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MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(29)

2020-10-08 00:46:10 | 火星
天体望遠鏡:MAK127SP[1-4]にイメージセンサSV305[5-8]を取り付けて、火星[9]の直焦点撮影を試みた[27-30]。
撮影データのスタック処理にAS!3(AutoStakkert!3)[11]を用い、その後のWavelet処理にRegiStax6[12-13]を用いた。
さらに処理後の火星の画像をImageMagick[14]を用いて、GIFアニメ[31]に合成した結果を記す。

(1)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影概要
MAK127SPにイメージセンサSV305を取り付け、ポルタ経緯台に搭載し、火星の撮影を行った[29]。
SV305からの映像信号は、SharpCap3.2[10]を用い、WindowsノートPCに取り込んだ。
火星の望遠鏡の視野への導入は、付属のファインダ(レッド・ドット式)を用いてアライメントし、ノートPCの画面に火星が写ることを確認することで行った。
火星の撮影は、ノートPCの液晶画面を見ながらピントを合わせ、SharpCap3.2のキャプチャ機能を用いてaviファイルを取り込んだ。
撮影時間は、約30秒(約900フレーム)である。
取り込んだaviファイルは、AS!3を用いてスタック処理(取り込みフレームの品質上位50%をスタック)を行った。
AS!3からの出力画像(tif)は、RegiStax6に入力しWavelet処理を行った。
また、RegiStax6からの出力画像(bmp)は、ImageMagickを用いてトリミング処理を行った。
さらに、処理後の火星の画像を、ImageMagickを用いてGIFアニメに合成した。

(2)火星の撮影結果(上が北)

2020-10-06 22:03~23:31 火星(等級:-2.6、視半径:11.3")[15,32]
SV305, MAK127SP 1500mm F12
SV305, Gain 30, 露出 1.2-2.4ms, WB(B=223 G=100 R=135), 1920x1080, RGB24, 30fps
※約1.5時間で撮影した8枚の火星の画像(jpg)を、GIFアニメに合成


3倍拡大(SV305, MAK127SP 1500mm x3(デジタル処理) F12)
※ImageMagickを用いて拡大処理実施

・口径:127mm
・ドーズの分解能:0.91"[16]
・イメージセンサ分解能:0.80"相当[16]
(イメージセンサ画素ピッチ:2.9μm[17])

(3)まとめ
MAK127SPにSV305を取り付け、火星[32]の直焦点撮影を試みた。
撮影データのスタック処理にAS!3を用い、その後のWavelet処理にRegiStax6を用いた。
さらに、処理後の火星の画像を、ImageMagickを用いてGIFアニメに合成した。
その結果、約1.5時間における火星の自転による模様の移動を、よりわかりやすく確認できた。

参考文献:
(1)Maksutov Cassegrains
(2)マクストフカセグレン式望遠鏡-Wikipedia
(3)Sky-Watcher-Wikipedia
(4)Sky-Watcher Global Website
(5)SV305デジアイピースの使用方法
(6)SVBONY SV305 取扱説明書
(7)Svbony SV305 Camera FAQ
(8)SVBONY
(9)火星-Wikipedia
(10)SharpCap
(11)AUTOSTAKKERT!
(12)RegiStax6
(13)RegiStax-Wikipedia
(14)ImageMagick
(15)今日のほしぞら
(16)望遠デジタルカメラの分解能-goo blog
(17)IMX290NQV
(18)極冠-Wikipedia
(19)大シルチス-Wikipedia
(20)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影-goo blog
(21)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(2)-goo blog
(22)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(8)-goo blog
(23)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(13)-goo blog
(24)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(15)-goo blog
(25)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(17)-goo blog
(26)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(18)-goo blog
(27)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(22)-goo blog
(28)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(26)-goo blog
(29)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(27)-goo blog
(30)MAK127SPとSV305を用いた直焦点撮影(28)-goo blog
(31)GIFアニメーション-Wikipedia
(32)火星最接近2020
(33)Mars-The Red Planet-NASA
(34)火星くるくる

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2 コメント

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火星の撮影について (starskys2)
2020-10-11 22:44:08
新星空の友です。

いつもブログを見て頂きましてありがとうございます。
 
火星の動画写真、拝見しました。
像が大きくて迫力が増しましたね。
小さい像を拡大しているようですが、×2倍バローレンズで拡大撮影して更に拡大した方が像の荒れが少なくなります。私はバローレンズで拡大して撮影しています。(Fは暗くなりますが)

10月は火星撮影の絶好のチャンスですから、この機会を逃さないようにしたいですね。
火星の自転周期確認写真も撮影するのであれば、1回目に撮影してから38日後の同一時刻に2回目撮影しますと、自転周期確認写真になります。詳細は私のブログ記事を参照下さい。
また、10月は夜明け前の「黄道光」観察・撮影の絶好のチャンスです。
体調に支障なければ、暗い山へ行って夜明け前に挑戦してみてはいかがでしょうか。是非観察・撮影して頂きたい天文現象です。詳細はこれも私のブログ記事を参照下さい。

それでは、体調に気を付けて無理せずに星空撮影を楽しんで頂きますようよろしくお願いします。
ブログ写真掲載を心待ちしています。

私のブログも引き続きご覧頂きたく存じます。





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Re:火星の撮影について (KIMUKAZU)
2020-10-12 00:16:01
新星空の友 様

コメント、ありがとうございます。
火星最接近日では、なんとか雲間に火星を観察・撮影できました。
秋の天気は変わりやすいですが、これからも、火星を含む秋の星空観察を楽しみたいと思います。
ご指摘のバローレンズの応用や火星・自転周期の確認法、さらに、夜明け前の「黄道光」観察につきましても、参考にさせていただきます。
引き続き、ご指導よろしくお願いいたします。
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