仕事場の外壁に、
それも、すご~く高い所に、
なんか・・・ いた!
蛾・・・ だよね~!
とりあえず写真撮って、お名前を調べた。
割とすぐにお名前判明。
キバラモクメキリガと言う蛾だった。
そのお顔、見てみたいと思うけれど、
手が届かないし、どうしようもない。
それにしても、
上手いこと化けてるな~と感心する。
白い壁に止まっているから、
見つかっちゃっているけれど、
樹の幹や、草むらにいたら、
きっと気付かないだろう。
枯れた樹の破片にしか見えないんだもん。
同じ場所に3日間ほど、
じ~っと止まったまんまだったけれど、
ある日の朝、いなくなっていた。
どっか飛んで行ったんだろうと思った。
でも、ふと見た足元に、茶色い物が・・・
落っこちてる~!
死んじゃってるのか~?
ちょっとツンツンしたら、動いた!
まだ、生きてる!
慌てて、拾い上げた。
人間に踏み潰されたりしない前に、
気付いて良かった~!
キバラモクメキリガは、
11~12月頃に羽化し、
成虫で越冬するらしい。
3月の終わり近くの今、
もう寿命で弱っていたんだろう。
しがみついている力もないようで、
ちょっと風が吹いただけで飛ばされてしまう。
こんな状況の時に申し訳ないけれど、
ちょっと、お顔を見せてね。
モフモフ・・・ とまでは行かないけれど、
可愛い顔してる。
そして、このオデコ!
小枝の折れた断面、そのものじゃない!
ここまで念の行った擬態をするとは・・・
なんて素晴らしい!
・・・と、いつまでも眺めていても仕方がない。
私に、延命する術はないし・・・
最期は、緑の上で、ゆっくりお休み・・・