最近よくパパイヤがテーブルの上に出ている。フルーツのパパイヤで
オレンジ色の熟れたパパイヤが一口サイズに切られて置かれている。
フルーツ用のパパイヤは沖縄では珍しい。
見かけはメロンのように美味しそうだが、
パパイヤには独特の臭み?がある。
本土ではパパイヤはフルーツとして有名であるが、沖縄では
パパイヤは野菜である。細く千切りにしたものがスーパーや市場で
売られている。食べ方は炒めてチャンプルー、甘辛く味つけて煮物などにする。
わざわざスーパーや市場で買わなくても、沖縄ではそこらじゅうに
雑草のごとく生えている。
昔から沖縄には「産婦がパパイヤを食べるとお乳の出がよくなる」
という言い伝えがある。そのため、子供が生まれると、産婦の元には実家や
親戚殻パパイヤがどっさりと送られてきたそうだ。
これはパパイヤの実や茎に含まれているパパインという酵素に乳の出をよくする
作用があるからといわれている。
それ以外にもパパイヤの実や茎を切り付けると白い液が出る。
それが母乳の溢れ出るさまを連想させるからとか、パパイヤの形がオッパイを
連想させるからとか迷信のような言い伝えが多い。
沖縄ではパパイヤのことを「マンジュマイ」「マンジュウ」と呼ぶ。
これは方言で「女陰木」という意味で、多産や繁殖をもたらす植物とされている。