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MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(39)

2020-10-25 00:39:19 | 火星
天体望遠鏡:MAK127SP[1-4]にイメージセンサSV305[5-8]を取り付けて、火星[9]の直焦点撮影を試みた[26-33]。
撮影データのスタック処理にAS!3(AutoStakkert!3)[11]を用い、その後のWavelet処理にRegiStax6[12-13]を用いた。
ここでは、9月21日~10月24日の間で撮影した火星のほぼ1周分の画像(合計71枚)を、ImageMagick[14]を用いて、GIFアニメ[20]に合成した結果を記す。
GIFアニメ合成の際には、試算した火星の自転周期(約24.6時間[32])を参考にして、動きが連続するよう考慮した。

(1)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影概要
MAK127SPにイメージセンサSV305を取り付け、ポルタ経緯台に搭載し、火星の撮影を行った[21-33]。
SV305からの映像信号は、SharpCap3.2[10]を用い、WindowsノートPCに取り込んだ。
火星の望遠鏡の視野への導入は、付属のファインダ(レッド・ドット式)を用いてアライメントし、ノートPCの画面に火星が写ることを確認することで行った。
火星の撮影は、ノートPCの液晶画面を見ながらピントを合わせ、SharpCap3.2のキャプチャ機能を用いてaviファイルを取り込んだ。
撮影時間は、約15秒(約450フレーム)である。
取り込んだaviファイルは、AS!3を用いてスタック処理(取り込みフレームの品質上位50%をスタック)を行った。
AS!3からの出力画像(tif)は、RegiStax6に入力しWavelet処理を行った。
また、RegiStax6からの出力画像(bmp)は、ImageMagickを用いてjpg変換、および、トリミング処理を行った。
さらに、処理後の火星の画像を、ImageMagickを用いてGIFアニメに合成した。

(2)火星の撮影結果(上が北)

2020-09-21~2020-10-24で撮影した火星のほぼ1周分の画像(合計71枚)をGIFアニメに合成
SV305, MAK127SP 1500mm F12
SV305, Gain 30, 露出 0.77-2.7ms, WB(B=223 G=100 R=135), 1920x1080, RGB24, 30fps

・口径:127mm
・ドーズの分解能:0.91"[16]
・イメージセンサ分解能:0.80"相当[16]
(イメージセンサ画素ピッチ:2.9μm[17])

(3)まとめ
MAK127SPにSV305を取り付け、火星の直焦点撮影を試みた。
撮影データのスタック処理にAS!3を用い、その後のWavelet処理にRegiStax6を用いた。
さらに、9月21日~10月24日の間で撮影したほぼ火星1周分の画像(合計71枚)を、ImageMagickを用いてGIFアニメに合成した。
GIFアニメ合成の際には、試算した火星の自転周期(約24.6時間)を参考にして、動きが連続するよう考慮した。
その結果、火星1周分の自転による模様の移動を、よりわかりやすく確認できた。

参考文献:
(1)Maksutov Cassegrains
(2)マクストフカセグレン式望遠鏡-Wikipedia
(3)Sky-Watcher-Wikipedia
(4)Sky-Watcher Global Website
(5)SV305デジアイピースの使用方法
(6)SVBONY SV305 取扱説明書
(7)Svbony SV305 Camera FAQ
(8)SVBONY
(9)火星-Wikipedia
(10)SharpCap
(11)AUTOSTAKKERT!
(12)RegiStax6
(13)RegiStax-Wikipedia
(14)ImageMagick
(15)今日のほしぞら
(16)望遠デジタルカメラの分解能-goo blog
(17)IMX290NQV
(18)極冠-Wikipedia
(19)大シルチス-Wikipedia
(20)GIFアニメーション-Wikipedia
(21)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影-goo blog
(22)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(2)-goo blog
(23)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(22)-goo blog
(24)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(26)-goo blog
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(31)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(35)-goo blog
(32)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(37)-goo blog
(33)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(38)-goo blog
(34)火星最接近2020
(35)特集 2020年 火星-天体写真ギャラリー

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2 コメント

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火星の360度1周動画アニメについて (starskys2)
2020-10-25 15:01:56
新星空の友です。

またまたメールさせて頂きます。
火星の360度1周動画アニメ拝見しました。
完成しましたね。私のつい浮かんだ発想で火星360度1周の写真の制作をアドバイスしましたが、完成までたどり着き感謝致します。
私の静止画360度1周とは違い、動きがあって面白く興味深く写真を見られます。
欲を言いますと、自転の動きをもう少しゆっくり見たいですね。火星の地形をしっかり見られたらと思います。そして、火星のオレンジ色がそろったらと思います。(あくまでも欲張りな感想です)
私ももう少し期間(11月頃迄)、火星を追跡撮影しようと思っています。
これからの時季、掃天撮影に向いていますので、光害の自宅で彗星の掃天撮影に時間をかけようと思っています。未知の彗星を求めて。

今後も惑星や星空撮影を続けて、ブログ掲載して頂きますようよろしくお願いします。
私のブログ「新星空の友」も引き続きチェックして頂きますようお願いします。


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Re:火星の360度1周動画アニメについて (KIMUKAZU)
2020-10-25 16:34:00
新星空の友 様

コメント、ありがとうございます。
おかげさまで、火星1周分の撮影画像からGIFアニメを、未熟ですが完成することができました。
火星最接近2020をきっかけに、ステップアップ望遠鏡を検討・準備し、晴れた夜にはひたすら火星の撮影を楽しんできました。
撮影を開始した頃には、火星1周分の画像を撮影できるとは思っていませんでしたが、撮影した膨大な画像データを、ジグソーパズルのピースを組み立てるように再整理した結果、火星1周分の画像を撮影していたことが後になって分かり、結果として火星1周分のGIFアニメに到達することができました。
この一連のプロセスは私にとって貴重な経験になったこと、感謝しております。

これからも、新星空の友様の未知の彗星への挑戦、参考にさせていただきます。
引き続き、ご指導よろしくお願いいたします。
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