心の御柱(こころのみはしら)

毎日、八方拝を行い、光の柱を建てましょう。

賀茂御祖神社(下鴨神社) (1)

2012年11月23日 | 京都の聖地

 賀茂御祖神社 通称 下鴨神社はやはり聖地としての特異な形状と位置から 京都随一の社であると言えるでしょう。

 京都の鴨川は風水で東を守る青龍として有名ですが、人口の少なかった平安時代は別として、市街地が盆地全体に広がった現代では、鴨川こそが街の背骨を形成しています。これは京都に住んだり、たびたび訪問されている方なら理解できるでしょう。ジョギングや楽器、デート、または宴会と思い思いのやり方で皆さん鴨川で時間を過ごされています。もし鴨川が京都の真ん中を流れていなかったら、どんなに京都は潤いない街になっていたことでしょうか。

 さてこの鴨川はちょうど京阪出町柳駅のあたりで右手から比叡山のほうから流れてくる高野川 左手から貴船や鞍馬から流れてくる鴨川が合流して大きな鴨川となり市内を流れていきます。この合流点の三角地帯にあるのが下鴨神社です。糺の森という都会では非常に稀な原生林の中に神社は御鎮座されていますが、本殿の脇にみたらし団子で有名な御手洗池があります。現在は水量が少なくてポンプで水を汲みあげていますが、昔は湧き池で水泡がお団子のようにぶくぶくしていたらしです。

 たぶんこの糺の森は鴨氏が京都に定着するずっと以前から先住民に聖地として崇められてきたにちがいありません。この湧水の池の流れは森の中を通り、ちょうど鴨川と高野川の合流地点で川に流れこみます。地図で見ると女性の下半身のYの部分に森が茂り、ちょうど子宮に当たるところが御手洗池、参道にそって流れる御手洗川はまさに産道の役割となっています。古代から続く大地母神の信仰

 下鴨神社の御祭神が上賀茂神社の御祭神の母神、また摂社の河合神社の御祭神が神武天皇の母上、どちらも母性愛あふれる女神様です。この糺の森から流れ出る聖なる水は絶えることなく今日も京都に恵みと癒しのエネルギーを供給しています。

 一の鳥居から糺の森を参道づたいに本殿に向かうと、近年復元された左側の小川からの流れと右側の本流の間を川の流れとは逆に歩くことになります。この両脇の清流が森のエネルギーとあいまって実に効果的な禊ぎ、清めの力を発揮するのです。歩くだけで浄化されるとは、なんとも昔の人の知恵には脱帽するしかありませんね。

                                                                貴舟 一之 (きふね かずゆき

                                     毎日、八方拝十一方拝を行いましょう。


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