WOOD LANDER'S 木那/片岡祥光工房便り

北の大地から生まれた、北のかたち Kina Design / オケクラフト 工房 木那

トランス脂肪酸とマーガリンについて

2006年12月27日 | Weblog
先進国でマーガリンを食べてるのは、日本だけ!!
トランス脂肪酸とは、マーガリンなどを製造する際、液状の不飽和脂肪酸を固形化するために水素添加を施すことによって飽和脂肪酸に変化させる過程において発生する物質である。 
天然に存在する脂肪酸は、ほぼ全部シス型という立体構造を形成していますが、この水素添加したものは、トランス型という天然にない構造になります。トランス型の油は体内で代謝されにくい。
 
トランス脂肪酸が含まれる食品
・マーガリン
・植物油(精製する過程で高い熱を加える為、一部はトランス脂肪酸に変化する。)
・クッキー
・油であげたスナック菓子
・その他マーガリンやショートニングを使用した食品
 
トランス脂肪酸の害
①悪玉コレステロールを増加させ、心臓病のリスクが高まる。
②ぜんそく、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎を引き起こす不安がある。
③トランス脂肪酸をたくさんとるお年寄りはボケやすい。

フレッド・ロー:北カリフォルニアでオーガニック・マーケティングという自然食品業界のためのコンサルティング会社を経営。
フレッド・ローは自分の店で売っていたのと同じマーガリンの小さな塊を小さな皿にのせ、その皿を店の裏部屋の窓ぎわに置いた。通常、食品であれば蝿や蟻やカビがマーガリンのうえにいっぱいになるはずだ。しかしながら、2年たってもマーガリンの塊はそのままだった。その間どんな虫も近寄らず、カビも生えなかった。マーガリンは食べ物でなく「食べられる形をしたプラスチックなのだと結論をだした。また、マーガリンの分子を顕微鏡で見るとプラスチックの分子にそっくりだ。
参考文献
「危険な油が病気を起こしている」 J・フィネガン著 今村光一訳 -中央アート出版
さんざん食べさせられて、やっとこのような情報が公開される、日本は恐ろしい。
加工油脂
マーガリンやショートニングなどは、普通は常温で液体である不飽和脂肪酸からなる油脂を飽和脂肪酸に変換して固体にするために、水素を添加して作る。このとき副産物としてトランス脂肪酸が生まれる。これらのトランス脂肪酸はデンマークでの2%以下など一部の国では規制がなされているが、日本を始めとしたほとんどの国のものは10%程度含まれている。マーガリン類のファットスプレッドは水分の多いマーガリンであり、脂肪分の割合そのものが低いために、同質量ではマーガリンに比べてややトランス脂肪酸が少ない。

ファストフードなどの揚げ物、炒め物
これらはコストや食感などの理由から硬化油というトランス脂肪酸を多く含む油を料理に使っている場合がある。但し、揚げる、炒めるという調理そのものがトランス脂肪酸を生むわけではない。一部ファーストフード店は、油の切替を始めている。これらの高温調理が起こすのは酸敗やアクリル酸アミドの生成という別の問題がある。セブンイレブンやデイリーヤマザキなど大手コンビニチェーンでもトランス脂肪酸低減に力を入れてきた。
という記述もある。
*アクリル酸アミド*これもかなりの劇物だ。

木製スプーンの試作

2006年12月11日 | Kina Design
注文いただいたスプーンの試作品です。
ご希望の条件があり、北海道らしい、丈夫、手作業の味--となかなか難しい。
網走地方には北方民族(例アイヌ、ウイルタ族の人々など)の貴重な文化が見受けられます。網走には北川ゴルゴロさんというウイルタの方が住んでおられました。彼らの生活用具のデザインや機能を調べ、参考にもしました。握りの部分を豆カンナ、切り出し小刀で仕上げ、光沢のある削り肌を活かし、紙やすりは先端部分のみ使用しました。
手道具の作業は木と話ができる、そんな気持ちにさせてくれます。
材質はタモ、イタヤ、樺、ウォールナット
サイズは19cm~10cmです。