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WindowsPC環境におけるオートガイド

2022-04-18 06:45:08 | AZ-GTi
(1)WindowsPC環境におけるオートガイド試行構成概要
オートガイドシステムは、カメラで撮影した画像から実際の天体の位置ズレ量を測って架台にフィードバック補正をすることで、長時間かつ高精度の天体・自動追尾を実現するシステムである。
ここでは、WindowsPC環境において、オートガイド・ソフトウエアにPHD2[1]を用い、架台にAZ-GTi赤道儀化マウント[14,19]を使用した試行例について記す。


WindowsPC環境におけるオートガイド試行構成例
※PHD2のインストールは、参考文献[2-3]を参照して行った。

構成概要
 【ソフトウエア】
 ・オートガイド:PHD2 v2.6.11[1-3]
 ・ガイドカメラASCOMドライバ:Camera ASCOM Driver (base on ASCOM6.5) V6.5.2.2[4]
 ・デバイス・ラッパー:ASCOM - Platform 6.5SP1[5]
 ・AZ-GTiマウント制御:SynScan Pro 1.19.0[6] & SynScan ASCOM Driver 1.3.0[7]
 ・イメージキャプチャ:SharpCap4.0[8]
 ・プレートソルブ:ASPS 1.4[9]
 【ハードウエア】
 ・ガイド鏡筒:SVBONY SV165 120mm F4[10]
 ・ガイドカメラ:Player One Neptune-C Ⅱ(UV IR-CUT)(SONY IMX464 1/1.8型 2712x1538 2.9μm)[11-13]
 ・マウント:AZ-GTi赤道儀化マウント[14,19]
 ・パソコン:WindowsノートPC(Core i5 2.30GHz 、8GB、240GB-SSD)
 ・鏡筒:MILTOL 200mm F4[15]
 ・イメージセンサ:SVBONY SV305(SONY IMX290NQV:1/2.8型 1920x1080 2.90μm)[16-17]


オートガイド試行の様子

(2)WindowsPC環境におけるオートガイド試行結果

PHD2オートガイド画面例


オートガイド有無のライブスタック画像比較
2022-04-16 22:30頃 M51(子持ち銀河)[22] SV305, MILTOL 200mm F4
左:オートガイド無し、SV305, Gain 350, Exp. 4sec, 1920x1080, RGB24, StackedFrames=165, Total Exp. 660sec
右:オートガイド有り、SV305, Gain 350, Exp. 4sec, 1920x1080, RGB24, StackedFrames=315, Total Exp. 1260sec
※オートガイド無しの場合、画面左下の黒い画面の面積が大きく、天体の自動追尾の精度が低いことがわかる。
※オートガイド有りの方が、天体の長時間・高精度の自動追尾が実現できることが確認できる。

(3)まとめ
WindowsPC環境にオートガイド・ソフトウエア(PHD2)をインストールした。
架台にAZ-GTi赤道儀化マウントを用い、ガイド鏡筒にSV165 120mm F4、ガイドカメラにPlayer One Neptune-C Ⅱを使用して、オートガイドの試行を行った。
その結果、PHD2の基本機能とその動作を確認できた。
今後は、安定的な運用を目的に、さらなる運用上のノウハウ蓄積を行っていく。

参考文献:
(1)Open PHD Guiding ? Official Website for PHD2
(2)【2万円で作る!】 オートガイド システムの構築と使い方を解説
(3)PlayerOneのカメラをPHD2でオートガイダーとして使う方法
(4)Player One - Camera ASCOM Driver (base on ASCOM6.5)
(5)ASCOM - Standards for Astronomy
(6)SynScan App - Sky-Watcher
(7)ASCOM Driver - Sky-Watcher
(8)SharpCap
(9)All Sky Plate Solver
(10)SVBONY SV165 コンパクトガイドスコープ 30mm/120mm F4
(11)Neptune-C II USB3.0 Color Camera (IMX464)
(12)SONY IMX464LQR
(13)S-series UV IR-CUT 1.25″ Filter
(14)Sky‐Watcher AZ-GTiマウント
(15)テレスコープ 200mm F4レンズキット
(16)SVBONY SV305 CMOSカメラ 接眼レンズ 1.25インチアイピース 惑星観察
(17)IMX290NQV
(18)カテゴリー AZ-GTi-KIMUKAZU blog
(19)AZ-GTi赤道儀化マウント-goo blog
(20)WindowsPC環境におけるプレートソルビング(6)-goo blog
(21)WindowsPC環境におけるプレートソルビング(8)-goo blog
(22)子持ち銀河-Wikipedia
(23)AZ-GTi 赤道儀モード+ PHD2
(24)Az-Gti赤道儀、PHD2によるオートガイド・テストメモ
(25)PHD2の使い方
(26)PHD2で初めてのオートガイド
(27)20200511 SharpCapでPlateSolving
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MILTOL200mmとSV305を用いた直焦点撮影(21)

2022-04-18 00:00:25 | 銀河(b)
(1)MILTOL200mmとSV305を用いた直焦点撮影概要
 ・撮影対象(しし座)
  M96[19,22-23]
  M105[20,22-23]
 ・機材
  望遠鏡:MILTOL 200mm F4[1-2]
  ファインダ:レッドドット ファインダ
   ※MILTOLへのファインダ台座取付けは、参考文献[4]を参照した。
  イメージセンサ:SVBONY SV305 CMOSイメージセンサ(SONY IMX290 1/2.8型 1920x1080 2.9μm)[5-8]
  架台:AZ-GTi赤道儀化マウント[14] 恒星追尾モード、プレートソルブと同期[16]
 ・画像処理
  パソコン:WindowsノートPC(Core i5 2.30GHz 、8GB、240GB-SSD)
  イメージキャプチャ:SharpCap4.0[10] Live Stack(fits)
  画像解析:マカリ[11-12] 画像演算(左右反転、回転)、fits→tif変換
  画像処理:ImageMagick[13] tif→jpg変換、トリミング処理

(2)MILTOL200mmとSV305を用いた直焦点撮影結果

2022-04-08 23:44 M96
SV305, MILTOL 200mm F4
SV305, Gain 330, Exp. 8.0sec, WB(B=239 G=128 R=230), 1920x1080, RGB24, StackedFrames=38, Total Exp. 304sec
※M96を自動導入後、プレートソルブと同期を実施(ASPS[16])


※M96付近をトリミング(1024x768)


2022-04-08 23:51 M105
SV305, MILTOL 200mm F4
SV305, Gain 330, Exp. 8.0sec, WB(B=239 G=128 R=230), 1920x1080, RGB24, StackedFrames=38, Total Exp. 304sec
※M105を自動導入後、プレートソルブと同期を実施(ASPS[16])


※M105付近をトリミング(1024x768)
※画面中央左上にNGC3384[21]も確認できる

・対物レンズ口径:50mm
・ドーズの分解能:2.32"
・イメージセンサ分解能:5.98"相当
(イメージセンサ画素ピッチ:2.9μm)
・倍率(FOV):x53(0.90°)

(3)まとめ
電視観望(Electrically-Assisted Astronomy:EAA)を目的に、MILTOL200mmにSV305を取付け、AZ-GTi赤道儀化マウントに搭載して、直焦点撮影を試みた。
ここでは、しし座のM96、M105の撮影を試みた。
都内の月のある星空において、プレートソルビング技術(ASPS)を応用し、目的とする天体を望遠鏡視野へ導入することを試みた。
また、ライブスタック機能を活用することで、良好な天体の画像を撮影することができた。

参考文献:
(1)MILTOL 200mm F4レンズ
(2)テレスコープ 200mm F4レンズキット
(3)SVBONY SV182 6X30 十字線入り 90°正立ファインダー 90°直角プリズム ブラケット付属
(4)【お詫びと訂正】~MILTOLのファインダー台座の件 2020/08/06-中川光学研究室ブログ
(5)SVBONY SV305 CMOSカメラ 接眼レンズ 1.25インチアイピース 惑星観察
(6)IMX290NQV
(7)SV305デジアイピースの使用方法
(8)Svbony SV305 Camera FAQ
(9)Quad BP フィルター III
(10)SharpCap
(11)すばる画像解析ソフト-Makali`i-配布サイト
(12)マカリ:Makali`i 超入門編(マニュアル)
(13)ImageMagick
(14)AZ-GTi赤道儀化マウント-goo blog
(15)WindowsPC環境におけるプレートソルビング(6)-goo blog
(16)WindowsPC環境におけるプレートソルビング(8)-goo blog
(17)今日のほしぞら
(18)Stellarium-Web
(19)M96 (天体)-Wikipedia
(20)M105 (天体)-Wikipedia
(21)NGC 3384-Wikipedia
(22)しし座-Wikipedia
(23)山田 卓 著、肉眼・双眼鏡・小望遠鏡によるほしぞらの探訪<<新装版>>、発行所 地人書館、2017年4月15日新装版第1刷、pp.50-56.
(24)カテゴリー 銀河-KIMUKAZU blog
(25)MILTOL200mmとSV305を用いた直焦点撮影(6)-goo blog
(26)MILTOL200mmとSV305を用いた直焦点撮影(10)-goo blog
(27)MILTOL200mmとSV305を用いた直焦点撮影(15)-goo blog
(28)メシエ天体-NAOJ
(29)意外な伏兵、Kenko Miltol 200mm F4
(30)投稿:MILTOL200mmF4テレスコープモデルによる電子観望 2020/08/02-中川光学研究室ブログ
(31)(多分)一番シンプルなプレートソルブ-ほしぞloveログ
(32)Windows MiniPCでヘッドレスリモートEAA環境ようやく全て動作(かな?)
(33)プレートソルビングが失敗する場合の解決策 まとめ
(34)【電子観望をさらに快適に】 SharpCap + AZ-GTi でプレートソルビング
(35)【プレートソルビング】 All Sky Plate Solver のインストール方法
(36)リベンジ!! プレートソルビング
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