今日も元気さんぽ俳句メシ

散歩は吟行まいにち吟行雨の日はぐるぐる部屋でさんぽ

夏のショック!

2022-07-12 16:47:51 | 夏の俳句



                石畳下駄の鳴る音の涼しかり






                水筒を下げてをのこの夜店かな


                鬼太郎のどこかゐさうな夜店かな





                夏のショック廃止なりしかもめーる



暑中見舞いをと思って、郵便局に「かもめーる」を買いに行った。
何と、もう発売を止めになっていた!そんなことちっとも知らんかとちてんしゃん(古い昭和のギャグ(^^♪)
夏の風物詩となっていた「かもめーる」を廃止にするなんて。これは日本の情緒の破壊だ。無味乾燥の郵政省になったんだねえ。
「代わりに、夏の絵ハガキあります。」と出して見せてくれたが、しょーもない。クジ付きでもない平凡なそんなもん売れへんで。



カラフルに集ふ浴衣の娘たち

2022-07-11 14:16:24 | 夏の俳句



               浴衣着の下駄音軽き石畳


               浴衣着の君が待ちたる石畳





               風鈴の風なくのびたる舌かな


               風鈴の聞き耳立つる無風かな





               タイミングよく来たりし毒消売


               毒消売いつしか妻に迎へけり



三夏の季語「毒消売」は、もう死語でしょう。若い独身の女性が売り歩いていたとか。見たことあらへん。
今朝、蝉の合唱をちょこっとだけ聴きました♪夏らしくて好きです。

民宿の朝餉の匂ひ明易し

2022-07-10 10:42:15 | 夏の俳句



               階段の軋みギシギシ明易し





               明易や外気入り来る台所





               鉢植の並ぶ路地裏明易し





               明易や玄関灯の消し忘れ





               勉学の机上に寝落ち明易し


               明易やサイレンで知る投票日



昨日の夕立の雷はたいしたことなく、雨はたっぷり降って、理想的な夕立だった。
その影響か、今朝の11時を回ったこの時間、まだ涼しい。
今日は投票日。ちゃっちゃと済ませて来よう。
あの、投票所の雰囲気が嫌いだ。用もない?のが10人から並んで正面向いて座ってる。

湧き立つ入道雲の白が好きだ

2022-07-09 13:04:00 | 夏の俳句



               雲の峰はりあふ親父ちから瘤





               噴井浴び昼餉へ向かふ農夫かな


               子らの遊びの声弾む噴井かな





               名画座の回想やアイスコーヒー


               苦みにある俳優アイスコーヒー


               なんちゃっておじさんやアイスコーヒー



今日も名句が出来た。
アイスコーヒーの句は少ないから穴だよ。「飲む」なんて付けてる句もあった。梅沢冨美男から「わざわざ飲むと言わなくても飲むものに決まってるだろ!」と言われるよ。
プレバトで一番の有望は、フルポン村上だと思う。漫才はおもろないけど。

串カツの二つ刺したるミニトマト

2022-07-08 10:47:26 | 夏の俳句



               トーストにチーズと刻みミニトマト


               大鍋にカットトマトのハヤシかな


               大皿にスライストマトの昼飯


               スライストマトにウスターソースかな





               ガブリ食ふ冷やしトマトの雫かな


               井戸水の桶に漂ふトマトかな


               井戸水にでんぐり返るトマトかな





               青トマト少年性に目覚めけり





               素麺は一に出汁つゆ二に薬味


               食堂の親父はち巻き冷さうめん


               食堂のおばちゃん運ぶ冷さうめん


               ほろ酔ひの締めとしたる冷素麺


               人生やどん尻の流し素麺



蝉の鳴き声を昨日の朝はじめて聴いた。
でも、一度きりでその後は鳴かない。これも暑すぎるせいかな。
公園に行けばうるさいほど鳴いてるのかもしれないけど。
蝉の鳴き声を聴かないと落ち着かない。
夏は汗かきにとっては苦手だけど、冬と比べたら夏を好む。
連日の、ほとほとまいる真夏に、ふと、夏の匂いを嗅ぐことがある。
どんな匂いか説明は難しいけれど。
 
夏の匂ひを風に土に嗅ぎにけり
 何とも逞しき夏の匂ひかな
 窓開けてふと嗅ぐ夏の匂ひかな