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2024・2・25 川崎市岡本太郎美術館「第27回岡本太郎現代芸術賞展」。池田武史。長雪恵。小山恭史。

川崎市岡本太郎美術館。

「第27回岡本太郎現代芸術賞展」開催中。
会期は2月17日~4月14日。
「岡本太郎現代芸術賞」は、時代に先駆けて絶えず新たな挑戦を続けてきた岡本太郎の精神を継承し、自由な視点と発想で、現代社会に鋭いメッセージを突き付ける作家を顕彰するべく設立された。
27回目の今回は、621点の応募があり、22組の作家が入選した。
岡本太郎賞はつん。
岡本敏子賞は三角瞳。
特別賞は池田武史、長雪恵、小山恭史、クレメンタイン・ナット、月光社、小山久美子、ZENG HUIRU、タツルハタヤマ、フロリアン・ガデン、村上力。

池田武史。
池田武史(前世紀末付近~)。アーティスト。ハードコアパンクバンドcore of bellsのドラマー。
作品名:Space X
サイズ:300×300×500㎝
素材:紙、アクリル絵具、クレヨン、木製パネル、人形、ビデオ等。







晩年のマーク・フィッシャーは、資本主義こそがすでに人間社会に存在している人工知能=AIであるといったという。
池田は、映画「遊星からの物体X」に登場する地球外生物を重ね合わせ、現実のアートの世界を鑑みる。冷戦下では自由主義のプロバガンダに利用され、現在はマーケットの中で投機的に制作販売される。
「AI」「物体X」「抽象絵画」「不定形」「自己増殖」などの側面から資本主義を表象することを試みる。


長雪恵。
長雪恵は東京生まれ。。多摩美術大学造形表現学部造形学科油画専攻卒業。
作品名:きょうこのごろ
サイズ:500×500×500㎝
素材:シナベニア、マーカー、クレヨン、色鉛筆、水彩、机、椅子




絵をずっと描いてきて、私には沢山の制作物がある。
それらの作品の価値は私が抱く想いとは裏腹に、他者の価値観との間にズレがあることを知った。
と長は言う。
時代は変わり、時間は流れ、そして作品も変わり続ける。
ということを、過去作を解体してアップデートさせることで再構築していく。




小山恭史。
小山恭史(1987~)は神奈川県川崎市生まれ。
中学校卒業同時に社会に出て、左官業、鳶職、解体業、パチンコ店店員など様々な職を経て、都内の撮影スタジオに入社して写真を学び、現在はフリーのフォトグラファーとして独立。
作品名:無明
サイズ:500×500×20㎝
素材:布、木材、LED




小山は、建設現場で働いた経験からインフラが整い建物が乱立したことによりデザインの概念が無い街作りが進められてきたように思うという。
一般的にイメージされる東京や大阪のような街は、実際にはそれぞれの記憶の蓄積による想像から形造られていくように思うという。
看板(コマーシャル)を人間の欲望を駆り立てるものと位置付け、食欲・物欲・性欲・承認欲などの煩悩と捉え、この作品に「無明」と付け表現。



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