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食品の裏側―みんな大好きな食品添加物

東洋経済新報社

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 文句なく面白い(本当は面白がってはいけない内容なんだが(^^;))。さすが、あちこちで講演しているだけあって、話の持って行き方がうまいし、よくまとまっている。論旨も明快! 難しいカタカナ語が出てくるが全然苦にならない。教授という肩書きだけで本を書いてる人にぜひ読んで欲しい(^^;)。

 それにしても、食品添加物がこんなに使われているなんて知らなかった。自分の中では食品添加物=必要悪というイメージだったのが、この本を読んで一変。かつて著者がそうだったというが、食品添加物を積極的に売り込む仕事(セールスマン)があったとは・・・。だから食品メーカーとセールスマンの最強タッグで信じられないような食品が次々と生まれることになった。スーパーのミートボール、明太子、ハムはもう食べられないな(^^;)。
 驚くべきは筆者の懐の深さ。今までにも食品に警鐘を鳴らす本は多々あったが、その論旨は「だから○○は食べるな」という一点に凝り固まっていた。しかし筆者は言う。「食品添加物にも光と影の部分がある。」確かに食品添加物のおかげで、食品の保存期間が延び、安くておいしい(と思う)ものをコンビニやスーパーで買って便利な生活を享受できているのだ。
 また著者によるアンケートでは「食品に気をつけているが、特に何もしていない」という無関心層が過半数を占めているというお寒い結果も。添加物まみれの食品は消費者の影なのだ。

 また著者はできあいのものを手軽に食卓に並べる家庭にも警鐘を鳴らす。「子供たちに、そんなに簡単に食事ができると思わせないで欲しい。食べ物はみな、元は命あるものだったということを理解させて欲しい。お手伝いや後片付けのできる子供に育てて欲しい。」どれも読んでいて納得できることばかり。

 食べ物について考えることは、教育について考えることだと再確認した。

 それにしても・・・「食品添加物セールスマン」シリーズという小説が生まれてもおかしくないな(^^;)。タイトルは「添加統一」(^^)v


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