朝は少し日がさしていたけどやっぱり予報通りに曇り。

今日の昼飯の後のお茶は、宮崎県五ヶ瀬産の包種茶・みなみさやかにした。

わずかに萎凋したお茶を包種茶という。
日本茶の緑茶は不発酵茶。収穫した茶葉を新鮮なうちに熱処理する。
萎凋というのは摘み取った茶葉をそれぞれの産地のやり方で放置して萎れさせ香りの発揚を促す工程のこと。
フレッシュを好む日本人が愛してきた日本茶の緑茶の従来の価値観からすれば、少しでも発酵してしまったお茶は価値の無いものだった。
でも最近では、わずかに萎凋させたお茶、包種茶の人気がじわじわと上がってきてるという。
と、HIGASHIYAさんで教えてもらった。
このみなみさやかの茶葉は大きい。
急須にしようか蓋碗にしようか。

急須で淹れた。


味も香りもほぼ台湾茶の水仙だ。
私は日本茶より紅茶や中国茶や台湾茶やコーヒーを喫することの方が圧倒的に多い。
夏も近づく八十八夜なイメージの日本茶が工程ひとつで台湾茶の味わいになるのがなんとも不思議な気がした。
HIGASHIYAさんで教えてもらわなければ、国産の包種茶を買うことはなかっただろうな。
お洒落に日本茶を出す店がトレンドな感じだけど、全体を見れば日本茶は凋落傾向。生産者さんたちはそれぞれに工夫。
ただ、国産紅茶もそうだけど、どこで日本色を出すかになるのかな。
菓子はHIGASHIYAさんの柿衣。

長野県産の市田柿に白餡とバターをはさんだ贅沢な折衷。

アフターコロナ禍はどんな風に世の中動くんだろ。
