<むしまるQゴールド 熟考の2001年度 その2>
ボス豚(とん) 作詞/亜蘭知子 作曲・編曲/西原俊次 歌/鈴木トオル ギター・オーケストレーション/江口・ヨンタナ・正祥
ブタの群れにもボスはいるのですね。でも、ボス豚が戦って敗れる相手は若いチャレンジャーのブタではなくて、リス(と)トラ。家畜の哀しさです。ボス豚をしたう息子も、父ちゃんは今ごろどこかでトンカツしてるかな、と思いをはせています。
曲全体のベースにしているのは、ボストン2枚目のアルバムのタイトル曲、『ドント・ルック・バック』(1978年)。Aメロの旋律は全米1位のヒット曲『アマンダ』(1986年)を引用しています。印象的なギターのフレーズ(ギター・オーケストレーションと言った方が良いのでしょうか)は、『ピース・オブ・マインド』(1977年)に似ているような。まあ、この曲と『ドント・ルック・バック』のギター・ソロはとっても良く似ていますから、素直に『ドント・ルック・バック』のパロディと言っても良いのですが。
ビデオクリップ冒頭の空飛ぶ円盤もボストンネタです。ボストンのアルバム・ジャケットには、ギターを下から見て空飛ぶ円盤に見立てた飛行物体が必ず描かれていますので。背景も含めると、アルバム『ドント・ルック・バック』のジャケットですね、これは。
ビデオの最後に、「No Synthesizers Used」というクレジットが出てきますが、シンセサイザーを使わずに宇宙的な響きのするギター・オーケストレーションを生み出したのがボストン(というか、リーダーのトム・ショルツ)で、アルバムに「No Synthesizers Used」あるいは「No Computers Used」とクレジットしていました。江口・ヨンタナ・正祥さんも、ギターだけでこのサウンドを作ったんだ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます