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SV165とSV305を用いた直焦点撮影(8)

2022-08-04 07:44:26 | 彗星
(1)SV165とSV305を用いた直焦点撮影概要
 ・撮影対象
  パンスターズ彗星(C/2017 K2)[23-24]
 ・機材
  望遠鏡:SVBONY SV165 120mm F4[1-2]
  イメージセンサ:SVBONY SV305 CMOSイメージセンサ(SONY IMX290 1/2.8型 1920x1080 2.9μm)[5-8]
  架台:AZ-GTi赤道儀化マウント[15] 恒星追尾モード、プレートソルブと同期[17]
 ・画像処理
  パソコン:WindowsノートPC(Core i5 2.30GHz 、8GB、240GB-SSD)
  イメージキャプチャ:SharpCap4.0[10] Live Stack(fits)
  画像解析:マカリ[11-12] 画像演算(左右反転、回転)
  画像補正:ASTAP[13] 自動カラー補正、fits→jpg変換
  画像処理:Lynkeos[18] スタック処理、デコンボリューション処理[19]、アンシャープマスク処理[20]
       ImageMagick[14] トリミング処理

(2)SV165とSV305を用いた直焦点撮影結果

2022-07-30 21:10-21:45 パンスターズ彗星(C/2017 K2)[29]
SV305, SV165 120mm F4
SV305, Gain 300, Exp. 4sec, WB(B=288 G=128 R=202), 1920x1080, RAW16, StackedFrames=75, Total Exp. 300sec
※パンスターズ彗星(C/2017 K2)を自動導入後、プレートソルブと同期(ASPS[17])を実施
※5分間隔で撮影した8枚の画像を用い、Lynkeosで彗星のコマ基準でアライン処理し、その後、スタック処理を行った[35,36]。
※パンスターズ彗星付近をトリミング(800x600)


Lynkeosでの彗星基準でのアライン処理画面例


Lynkeosでの彗星基準でのスタック処理画面例


Lynkeosでのデコンボリューション処理画面例


Lynkeosでのアンシャープマスク処理画面例

・対物レンズ口径:30mm
・ドーズの分解能:3.86"
・イメージセンサ分解能:9.97"相当
(イメージセンサ画素ピッチ:2.9μm)
・倍率(FOV):x32(1.50°)

(3)まとめ
電視観望(Electrically-Assisted Astronomy:EAA)を目的に、SV165にSV305を取付け、AZ-GTi赤道儀化マウントに搭載して、直焦点撮影を試みた。
ここでは、へびつかい座を通過するパンスターズ彗星(C/1027 K2)の撮影を試みた。
都内の星空(月なし、薄雲あり)において、プレートソルビング技術を応用し、目的とする天体を望遠鏡視野へ導入し、また、ライブスタック機能を活用して、天体を撮影することを試みた。
さらに、撮影したFITS画像について、ASTAPを用いて自動カラー補正、および、Lynkeosを用いて彗星基準でコンポジット処理(メトカーフコンポジット)を試みた。

参考文献:
(1)SVBONY SV165 コンパクトガイドスコープ 30mm/120mm F4
(2)ガイドスコープをSV305に組み合わせテスト
(3)SVBONY SV108 1.25"ヘリコイドフォーカサー 焦点調節装置 フォーカサー リング付き
(4)AstroStreet アリガタプレート 汎用スライドバー アリレール
(5)SVBONY SV305 CMOSカメラ 接眼レンズ 1.25インチアイピース 惑星観察
(6)IMX290NQV
(7)SV305デジアイピースの使用方法
(8)Svbony SV305 Camera FAQ
(9)Quad BP フィルター III
(10)SharpCap
(11)すばる画像解析ソフト-Makali`i-配布サイト
(12)マカリ:Makali`i 超入門編(マニュアル)
(13)ASTAP, the Astrometric STAcking Program
(14)ImageMagick
(15)AZ-GTi赤道儀化マウント-goo blog
(16)WindowsPC環境におけるプレートソルビング(6)-goo blog
(17)WindowsPC環境におけるプレートソルビング(8)-goo blog
(18)Lynkeos
(19)逆畳み込み-Wikipedia
(20)Unsharp masking-Wikipedia
(21)今日のほしぞら
(22)Stellarium-Web
(23)パンスターズ彗星-Wikipedia
(24)今最も明るい彗星(2022年7月上旬)
(25)へびつかい座-Wikipedia
(26)山田 卓 著、肉眼・双眼鏡・小望遠鏡によるほしぞらの探訪<<新装版>>、発行所 地人書館、2017年4月15日新装版第1刷、pp.119-129.
(27)カテゴリー 彗星-KIMUKAZU-blog
(28)パンスターズ彗星(C/2017 K2)とレナード彗星(C/2021 A1)-goo blog
(29)SV165とSV305を用いた直焦点撮影(7)-goo blog
(30)(多分)一番シンプルなプレートソルブ-ほしぞloveログ
(31)Windows MiniPCでヘッドレスリモートEAA環境ようやく全て動作(かな?)
(32)プレートソルビングが失敗する場合の解決策 まとめ
(33)【電子観望をさらに快適に】 SharpCap + AZ-GTi でプレートソルビング
(34)【プレートソルビング】 All Sky Plate Solver のインストール方法
(35)彗星の撮影方法
(36)彗星の撮影

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