目の中のリンゴ

20年ぶりにオペラ座熱が再燃!!

出産の日

2007年06月23日 | ミニkino
ちょっと長くなりますが、私の出産覚え書きです。
写真は、生まれて産湯をつかった後、
ベッドに連れてきてもらったミニkinoとの初対面です。
この時はちょっと弱弱しい感じだったんだよなぁ。
小さくて壊れそうだったなぁ。

さて、私が出産したのは、開業医の産婦人科でした。
そこは、まだ新しくてけっこう繁盛しているんですが・・・

妊婦検診のたびに泣きそうになるくらいに先生が無愛想で怖い
私とさほど年の変わらないような男の先生なんですが、
とにかく忙しいので診察時間は5分ほど。
挨拶も世間話も一切なく、必要なことのみ。
体重管理、塩分の摂取、運動、逆子などなど、
笑顔一つない厳しい指導でした。
怖くて しょーもない質問や、聞き返すことなんて
できなかったもの・・・。
(他の人もみんなそう言ってたので 私の思い過ごしではない)
後で、先生は学生時代は筋金入りの体育会系だったと知り、
納得したものです。

その厳しい指導の甲斐あって 無事に生むことができたわけですが。

この病院、完全個室で15室ほど。(特別室もあり)
出産するのはLDR室という、普通の部屋にベッドがあり、
それがいざとなったら 機材などが運び込まれ、
ベッドが分娩台に早変わり。
待機から陣痛、出産、後の休憩まで
部屋を移動しなくていいんです。
それはすごく楽でした。
もう生まれるーって時に移動なんて絶対無理!!
そのほかにも、最新鋭の”音楽と映像の癒しシステム”
なんてものも設置されてますが、ハッキリ言って
いざという時にはそんなもん 観てる余裕なし。

その部屋には陣痛の間は家族も入れて、いざ分娩の時には
妊婦の夫と実母だけは立会いできます。

その日、5月8日は定期健診の日で、38週4日でした。
血圧が153/92まで上がっていたため、即入院、その日のうちに
出産とあいなりました。
心の準備ができていなかったので ホントにドキドキしました。
それが朝の9時半ごろ。

ベッドに横になって点滴しているうちに、生理痛のような痛みが
徐々にやってきて、それがだんだんと強くなり、
「痛いー痛いー!」とわめいてました。
それでも子宮口はまだ4センチしか開いてないって 
どういうことー?!
夕方に破水した後は、陣痛の波が寄せては返す。
陣痛や胎児の心音のモニターを付けていたのですが、
そのグラフの動きを見て 旦那が”そろそろ来るで!”と
言ってくれるのはいいんだけど、対処のしようがない。
何度”痛い”と言ったかわかりません。
後で旦那は、”あの時はワガママ放題言うてたなぁ”と
言ってましたが。
(腰をさすってくれた母は後日 筋肉痛になったそうです)

7時半ごろ、やっと子宮口が10センチ開き、分娩の準備オッケー。
”いきんでいいですよ”と言われたんだけど、
これまたしんどい。
”んーっ!!”といきむんだけど、
声は出さず、目は閉じず、ウンチをきばる感じで、と
言われても、ホントに難しいもんです。
(声を出すと力が逃げる、目を閉じると顔に力が入るから)
2度続けていきむんだけど、2回目が肝心、と言われても
1度目で力出し切ってるんですけど・・・。
ものすごい顔してたと思う。
一生のうちで あんなにがんばったことはないと思う。
その横で「目ぇ!目ぇ!」と言ってる旦那。
(いきむ時に目を閉じるな、ってこと)
なんで私だけこんなにしんどいのー?!と恨めしく思いました。

助産師さんに”頭が見えてきたよー。髪の毛は少なめみたい。
地肌が見えてピンク色”と言われて、
なんだかすごく愛おしくなりました。
母親学級で習ったんだけど、生まれてくる時、
赤ちゃんもすごくがんばってるんだよね。
頭蓋骨を小さく重ね合わせて 頭を小さくして
アゴを引いて出やすい姿勢をとって、少しずつ回転して。
私もがんばらないと!と思えました。
後で知ったのだけど、LDR室のそばが 新生児室と授乳室。
ほかの赤ちゃんの泣き声がよく聞こえてきて、
私の赤ちゃんも早く生まれないかなーと思いました。

一体あとどれだけいきんだらいいの??と思った頃に
いきなり先生が登場。今度はいきんだらダメで、
”ハッハッハッハッハ”と短い呼吸で、と言われて
皆で”ハッハッハッハッハ”と言ったら
つるんと生まれてきました。

男の子ですよー だって。
生まれるまで性別がハッキリ聞けなかったから、
あー 男の子だったのかーって ビックリするやら感動するやら。
生まれたのは夜の8時半ごろ。
分娩所要時間は9時間半ほど。
促進剤を使ったにしても、初産では早い方ですかね。

もう後は、胎盤が出たのもよくわからないし、
縫合されてる間は、麻酔が全然効いてなくて痛かったし
はぁ~終わった~!!って嬉しくて嬉しくて。

横で処置されている赤ちゃんを横目で見てました。
しばらくして、産湯に入れてもらって綺麗になった
我が子が連れてこられて、おっぱいを吸わせました。
まだ出てないのに一生懸命吸ってる様子が
本当に本当に愛しくて可愛かった!
小さくて壊れそうで触るのが怖いくらいでした。
目はパッチリ開けていて、想像してたみたいな
シワくちゃじゃなく、つるんとした顔してました。

その後、部屋に夕食を持ってきてくれて食べた後、
(これがまた美味しかったんだー!完食したわ!)
11時ごろ入院する部屋に案内され、
長い1日が終わりました。

なんだか気持ちが高揚して、ぜんぜん眠れなかったなぁ。
出産の痛みは不思議と忘れてしまうもんだ、
と言いますが、産後一ヶ月半の私は全く忘れてません!
本当に痛くてしんどかった!
でも、これだけしんどい妊娠期間を経て
大変なお産をして産んだ子が可愛くないはずがない!
この日のことは 一生忘れないと思います。
無事に生まれてきてくれてありがとう。
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16 コメント

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やばい! (sabunori)
2007-06-25 07:27:38
朝からオジャマするんじゃなかったー!
これから出勤するというのに顔が涙でグシャグシャだわー。(笑)
後になって語るは易し、で(聞いている私なんて更に易し、ですね)実際はここに書かれているのの何十倍も大変だったと思います。
これを読ませていただいただけでも私にとっては「す、すごい!素晴らしい!!」な体験談です。
ご家族の愛情も伝わってきました。
こんなステキなご家族に囲まれて生まれてきたミニkinoちゃん、すくすく育ちますように♪
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よく頑張りました (げんき)
2007-06-25 13:56:30
kinoさんこんにちは
出産の覚書とは素晴しい!!
ここに書かれていることを、ぜひミニkino君が大きくなったら、話してあげて下さいね
お母さんはみんなこんな風に、頑張ってこの世に命をおくりだすんですよね~~~
ちなみに、私
4人も産んでおきながら、いきみがものすごく下手くそ・・・毎回助産婦さんに「何やってるの!!」と怒られておりました。
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Unknown (brenda)
2007-06-25 21:08:14
kinoさま、お久しぶりです。

妊娠・出産・子育てのご様子、時々拝見させていただいていました。本当におめでとうございます。きりりとしたお顔立ちの可愛い赤ちゃんですね。

先日家の掃除をしておりましたら愚息の通知表が出てきまして、もう黄ばみかけていまして…(笑)でも「教育ママゴン」をしていた頃が懐かしく思い出だされました。そして、「あー、私は子育てが終わったんだ…」と何とも言えない気持ちになりました。

こうやって月日は流れていくんですね。
これからも時々覗かせてください。
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母は偉大 (☆kino)
2007-06-26 17:37:43
>sabunoriさん
ほんと、こんなすごい思いをして、世のお母さんは
子供を生み育てているんだなぁ・・・と感心。
子供がいなくても、親の気持ちや、子供を持つということを
想像できているつもりだったけど、いや、それ以上です。
ホントに恐れ多いことで、この先不安もいっぱいだけど
初心忘れるべからず、ですね。

>げんきさん
男の子には、大きくなってからこういう話する機会が
あるかなぁ・・・・なんて思ったりするのですが
そういう話ができる子に育ってくれるといいなぁ。
4人もこんな経験されたなんて、すごい!!
経産婦さんは ホントに産むのが楽らしいですが
そうでもなかったんですね?(笑)

>brendaさん
お久しぶりです!こんなことになってます(笑)
今まで自分の楽しみばっかり優先して自分勝手に
過ごしてきた分、しばらくはガマンしなくちゃ・・・。
1日1日が必死で、1年後が想像つきませんが、
笑って振り返ることができますように。
これからもよろしくお願いします!
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kinoさんこんにちは! (ichiko)
2007-06-27 17:07:09
もう、読んでるだけで力入ってきます。
なんか痛い気もしてくるほどでした。
同じ体験を今後私もすることがあるかどうかはわかりませんが、すばらしさと怖さと痛さがすごーく伝わってきました。(正直今ちょっと複雑な気持ちだ・・・)
育児子育て大変だと思いますが
無理をなさらず、抱え込みすぎず、kinoジュニアとともに明るく楽しく過ごしてくださいませね~(^^)
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本当にお疲れ様! (choro)
2007-06-28 09:53:15
出産当日のことって何十年経っても覚えているものなんですよね。
kinoさんの奮闘記を拝見していろいろと又思い出してしましました。
これって凄い体験ですよね~でも女性にしか味わえないもので、おっしゃるとおりこのような思いをして生まれてきた我が子ですから可愛いのは当然ですね!(^^ゞ

「ベイビー・トーク」を観ていて(コメントありがとうね)いろいろと思い出しては笑ったりホロっとしたり・・・
母親って凄いと思いません?(笑)

とにかくご自身のお体には気をつけて、赤ちゃんとの生活もきっとすぐに慣れられると思いますので頑張ってくださいね!(子どもの笑顔は最高ですよ♪)
返信する
こればっかりは (☆kino)
2007-06-28 16:42:38
>ichikoさん
出産体験って、ほんと言葉では言い尽くせないですよ(笑)
なかなか子育てを楽しむ余裕を持てなくて きゅーきゅーですが、
今しかない時を大事にします!

>choroさん
ありがとうございます。あんな若いママもスリムなママも
2人3人と産んでるんだもんなぁ・・・強いわ。
私も早く懐かしく思い出したいですわ~。
昨夜も、なかなか寝ない王子にイライラして
ほっぺをムギューとして意地悪してしまいました。
ホントにゴメン。
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miniキノくんりりしいぞ! (むぎゅー)
2007-06-28 21:29:31
感動巨編だったのに・・・
ホッペむぎゅ~の絵面が浮かんで
笑いがとまんない私です。

私の姉もそうだったよ~
第一子はどうしても気遣いしちゃうみたい。

kinoしゃんお互いジャンルは違うけど
がんばろうね。
さりげに遊びにきますよ~だ。
ではでは
返信する
ご無沙汰してます。 (チェブ)
2007-06-28 22:51:16
お元気そうで何よりです。

そして出産経験のない私ですが
思いっきりいきみながら読んでました(笑)

ミニKinoくんのこれからの成長が楽しみですね。
健康で元気な男の子に育ちますよーにっ!
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腰をさすっていたのは。。 (mさと)
2007-07-01 13:36:42
ボクです。(^^ゞ
長女の時、2時間近くさすってたなぁ。。(^_^)b

今まで3度出産に立ち会いましたが、結局3回とも分娩室には入れなかった。。廊下で待つもどかしさを思い出しました。
3人とも切迫早産で、生まれる前は手が掛かったけど、出産は結構軽かったなぁ。。
一番下の子が女医さんだったけど「指二本で内診すると赤ちゃんの頭に触れちゃうほど開いちゃってます」って言われて即入院したときは、後で思い出して「なんて生々しいコメントなんだろう」と思ったものです。

生命の神秘、ですね。(^_^)b

男性が出産の痛みを経験すると、痛さのあまりショックで死んでしまうのでは、と言うほど、痛いらしいと言うことは分かってますが。。

まずはお疲れさまでした。(^_^)b
そして、これからもお疲れさまです!
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