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MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(49)

2020-11-18 21:29:02 | 火星
天体望遠鏡:MAK127SP[1-4]にイメージセンサSV305[5-8]を取り付けて、火星[9]の直焦点撮影を試みた[21-35]。
撮影データのスタック処理にAS!3(AutoStakkert!3)[11]を用い、その後のWavelet処理にRegiStax6[12-13]を用いた。
さらに処理後の火星の画像をImageMagick[14]を用いて、GIFアニメ[20]に合成した。
ここでは、11月17日の火星のダストストーム[35,37-41]の様子を記す。

(1)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影概要
MAK127SPにイメージセンサSV305を取り付け、ポルタ経緯台に搭載し、火星の撮影を行った[21-35]。
SV305からの映像信号は、SharpCap3.2[10]を用い、WindowsノートPCに取り込んだ。
火星の望遠鏡の視野への導入は、付属のファインダ(レッド・ドット式)を用いてアライメントし、ノートPCの画面に火星が写ることを確認することで行った。
火星の撮影は、ノートPCの液晶画面を見ながらピントを合わせ、SharpCap3.2のキャプチャ機能を用いてaviファイルを取り込んだ。
撮影時間は、約25秒(約750フレーム)である。
取り込んだaviファイルは、AS!3を用いてスタック処理(取り込みフレームの品質上位50%をスタック)を行った。
AS!3からの出力画像(tif)は、RegiStax6に入力しWavelet処理を行った。
また、RegiStax6からの出力画像(bmp)は、ImageMagickを用いてjpg変換、および、トリミング、リサイズ処理を行った。
さらに、処理後の火星の画像を、ImageMagickを用いてGIFアニメに合成した。

(2)火星の撮影結果(上が北)

2020-11-17 18:20~20:59 火星(等級:-1.6、視半径:8.5")[15]
SV305, MAK127SP 1500mm x2(デジタル処理) F12
SV305, Gain 30, 露出 約2.2ms, WB(B=223 G=100 R=135), 1920x1080, RGB24, 30fps
※約2時間40分間で撮影した16枚の火星の画像(jpg)を、GIFアニメに合成
 薄茶色の雲のようなダストストームが、火星の自転とともに移動する様子が確認できる。

・口径:127mm
・ドーズの分解能:0.91"[16]
・イメージセンサ分解能:0.80"相当[16]
(イメージセンサ画素ピッチ:2.9μm[17])

(3)まとめ
MAK127SPにSV305を取り付け、火星の直焦点撮影を試みた。
撮影データのスタック処理にAS!3を用い、その後のWavelet処理にRegiStax6を用いた。
さらに、処理後の火星の画像を、ImageMagickを用いてGIFアニメに合成した。
その結果、11月17日の火星のダストストームが、火星の自転とともに移動する様子が確認できた。

参考文献:
(1)Maksutov Cassegrains
(2)マクストフカセグレン式望遠鏡-Wikipedia
(3)Sky-Watcher-Wikipedia
(4)Sky-Watcher Global Website
(5)SV305デジアイピースの使用方法
(6)SVBONY SV305 取扱説明書
(7)Svbony SV305 Camera FAQ
(8)SVBONY
(9)火星-Wikipedia
(10)SharpCap
(11)AUTOSTAKKERT!
(12)RegiStax6
(13)RegiStax-Wikipedia
(14)ImageMagick
(15)今日のほしぞら
(16)望遠デジタルカメラの分解能-goo blog
(17)IMX290NQV
(18)極冠-Wikipedia
(19)大シルチス-Wikipedia
(20)GIFアニメーション-Wikipedia
(21)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影-goo blog
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(39)アトラス彗星がエンゼルフィッシュ星雲へ、火星黄雲も一層広がる-ほんのり光房
(40)ダストストームが発生した火星
(41)2020/11/17 UT の火星

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
砂嵐の火星に関して (starskys2)
2020-11-19 11:11:54
新星空の友です。

砂嵐の火星動画、拝見しました。
砂嵐をうまく捉えていますね。
私もネット情報で砂嵐発生を知り、撮影しました。
北極を上にして見て、南極冠の上にある淡い砂嵐の横帯がどこまで伸びているのか興味が沸きますね。
砂嵐の範囲の追跡動画を制作すると面白いかもしれません。
火星の自転確認に続き、新テーマがあるようです。
遠ざかる火星ですが、追跡撮影して頂きたいです。
これからも貴殿のブログを楽しみにしています。
私のブログも引き続きご覧頂けたら幸いです。

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Re:砂嵐の火星に関して (KIMUKAZU)
2020-11-19 18:12:47
新星空の友 様

コメント、ありがとうございます。
火星も最接近の頃と比較して、だいぶ小さく見えるようになり、表面模様の観察もだんだん難しくなってきました。
しかしながら、晴れた夜空では、火星の観察を継続していたところ、最近、薄茶色の雲のようなものに気がつき、ネットで調べたところ、ご指摘の砂嵐が発生していることがわかりました。
新テーマの砂嵐も含め、これからも体調に留意し、無理せず火星の観察を楽しみたいと思います。
引き続き、ご指導よろしくお願いいたします。
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