隣の多良間島では「スツウプナカ」が行われたと新聞に載っていた。
「スツウプナカ」とは、豊年の感謝と集落の繁栄を祈願する
多良間村の伝統行事で4月〜6月の「みずのとみ」の日に行われる。
多良間村指定の無形民族文化財で、国指定重要無形民族文化財
「八月踊り」と並ぶ多良間村の二大行事の一つ。
「スツウプナカ(節祭)」の「スツ」は節、
「ウプナカ」は祝いや感謝の祭を意味し、旧正月後の初めの「みずのとみ」
の日に、ブシャ座と呼ばれるところで
予算会(ティパズミウガン・手始めの御願)がもたれ、その後、
「みずのえたつ」と「みずのとみ」の日の二日間に渡り開催される。
祭場は、ナガシガーシュニ(長瀬川宗根)、フダヤーシュニ(札屋宗根)
パイジュニ(南宗根)、アレーキシュニ(新池宗根)の4カ所を順に回って行われる。
集落の代表が集まり、「ニィり」と呼ばれる神歌を歌い上げ
「ヤッカ、ヤッカ」と囃し立て酒を酌み交わし、訪問者に酒が
振る舞われる。
多良間島は宮古島の西方約67㌔、石垣島の北東35㌔に位置する平坦で
楕円形の形をした面積20㎢の小さな島。人口約1000人ほど。
人よりもヤギのほうが多い静かな島で大きなお祭りが行われている。