ようやく長い長い夏が終わったようだ。

横浜市民ギャラリー。


新・今日の作家展2024「あなたの中のわたし」。
会期は9月14日~10月7日。
横浜市民ギャラリーは、開館した1964年から40年にわたり「今日の作家展」を開催してきた。
「新・今日の作家展」は、「今日の作家展」を継承し、毎年テーマを設けて同時代の表現を多角的の紹介し、その表現を考察している。
9回目の今回は、布施琳太郎とスクリプカリウ落合安奈。
布施琳太郎。
布施琳太郎(1994~)。東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業。東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻修了。
スマートフォン発売以来の都市における「孤独」や「二人であること」の回復に向けて、自ら手掛けた詩やテクストを起点に映像作品やウェブサイト、展覧会のキュレーション、書籍の出版などを行っている。
今回の作品は、都市プランナー・浅田孝が開発し40年ほど経過してもうまく回っているみなとみらい21地区に、布施が思いついた「架空のマッチングアプリ」をつくり、そこでおきるコミュニケーション自体をひとつの空間として体験してもらいたい、という。
なにがなんだかよくわからないけど、受付で貸与されるペンライトで照らしながら会場へ入る。
この物語は「もうひとつのミュウ」。
壁に張り付けていくという実にクラシックな手法で、展開していく。














布施は、この物語を、未だ私たちが出会ったことのがない、考えたことのないような恋愛や性愛の状態を考えるための梯子としたいという。
いや、もう始まっているようにも思うのだった。

