前2時の転校生 (ポプラ文庫 日本文学)真夜中のパン屋さん 午前2時の転校生 (ポプラ文庫 日本文学)感想
第1巻から、表紙のライトさに騙されてます。内容はとても重くてシリアスなんだけど、いい味出してる登場人物たちの軽快さや、美味しそうなパンの描写に救われてます。今回も、親子関係、医療問題などなど絡めつつ・・・気になるところで終わりました。早く続きを!!!とりあえず明日はタマゴサンド食べよう(笑)それにしても・・・ドラマ化!!!観ないぞ、私は。
読了日:2月24日 著者:大沼 紀子


旅猫リポート旅猫リポート感想
ずるい!ミエミエやん!泣かせよう泣かせようとしないでよ!その手にはのらへんから!!と思いながら読み進み、その斜に構えた気持ちもあえなく陥落。読み手のツボを憎いほど心得た、有川さんの”ウマい”物語があまり好きでない私(しかも犬派)も、この本には泣かされた。小説家という人はほんとうにすごいね。いくつもの人生を、まるで自分の大切な思い出のように生き生きと、リアルに描き出す。猫がつなぐ人と人。彼が生きた証はみんなの心の中に。 読まず嫌いせずによかった、と思った本でした。
読了日:2月21日 著者:有川 浩


何者何者感想
ああ~自分の就職活動が今じゃなくて本当によかった!としみじみ思った。いわゆるバブル期入社の自分でも、内定がもらえないと自分を否定されたようで落ち込み、イイとこに決まった友達を嫉ましく思ったりしたもんなぁ・・・。まだ卒業できるかどうかもわからんのに、会社に入って何がやりたいか、なんて語れるわけないやん!面接なんて、しょせん口先だけのウソやん?!と就活がアホらしくも思えたなぁ・・・。いくら時代とやり方は変わっても、そんな気持ちは変わらないのだ、と実感した。(続く)
読了日:2月14日 著者:朝井 リョウ


ふるふる感想
またまた不思議な作品だった。でも西さんらしい。さらに一段上がった印象すら受ける。ほんとうにいつも以上に生々しくて、生理的な嫌悪感に踏み込んでくるギリギリ一歩手前な感じ(私にとって)。 理解しきれたとは言えないし、キレイな感想は書けそうにないけど、なんというか生きることの本質に触れたような気がする。畳み掛けてくる終盤が、ちょっと急展開な印象もあったけど、深いです。”白いもの”って、お母さんという女から生みだされた”しゅ く ふ く”なのかな、と私は思いました。
読了日:2月11日 著者:西加奈子


婚外恋愛に似たもの婚外恋愛に似たもの感想
表紙からして素敵だわ!アンニュイな美女がファンサうちわ・・・。宮木さんは初読みでしたがハマりそう。社会的立ち位置が見事に違う5人の女。美醜もお金のあるなしも仕事も旦那も子供も共通することは皆無。普通に生活してたら絶対に口もきかないような5人を結びつけるのは”スノーホワイツ”=デビュー前の美少年アイドルグループ。アイドル好きもBL好きもセレブ美女に憧れる人も楽しめる"婚外恋愛”の物語。文章がめちゃめちゃ私好みです。何度もふきだしてしまった。
読了日:2月6日 著者:宮木 あや子


母性母性感想
良くも悪くも”湊かなえ”。読んでいるとだんだんムカムカしてきて、どうしてこの人はこんなにも人の暗くていやらしい部分をネチネチ書くんだろう??もうやめて!という気分になってしまう。同じ出来事が母と娘の両サイドから描かれるが、その気持ちのすれ違いぶりが痛々しく悲しい。「結局のところ、愛なんてエゴとエゴのぶつかり合いなんじゃないだろうか。」それに尽きる。娘とこれから生れる子供もまた、どこか歪んだ関係になりそうな気がして不安だ。
読了日:2月6日 著者:湊 かなえ

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2 コメント

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Unknown (choro)
2013-06-27 16:32:14
kinoさんの読書量の1/10くらいの私ですが、ようやく「何者」を読みました。^^;

リアル就活生がこの春いた我が家なので、これは痛かった~というか、就活真最中だと本人はもとより家族もちょっと読むのはきついかも。

うちは娘は就活が本格化する前に、そして私は終わってから読んだのでよかったです。
でも、朝井君、すごいですね。この筆運びはタダ者ではないと感じました。(笑)
同世代の親として、これからも応援していきたい作家さんです。(^^)
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就活・・・ (kino)
2013-06-28 00:36:18
>choroさん
いえいえ、私は映画が観られないぶん、読書してる感じで・・・。
「何者」、リアルでしたね。
自分の就活時代が今じゃなくてよかった、って本当に思いました。
朝井さん、このさきどういう作品を書いてくれるのか
楽しみな作家さんですね!
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