ウルトラマンブレーザー
第5話「山が吠える」は、これまで以上に、深いストーリーだな、と感じさせてくれるものでした。やはり、ウルトラマンブレーザーに変身するゲントが、特殊部隊の隊長って言う責任ある立場にいる人物だからか、ストーリーの内容が、どちらかといえば、大人っぽくなっているんでしょうかね。
いつ、どんな怪獣が出てきても対処が出来るように、防衛用の装備を充実させておかねばならない。そこで、今回は、とある場所で、新型レールガン「メガショット」の演習を行う事に。その場所と言うのが、実は、隊員の一人であるアンリが、幼い頃に住んでいた場所だった。思い出が残っている場所ではあるものの、仕事中と言う事で、そこは公私をしっかりと分けようとするアンリ。社会人としては正解のスタンスだけど、まだまだ、硬さが肩から抜けてないな。
そんな折、いきなり、演習の場へ拡声器を片手に飛び込んできた眼鏡っ娘。彼女の要求は、この演習の即時中止。何故、演習を止めろ、と訴えてくるのかっつーと、どうやら、この場所には、守り神様が眠っているらしい。これは、『ウルトラマンシリーズ』ではお馴染みの設定ですね。この眼鏡っ娘、ミズホはアンリの幼馴染で、慌てて、アンリはミズホと方言丸出しで喋ってしまう。意見はそれぞれでしょうが、地が出た時に方言で喋っちゃう女の子、私は嫌いじゃないですね。
まぁ、私の癖はさておき、ミズホから事情を聞いたアンリだけど、これもまた、仕事であるだけに、演習を中止する訳にはいかない。モヤモヤとしつつ、演習を開始し、「メガショット」の性能を確認し始めた時だった、案の定、守り神である山怪獣・ドルゴが覚醒してしまう。山に同化していただけあって、どデカい!! そんな体に、気付いたら、「メガショット」が装着されていたんだから、そりゃ、痛いわ。人間で言えば、熟睡している時に、勝手に、おしゃれ感覚のインプラントを埋め込まれたようなもんだな。アースガロンを一撃で行動不能にしたドルゴは、二度寝をかましてしまうが、それは一時間もすれば、起きてしまうような浅い眠り。その一時間の内に、ドルゴに再封印を施す、万が一の時に備えて、アースガロンの修理も終わらせる、と決断するゲント。さすが、出来る隊長だ。
お約束で、ドルゴが思っていたより早く起きてしまい、ドルゴの背から落とされてしまったゲントだけど、慌てず、ウルトラマンブレーザーへ変身。とは言え、さすがに、今回は、ドルゴには何の非も無い訳だから、倒す訳にはいかない。どうにか、アンリがご神体を戻す時間を稼ぐために、ブレーザーは防戦スタイル。しかし、メガショットの自動射撃に苦戦を強いられてしまう。そんなブレーザーのピンチを救ってくれたのが、アースガロン。見事な射撃で、メガショットの射撃能力を完封してみせる。アースガロンのフォローを、ブレーザーは無駄にしない。いや、でも、さすがに、スパイラルブレードを二つにへし折って、両手投げするとは思わなかった。ほんと、応用力が高いな、この技。ドルゴもまた、深い眠りに付いてくれ、アンリとミズホの友情も深まったようで、何よりだ。
王様戦隊キングオージャー
第29話「王様失格」、もう、これは、今まで以上に重すぎて、なおかつ、泣けてきてしまうストーリー展開でした。散々、子供を置き去りにしていくなぁ、と思ってたけど、今回は、大人ですら振り落とされそうな勢いですわ。
前回、忍者オタクであるゴーマの術によって、精神を入れ換えられてしまうピンチを迎えるも、そのシャッフルで相手の良さを知り、また、理解を深めた事で強まった絆によって逆転し、ゴーマをあと一歩の所まで追い込んだ王様たち。しかし、そんな王様を、各国の側近たちが攻撃してしまった!!
言うまでもなく、側近たちにギラたちを攻撃させたのは、洗脳能力を使う五道化の一角・ヒルビル。彼女に耳元で囁かれてしまうと、言う事を何でも聞いてしまうようだ。しかも、それは人間、バグナラク関係なしで。ヒルビルの策略だとは知る由もない各国の民たち。彼らにも、ヒルビルは囁き、他国への憎悪を膨張させる。皮肉なもんで、怒りや憎しみってのは、追い詰められ、現状を何とか変えたい人間に、あっという間に広がってしまう。なおかつ、他者を争わせて得をしたい人間にとっちゃ、民を流言飛語で憎悪に浸し、国交を断絶させる事は、実に簡単なのだ。
あっという間に、最悪の状況に追い込まれてしまったギラたち。この現状を突破するには、自分たちが悪者となり、側近を英雄に仕立て上げる偽物語を作るしかない、と決断する。この結論に達せるあたり、ギラたちは王として成長しているんだろうな。だけど、そんなギラたちに、待った、をかけたのがジェラミーである。ギラたちまで泥を被る必要はない、世界中から罵られる悪者は、自分だけでいい、とばかりに、痛々しい三文芝居をかますジェラミー。そのジェラミーに忠誠を誓っているゲロウジームもまた、彼の演技に乗っかる。憎む相手を求めていた各国の民は、ジェラミーの言葉に、ころっと騙され、ギラたちに、ジェラミーを倒せ、と喚き散らかす。これが、実にリアルでゾッとしましたね。
自分たちの代わりに泥を被ってくれたジェラミー、彼の覚悟を、ヒルビルが悪意満載で罵った事により、ギラたちの怒りはマッハ以上の速度で頂点に、いや、限界突破したか。怒りは刃を鈍らせる、とは言うもんだが、人々を言葉で利用するような輩は、その鈍った刃で十分。ゴーマ戦以上のえげつない連携で、確かな実力を持つヒルビルを攻撃していくキングオージャーたち。怒髪天、鬼気迫る、とはこの事でしょうね。倒すまではいかなかったものの、ヒルビルを撤退させられただけでも十分か? 一つの危機を乗り越え、ひとまずの休息を取る王と側近たちを満足気に見つめた後、ジェラミーとゲロウジームは何処かへと去っていく・・・・・・彼らが戻ってくる時が、実に楽しみですね。
仮面ライダーガッチャード
第3話「ブシドー、見つけたり。」では、宝太郎が自省の念から、人間的に成長し、仮面ライダーとしてもより強くなるストーリー展開に加え、新たな戦士の登場で、ますます面白くなってきた、と感じさせてくれました。
オドリッパ、カマンティス、スケボーズ、ゴルドダッシュ、と順調に心を交わせる仲間が増えている現状で、テンション上げ上げな宝太郎。自分の追うべき夢が見つかった高校生らしくて、実に良いですね。そんな宝太郎は、指導者であるミナトへと迫り、もっと、他のケミーとも仲良くなりたい、と気難しい性格のケミーがいるのなら、自分にコンタクトさせてほしい、と訴える。宝太郎のように、イケイケドンドンな性格の生徒は、一度、失敗するまでやらせてみるべき、と教師として考えているのか、ミナトが彼に手渡したのは、アッパレブシドーを封じたカード。鎧武者、もう、確実に頑固者だわ。
どうやったら、アッパレブシドーと友達になれるのか、と宝太郎が考える中、ケミーを取り込んだ悪意ある人間がマルガムと化し、街中で暴れ出す。今回、取り込まれてしまったケミーは茸の特性を持つヴェノムダケ。物騒な感じではあるが、古来より、毒と薬は紙一重。使い方一つで、他者を害すし、他者を癒す事も出来る。そんなヴェノムダケを取り込んだ人間は、他人が自分を嘲笑っている、そんな被害妄想を膨らませて、通り魔を起こそうとしていた男。ポイズナスマッシュルームマルガムは、手当たり次第に、毒粉を撒き散らし、周りにいる人々を苦しませる。犠牲者の中には、案の定というか、オカルト大好きな加治木の姿も。彼は、こういうポジションに固定されちゃってるのかな。
まぁ、そこはさておき、ケミーを救うべく、宝太郎はアッパレブシドーの力を借りようとするも、彼を主君としては未だに認めていないのか、アッパレブシドーに斬りかかられてしまう。しゃあなしと、仮面ライダーガッチャード スチームホッパーで対戦するも、必殺技は通用せず、逆に毒でダメージを喰らってしまう。さすがに、仮面ライダークウガのように一度、死ぬみたいな状況にはならなかったものの、自分は驕っていたのかも知れない、と反省する宝太郎。アッパレブシドーに自分を認めて貰うべく、剣道場で木刀を振るう宝太郎の前に姿を現した謎の男は、突然、ドライバーを寄越せ、と告げる。もちろん、仮面ライダーとしての覚悟が芽生えている宝太郎が、ドライバーを渡す訳がない。かなり危ない所まで追い込まれながらも、ホッパー1を庇う事によってド根性を発揮し、謎の男にキツい反撃を喰らわせる事に成功。ケミーを身を挺してでも守る、そんな宝太郎の熱さが胸に響いたのか、ついに、アッパレブシドーは彼を仲間として認めてくれた。
となれば、早速、ポイズナスマッシュルームマルガムにリベンジである。アッパレブシドーと相性が良い、つまり、ガッチャンコできるのは、前回、友誼を結んだスケボーズだった。武士とスケボー、どういう組み合わせなんだ、と観ている私らは首を捻ってしまったが、新フォームであるアッパレスケボーは強かった。華麗かつ雄々しい攻撃動作で、マルガムを圧倒し、先の戦いでキックを跳ね返すほどの弾性を誇っていたカサの部分も一刀両断。そして、アッパレスケボーフィーバーによって、男とヴェノムダケの分離に成功するガッチャード。これにて、一件落着かと思いきや、りんねを付け狙っていた男がサブマリンマルガムとして、その場に姿を出現させる。りんねが連れ去られてしまう、と誰もが焦った時、戦いの場に割り込んできたのは、謎の男。彼はマッドウィールのカードで変身。ただ、これは、仮面ライダーじゃなく、ライオトルーパーやオルタナティブ、魔進チェイサーに近しい存在の戦士かな。ヴァルバラドが、彼の名前らしい。果たして、ガッチャードはヴァルバラドと、今後、どのような関係性を築いていくのか、ワクワクだな。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます